どもっ!!e☆イヤホン 広報のたっくんです!
お客様から『カナル型のイヤホンが苦手で、インナーイヤー型で良いイヤホンはありませんか?』と問い合わせがあり、最近はめっきり数が減ったインナーイヤー型のイヤホンを試聴していました。
そんな中で、一際音の良いイヤホンを見つけたので紹介したいと思います。
OSTRY KC08
『OSTRY』 は2013年頃に設立されたブランドで、オーディオマニアの間で話題の新興オーディオブランドです。
長年に渡り、オーディオ製品のダイヤフラムの開発・研究をしてきたOSTRYの創設者は、CCAWを用いたイヤホンを作る事を思いつきました。
こうして作られたのが『KC06』、その後『KC06A』が登場し、この2つのカナル型イヤホンの高いコストパフォーマンスが話題となりました。
KC06やKC06Aの製作の裏側で3年かけて開発されたのがKC08です。
最近はめっきりモデル数が減ったインナーイヤー型のイヤホンですが、ヌケの良い音の広がりや自然な音の鳴り方はインナーイヤー型ならでは。
またインナーイヤー型の特徴として、構造的にカナル型のイヤホンよりも、比較的大型のドライバーを搭載しやすいという点も挙げられます。
KC08ではCCAWのボイスコイルを採用した16mmの大型ドライバーを搭載しています。
銅線に比べて質量が3分の1程度と軽量な『CCAW』を採用したことで、ドライバーのレスポンスの向上を図っています。
インナーイヤー型なので、外の音も聞こえますし、自分の聴いている音も漏れてしまいます。
僕は作業中にイヤホンやヘッドホンを使用している事が多いですが、インナーイヤー型なので声を掛けられても分かるのがGood!
非常に細かなデザインですね!実に4回ものデザイン修正をしたそうです。
金属とプラスチックのパーツを使用していますが、大きな部分には金属パーツを使用し、プラスチックの安っぽい感じが出ないデザインに仕上がっています。
ケーブルはプラグから分岐までが布巻きとなっており、分岐からハウジングまではビニールの被膜になっています。
布巻きケーブルは癖がつきやすい印象ですが、KC08のケーブルはそうした心配はなさそうです。
立体的なデザインですね!
付け心地も良く耳に負荷がかからない形状です。
イヤーパッドが付属していますが、個人的にはイヤーパッドを使わない方が好みでした。
金属ケースのストレートプラグが採用されています。
分岐からケーブルの被膜が変わるのが分かりますね!
きいてみた。
ここ最近インナーイヤー型のイヤホンをしばらく使っていなくて、最後に聴いた記憶があるのはUBIQUOのUBQ-ES505です。
カナル型が大半を占めるイヤホン市場で、さらにはKC06Aなどで成功を収めているにも関わらず、敢えてインナーイヤー型のイヤホンを出してくるあたりにOSTRY の意気込みを感じます。
さっそく音を鳴らしてみると、インナーイヤー型が低域が逃げるという印象は、もはや古いイメージでしっかりとした重量感のある低域が鳴ります。
重心が低い音の印象ですが過度な量感ではなく、適度に柔らかくも芯がある音で、音の緩さやボワつく感じは全くありません。
高域は低域に比べてタイトなサウンドの印象ですが、刺さるというよりは少しシャリつく印象です。金属系の楽器の音が得意で、ハイハットの音は妙にリアルです。
空間が上下左右に広く、音がパンしていく曲などは音場の広さに驚かされます。
様々な曲を楽しく聞かせてくれますが、レスポンスが良く、空間も広く、音に重量感があるので、ベースやギターの多い曲や、女性ボーカル系、BABYMETALの曲との相性も良かったです。
帯磁が必要なのか、少し鳴らしこんでから聴いた方が良いと感じました。
インナーイヤー型にしては価格が高めですが、カナル型が苦手な方や、作業で使うイヤホンを探している方にオススメできるイヤホンです。
ぜひご試聴してみてください!
以上たっくんでした!
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」社長のたっくんこと岡田卓也です。
元々イヤホンが趣味で、e☆イヤホンのお客の一人でしたが、2010年にe☆イヤホンにアルバイト入社し、早いもので十数年。気が付いたら社長として働くことに。
社長になる前は、TBS『マツコの知らない世界』に3回出演するなど、主に広報などPR関連の仕事をしていました。
カスタムIEM「VISIONEARS ELYSIUM」と、モニターヘッドホン「AUDEZE LCD-XC 2021」がお気に入りです。