皆さんおはこんばんちは。
e☆イヤホンのりょう太です!
ポタフェス2015開幕!
丸一日会場にいましたが、とにかくすごい熱気でした!
開場と同時に新製品発表会があり、開場直後からB1F、1F、2F、3F各フロア大賑わいでした。e☆イヤホンの物販ブースもご盛況いただき、新製品や特価品を多数お買い求めいただきました。ありがとうございます!
初日の大きなイベントと言えば…。
かねてよりアナウンスされていたAstell&KernとJH Audioによる新製品発表会がポタフェス開幕と同時にとりおこなわれました。
JH Audioと言えば、ジェリー・ハービー氏がUltimate Earsの代表をつとめていた頃開発したTriple Fi10の開発10周年を記念したイヤホン「TriFi」がポタフェスに出展されることが先んじて報じられていましたが、こちらはAstell&Kernとのコラボモデルではないため、「TriFi」とは異なる新製品が出る、というところまではおおよそ予想済みでした。
発表されたのは…
まさかの4モデル!?
左から…
・Layla II(レイラ・ツー)
・Roxanne II(ロクサーヌ・ツー)
・Angie II(アンジー・ツー)
・Rosie(ロージー)
昨年のポタフェスで披露されたLaylaとAngieのリニューアル、そしてJH AudioのSiren Series初代モデルRoxanneのリニューアル、そして完全新作Rosieが初お目見えとなりました。
新作4つの新要素、それは…
FULL METAL JAKET
今回の4製品は全て、金属ブロックから削り出された金属筐体を採用しているのが特徴。
Layla II
高域4基:中域4基:低域4基 片側に計12基のバランスド・アーマチュア型ドライバー搭載。
同社Siren Seriesの最高位にしてイヤホン界でも最高級機の一角。とにかくリッチで繊細なサウンド。圧倒的な音の情報量。ため息が出ます。
Laylaの筐体にはチタンが使われています。プレート部分、シェル部分、ステム部分が別パーツとなっており、今のような冬場だと冷んやりとしています。
音導管に仕込まれたステンレス製のウェーブガイドは旧来機から健在。
チューニングは意図して変えていないようですが、音は明らかにLaylaのものよりもレベルアップしていました。よりカッチリクッキリと輪郭のハッキリした音。金属ハウジングらしいと言うか、より歪みのない優等生なサウンドです。Laylaの音が好きな方にとっては、理想的な進化ではないでしょうか。
Roxanne II
高域4基:中域4基:低域4基 片側に計12基のバランスド・アーマチュア型ドライバー搭載。
Siren Series初代モデル、12ドライバー搭載という驚異的なドライバー構成でたちまちその名を世界に轟かせたエポックメイキングなイヤホン、それがこのRoxanneでした。
ドライバー数では後発のLaylaと同じですが、”ロックンロールサウンド”と称されるそのノリのよい音質がリスニングユーザーに広く愛されているイヤホンです。
Roxanne IIの筐体はソリッドアルミニウムの削り出し。色は黒です。
旧来のRoxanne Universal Fitの筐体は樹脂製で半透明の黒でしたね。
Roxanne IIのサウンドは旧来機に対して明確に変更が示されていて、ジェリー・ハービー氏によると「高音域をLaylaに寄せたチューニングにした」とのこと。聴いたところ、確かに中高域の雰囲気はLaylaに似ていて、旧来のRoxanneの方がもう少しシャープだったように思います。特に高音域の情報量は増した、と感じました。低域のノリがよく迫力もあり、これがRoxanneのロックンロールサウンドたるところでしょうか。RoxanneについてはLayla,Angieよりも開発から間が空いていたため、技術的な差を埋めたと思われます。
Angie II
高域4基:中域2基:低域2基 片側に計8基のバランスド・アーマチュア型ドライバー搭載。
黒x赤の配色は相変わらずかっこいいAngie II。ドライバー構成では高域が中低域に対して多い配置になっていますが、Angieは中音域の質が高い機種でした。
Angie IIの筐体もRoxanne IIと同じくソリッドアルミニウムの削り出し。色は赤。
ここまでの3機種では一番旧来機の外観イメージを踏襲しているのではないでしょうか。ちょっとホッとします。
AngieはSiren Seriesでも特にボーカル再生の質に優れた機種でしたが、Angie IIではよりボーカルをフォーカスした印象。うーん、好き。
Rosie
高域2基:中域2基:低域2基 片側に計6基のバランスド・アーマチュア型ドライバー搭載。
ご存知の方も多いですが、Sirens Seriesのイヤホンは全て女性名を含む名曲のタイトルから付けられています。Laylaならエリック・クラプトン、Roxanneならポリス、Angieならローリング・ストーンズです。RosieはAC/DCからつけられているそうです。
実はRosieはJH AudioのカスタムIEMで、プロユーザーも多いJH13Proをベースに作られており、低域をベースモデルよりも増やすなどしているようです。JH13Proはリスニングユーザーにもファンが多いため、喜ばしいことですね。
ジェリー氏はRosieを「Laylaの高域とRoxanneの低域をあわせたような音」と、「最強かよ」とツッコミを入れたくなりようなことを言います。マジかよ。
Rosieの筐体もRoxanne II、Angie IIと同じソリッドアルミニウムの削り出し。色は黒。
Rosieのサウンドは、パッと聴きで「あっ、これ売れるわ」と思えるものでした。おそらく、Sirens Seriesの中で一番ウケのいい音ではないでしょうか。いわゆるドンシャリ系なのですが、とにかく聴いていて楽しくて仕方ありません。聴いたのは短い時間でしたがおそらくその間ずっと頬がほころんでいたことでしょう。
Siren Seriesではお馴染み、低音域の調整機能も4モデル全てに採用。これ、微調整ができて重宝します。ちなみに全機種試聴の際には時計の文字盤で11時位の位置にあわせて聴きました。
このダイヤルのある部分、旧来機とデザインが変更になっていますね。
旧来のSiren Seriesのプラグは全てL字型でしたがストレートになっています。画像のものは3.5mmプラグですが、Astell&Kernとのコラボモデルらしく2.5mmバランスプラグのケーブルも別途付属していて、そちらのプラグの形状は確認をし忘れてしまいました。
ジェリー・ハービー氏による「英語」の各機種解説と、わたくしの簡単紹介動画をどうぞ!
以上、ポタフェス2015初日に発表されたJH Audio x Astell&Kernのコラボイヤホンのご紹介でした。
どのモデルも価格は未定、発売時期は2016年1月以降とのアナウンスでした。
ポタフェス2015期間中はAstell&Kernブースのて展示されますが、それ以降の試聴機会は今の所未定。いち早く聴きたい方はぜひ、ポタフェスへおこしくださいませ!