皆さんおはこんばんちは。
e☆イヤホンのりょう太です!
最近は高音質を求めて単体のデジタルオーディオプレイヤーを使用される方が多くなってきていますが、スマホとの二台持ちが面倒という方も少なくないと思います。
今回は「スマホ一台持ち」で、音楽もスマホで主に聴くという方向けのポータブルヘッドホンアンプをご紹介したいと思います。
Lars & Ivan(ラース・アンド・アイヴァン)は二人の創業者のニックネームがブランド名の由来になっている2000年創業のオーディオメーカーです。
まだ新しいメーカーですし、日本に入ってきて間もないため知名度の低いブランドですが、最初これらの製品を手に取った時「お、これいいな」と素直に感じました。
機能、音質、使い勝手の全てを併せ持つデザインこそ優れたものだと同社は考えており、もともとデンマークの会社で働いていた創業者二人には北欧デザインのイメージが強く根付いているそうです。
まず、紹介する二機種の特徴を述べておきましょう。
▼HA-3Kの特徴
・最長150時間連続駆動
・低域ブーストモード搭載
・モバイルバッテリー機能搭載
・4極プラグのマイク機能に対応
▼THA-8Xの特徴
・RAYTHEON製真空管搭載
・フロント、リア両面に入力端子を備える
・4極プラグのマイク機能に対応
当記事では前者HA-3Kをご紹介いたします。
THA-8Xの紹介記事はこちら
◼︎記事リンク:【レビュー】スマホユーザーにこそ勧めたいポタアン「Lars & Ivan」:真空管搭載のTHA-8X編 -eイヤホンのブログ
ではHA-3Kをご紹介しましょう!
かなり薄く作られていて、アンプと知らなければモバイルバッテリーそのものですね。
スマホやプレイヤーと重ねた際にズレにくいよう滑り止めが設けられています。
オーディオ入力とヘッドホン出力、モバイルバッテリーとして使う際のUSB-A端子、そしてHA-3K自体の充電用microUSB-B端子が。
ポタアンの中ではコンパクトな部類に入るサイズですね。
▼イヤホン搭載のマイク機能が使える
今回紹介している二機種のユニークな機能として、「スマホ用のマイクが使える」というものがあります。
スマホ、例えばiPhone用の通話用マイクを搭載したイヤホンがあるとします。3.5mmプラグが通常の3極ではなく、マイク用の1極が追加された4極のプラグになっていますが、これはiPhoneのジャックに直接接続されている時だけ使えるもので、間にポタアンを挟んでしまうと通常は機能しなくなるのですが、Lars & Ivanのポタアンは4極端子の信号が内部を通過できる仕組みになっているのでアンプを通していても通話が可能になっているのです。
ちょっと地味な機能にも見えますが、ポタアンを使うことで発生するデメリットを確実に一つ消すことができている点で評価できますね。
イヤホン(ヘッドホン)→アンプ→ケーブル→スマホと接続する中で、ケーブルも4極になっている必要があります。そのためLars & Ivanのポタアンには4極プラグのmini to miniケーブルが長短2本付属しています。
シリコンバンドも付属しているのでスマホやプレイヤーとの固定も簡単。
これ、どうなってるかわかりますか?
音楽を聴きながら、スマホを充電しています。
HA-3Kのモバイルバッテリー機能はアンプとして使用しながらでも機能します。もしかしたら音質は維持できてないかもですが…。
スマホのバッテリーがピンチ!でも音楽は聴き続けたい!そんな時に役立つ機能ですね。より切迫した状況の場合は音楽を聴くのを一旦止めて、充電に専念したほうがよいでしょう。
スマホとアンプを接続するロングなケーブルを使えば、アンプだけをポケットに入れたままにしてスマホは手元で操作、なんて使い方もできます。これはなかなか便利です。
▼HA-3Kの音質
高音 ★★★☆☆
中音 ★★★★☆
低音 ★★★★☆
解像感 ★★★☆☆
音場感 ★★★☆☆
Lars & Ivanの製品、まず多機能であることを優先的に紹介いたしましたが音質も侮るなかれ…。
目立つのは中音から低音の部分。アンプ無し、スマホに直の状態と比べると明らかにボーカルの質感が向上しています。また低音の量感も少し増えた印象。トゲトゲしさがなく滑らかで聴き心地のいいバランスです。ボーカルをフォーカスしたナチュラルでバランスの良い整った音。
このままではキャラクターの強い音ではないのですが、ベースブーストモードのスイッチを入れると豹変。重低音重視のキャラクターへと変貌を遂げます。ライブ会場で低音がズーンと響くようなリバーブ感の強い低音、そしてボーカルとの距離が近づくような印象。なかなかの変貌っぷりに、聴く曲によってはその迫力に押され気味になってしまいます。
かなりキッパリとキャラ別けされた二つのサウンドを楽しめるという意味で、イヤホンのIX1000に少し似ているかもしれません。スイッチひとつで切り替えができますから、その時の気分や曲調に合わせて選べるのが良いところです。
▼HA-3Kの特徴おさらい
・最長150時間連続駆動
・低域ブーストモード搭載
・モバイルバッテリー機能搭載
・4極プラグのマイク機能に対応
多機能な部分、バッテリーの持続時間、音質、そして約15,000円という価格、コストパフォーマンスがかなり高い製品です。HA-3Kの内蔵バッテリー容量が3,000mAhなので積極的にモバイルバッテリーとして使用するには心もとないですが、ポタアンのおまけ機能として考えれば十分ではないでしょうか。
↓後編の記事ではTHA-8Xをご紹介させていただきます↓
◼︎記事リンク:【レビュー】スマホユーザーにこそ勧めたいポタアン「Lars & Ivan」:真空管搭載のTHA-8X編 -eイヤホンのブログ
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