手頃な値段の大人気据え置きDACの最新モデルをZENシリーズと比較しながらご紹介


 

 

イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンのかわちゃんです。

 

皆様、iFi-AudioのZENシリーズをご存知でしょうか。コンパクトなお値段とサイズ感で大満足の音質と性能が楽しめる製品シリーズです。例えば据え置き型のDACアンプの「ZEN DAC」は一時期e☆イヤホンでも入手が困難になるほどでした。そんなZENシリーズに待望の新機種が登場いたしました。

 

ZEN DAC 3

商品ページ

 

 

 

初回分終了後の通常価格は44,000円で販売予定です

 

 

ZEN シリーズについて

ZENシリーズはハイコストパフォーマンスなのが強みであり、コンパクトさと高音質が際立つことで知られています。e☆イヤホンの売上ランキングでも常に上位に位置し、現在でも大きな人気を誇っています。このシリーズは元々コンパクトで手ごろな価格ながら驚くべき性能を持つことが特徴でした。そして、そのZENシリーズの代表的なモデルがZEN DACであり、ブランドを象徴する存在として位置づけられています。 

 

初代からの進化を経て、MQAフルデコードにも対応したマイナーチェンジモデルが発売され、次に更なる進化を遂げたZEN DAC 3が登場しました。 今後すべてのZENシリーズを第3世代に統合し、デザインも統一してのフルモデルチェンジを行っていくらしいのでかなり楽しみですね!

 

 

 

外観

見た目は初代ZENDACと上位モデルであるZEN Signatureシリーズの中間といった印象を受けました。外装アルミ押出材を採用していてガッチリとした剛性感を感じられます。 ボリューム、各種ボタンの動きなど価格以上のクォリティーだと感じました。

 

前面

4.4mmバランスと6.3mmシングルエンド端子を搭載しています。最大出力は初代ZEN DACから少しパワーアップして390mWとなかなかパワフルでミドル級のヘッドホンぐらいなら余裕で駆動ができるスペックです。また4.4mm端子接続時のアナログ回路はフルバランス設計となっているので、バランス化の恩恵を余すことなく受けられそうです。

iFi Audioおなじみの低域不足をアナログ回路で補正する機能XBass+切り替えボタン、ヘッドホンやイヤホンにあわせてパワーを調整するPowerMatchボタンも搭載しています。

 

背面

 

4.4mmとRCAのライン出力を搭載していてコンパクトな筐体にもかかわらず拡張性が高いのが特徴です。出力はスイッチを操作することで「可変」と「固定」出力に切り替えが可能で接続先の機器に合わせて最適な設定を選べる仕様です。 デジタル入力は現在のニーズにあわせてUSB-C入力になりました!スマホでバスパワー駆動も可能です。一方でDC5V入力を使用することで、より安定した動作と高音質化を狙えます。

 

音質について

 

ZEN DACは素晴らしい製品でくっきり系音質のエントリー機種をお求めの方にうってつけの機種だったのですが個人的に感じていた不満点を上げると

・高域がドライで刺さりすぎる
・高解像度だが全体的にあっさりとしている
・低域が少しモヤッとしている

が不満点だなと感じました。

まず結論から申し上げるとZEN DAC 3は初代のモデルにあったこれらの不満点をすべて払拭し、音質、傾向などかなりテコ入れされている印象を受けます。全体的な音質の印象は見晴らしが良くクリアで細かいディテールがしっかりと感じられるバランスだと感じました。この辺は今までのiFi-Audioに共通する傾向でブランドに詳しい視聴者の方が今まで持っているイメージ通りを想像して頂いて間違いないと思います。初代にあった高感度イヤホンと接続した際のホワイトノイズ、低音量時のギャングエラーもかなり改善されているので接続する機器を選ばないと思いました。 

音の粒がとても細かく音源に対して素直で派手さを押さえた音作りに感じました。正確な音作りが施されています。ZEN DACのチューニングは初代micro idsdのように前のiFi audioのチューニングに通ずるものがあり、高域がドライでエッジがキツく音源や組み合わせるイヤホンによっては刺さりが結構気になってしまうというのが特徴です。

 

 

ZEN DAC 3の高域はタイプが結構異なっていて少ししっとりとしている質感に感じます。解像感とマイルドさをかなりいいバランスで両立しているのが魅力だと感じます。ZEN signatureシリーズに方向性がかなり寄っていて細かい表現の中に音の艶感やしっとりとした表現、空気感をニュアンスとして感じられるのが特徴かと思います。ZEN DACは粒立ちの細かい音質な一方でZEN DAC 3の様な艶感や空気感は控えめだったのでこの部分に関して大きな進化を感じます。ボーカルのリアリティや生々しさなど、あっさりめだったZEN DACと比べるとZEN DAC 3は音楽性を感じられる仕上がりになっています。

この要素は他社の同じ価格帯の据え置きDACと比較して大きく魅力に感じられる部分です。人工的な音質が苦手で自然な音質が好みの方の決め手となる要素かなと思いました。

 

 

もう一つの大きな特徴といえば低域の質感です。ZEN DAC 3の低域はエネルギッシュでグイグイと引っ張ってくれる様な力強い低域が特徴です。すごく引き締まっていてぴしっとフォーカスがあっていてかつ音の立ち上がりやキック感が強め。ベースの弦の揺れなどの再現性も高いと感じました。初代のZENDACは少し低域がモヤッとしているのがウィークポイントであったのですが、ZEN DAC 3ではむしろ長所と呼べるほどの魅力的な低域に仕上がっています。
HD 660 Sや109 Proなどのミドルクラスまでのヘッドホンと組み合わせるのが理想的なパワーじゃないかなと思います。パワフルな低域なので音が痩せることなく引っ張ってくれるような印象を受けました。かなり音量を大きめにしても刺さりにくいのでかっちりとした音質の機器と組み合わせるのもいいんじゃないかなと思います。アナログステージはフルバランス設計なのでバランス接続だとさらにパワーが上がります。
ヘビーなハイエンドヘッドホンは今後発売されるであろうZEN CAN 3と組み合わせとか想像すると将来が楽しみですね。

 

 

ZEN signatureと音の傾向はかなり近いものがあります。音の再生レンジと音粒の多さなどが上回ります。より透明度があって見晴らしがいい感じ。DAC、アンプとセパレートタイプなので、やはり越えられない壁は感じます。よりハイエンドオーディオのエッセンスを感じられるのがsignatureシリーズと言えるでしょう。
2機種で10万するのでZEN signatureほしいけど予算で躊躇されていた方にZEN DAC 3はかなり有力な選択肢になりうる製品だと思います。

 

ZEN Air DACと比較するとZEN Air DACは低域がスッキリとしていてより軽い音質かなと思いました。音質はZEN DAC 3と比較してよりマイルドな味付けで疲れにくいチューニングが施されていると思います。淡白でモニターライクな音作りで淡々とした音作りが楽しめました。
ZEN DAC 3にはより音楽性が感じられ、低域の充実感や密度、見晴らしの良さが上回っています。
同じZENシリーズでも価格ごとの差で棲み分けがなされているのでご予算にあわせて選びやすいかなと思いました。今ZEN DACを買うならもう少し予算を頑張ってZEN DAC 3を選ぶことをかなりおすすめします。差額以上の性能の差を感じました。

 

 

おすすめのアクセサリーのiPower II 5Vと組み合わせてみました。このDCアダプターは電源のノイズに対して逆の信号を当ててノイズを打ち消すアクティブノイズキャンセラレーションという機能が搭載されているユニークな製品です。マニアの方に非常に好評で、比較手頃な値段で電源環境を改善できる人気製品となっています。

実際に試してみると環境にも左右され変化量はかなり少ないですが、変化は感じられました。音の引き際や無音時の表現がより透明度がます印象を受けます。音の純度が少しだけ上がってより細かい表現を聞き分けることができます。薄皮1枚剥がれた感じです。更に音質を改善してみたいという方はぜひ一度お試しください。

 

YouTubeでも紹介しています

 

 


 

 

 

 

すべての要素において初代ZENDACから進化したモデルといえるでしょう。今回のモデルも自信を持っておすすめできますよ!5万円以下の据え置きDACをお探し方はぜひ一度ご検討いただければと思います。

以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。e☆イヤホンPRスタッフのかわちゃんがお送りいたしました!