皆さんこんにちは!
e☆イヤホン仙台駅前店のつじ Follow @eear_tsujiです!
2023年8月19日(土)・8月20日(日)にe☆イヤホン仙台駅前店で開催された
「intime ASSYミーティング」に”仙台駅前店スタッフのつじ”が参加してきました!
今回のブログではASSYミーティングにて実際にイヤホンを作る様子をお届け! ぜひ最後までお付き合いください!
1.はじめに
・intime(アンティーム)ってどんなメーカー?
intime(アンティーム)は群馬県高崎市に本社を構えるオーツェイド株式会社のイヤホンブランドです。
独自開発の積層型セラミックツイータVSTが特徴で、発売されたイヤホンは比較的お手頃な価格設定でありながら、その上質なサウンドは幅広い層のユーザーが舌を巻く完成度。
発売から現在に至るまで、多くの注目を集めているブランドです!
・ASSYミーティングとは?
ASSYミーティングではイヤホンの仕組みを学びながら、自分でイヤホンを組み立て、チューニングができるイベントです!
イヤホンの色はもちろん、好みの音質に納得がいくまで調整し、世界に1つだけのオリジナルイヤホンが作れます!
2.イヤホン作り開始!
それでは早速イヤホン作りをはじめていきます!
・デザイン決め
まずは重要なイヤホン本体の色を選んでいきます!
筐体の樹脂パーツは大きく3つに分かれており、「ユニットリング」「リア筐体」「リアキャップ」があります。
それぞれの違う色にしても良し、同系統の色にして統一感を出すのも良し! これはめちゃくちゃ悩みますね……。
樹脂パーツの色が決まったら、続きまして金属のフロント筐体を選んでいきます。
今回は特別にご用意いただいた「杜の都カラー」を選んでみました! 深緑で深みのある光沢感がとても綺麗です!
個体によって微妙に色が異なり、角度によっても光の反射具合で色味が変化していく超魅力的なカラー!
そして最終的に選ばれたパーツたちがこちら! 今回はこちらで組み上げていきます!
夏なのでさわやかなイエロー系で統一。レモンっぽいカラーリングが個人的にお気に入りです!
・使用するドライバーの選定
さて、外側が決まったらお次は内側です!
今回作るイヤホンはVST(セラミックツイータ)とウーハー(ダイナミック型ドライバー)のハイブリッド構成。それぞれ使用する2つのドライバーを選んでいきます!
・ウーハー
イヤホンの中心的な役割を担う超重要なパーツ。今回はなんと開発中という新型ウーハーをご用意いただきました!
既存のウーハーに比べてレンジが広く、ややタイトでくっきりとした中低域が心地の良いサウンド! というわけで今回は新型ウーハーを選びました!
・VST
そしてintimeの真骨頂ともいえるVSTドライバーの選定です。
代表の渡部社長がホワイトボードを使って各VSTの違い、特徴を丁寧に解説。
今回はより自然な音場が得られるというVST2を選びました!
3.パーツの取り付け
さて、全てのパーツの選定が終わりました。ここからはそれぞれのパーツを専用の接着剤を用いて組み上げていきます。
・新型ウーハーの取り付け
最初はユニットリングに接着剤を使ってウーハーを取り付けていきます。
注射器の針先を上手く淵に這わせて塗布していくという超繊細な作業。手が震えていきなり難易度MAXでした……(笑)
こちらがなんとか塗布を終えた状態です。
・VSTの取り付け
お次はVSTの取り付け! ウーハーに対して同軸上に配置していきます。
こちらも接着剤で固定するのですが、ドライバーについてしまうと音が悪くなるとのことでこちらも慎重な作業でした。
全て接着が終わったら、UV照射機で固めていきます。
・MMCX端子の取り付け
続きまして、ケーブルを差すところ(MMCX端子のパーツ)をリア筐体へ取り付けていきます。
ピンセットを使ってケーブルを穴に通していきます。こちらも慎重に行わないと半田付け部分が取れてしまったり……。
悪戦苦闘しながらなんとか取り付けに成功しました! 少しずつ完成形が見えてきてワクワクしますね!
・HDSSパーツの取り付け
続きまして、HDSSというパーツを先程MMCXを取り付けたリア筐体へ取り付けていきます!
HDSSは筐体内部の音の流れを整然化してウーハーに影響する偏振動を抑制する効果があるとのこと。
そのためHDSSがない状態だとガチャガチャとした音になりやすいそうです。
好みによって取り付けなくてもいいとのことでしたが、やや落ち着いた音に仕上げたかったので採用しました!
接着剤を塗布し、再びUVを照射して固めていきます。
前半の作業はここで終了。
休憩中にハンダ付けを渡部社長が行っており、先ほど組み上げたパーツが繋がっておりました!
4.チューニング!
さて、お次は待ち望んだチューニングのお時間です!
・仮で組み上げてチューニング
写真のようにテープで筐体を仮固定しチューニングしていきます。ケーブル、イヤーピースがついて一気にイヤホンらしくなってきました。
チューニング方法の詳細は企業秘密の為ここでは割愛させて頂きますが、微細な調整でサウンドが大きく変化し非常に新鮮な体験でした!
調整を変えて聴いてを繰り返し、徐々に理想の音へ近づいていきます。調整については渡部社長に普段聴く音楽など伝えると最適な調整に仕上げてくれるとのことで、初めての方でも安心です!
・最後に接着して完成!
調整を繰り返し、やっと「これだ!」というサウンドにたどり着きました!
組み上げ、チューニングが終わったら最後は接着です。リア筐体とフロント筐体に接着剤を流し込み、万力で固定。このまま2~30分ほど固定します。
そしてついに……。
完成しました!
命名「intime 辻」
※販売予定はございません。
4.最後に
・完成したイヤホンをレビュー!
低域はしっかりと出しつつもタイトに引き締めて、ボーカルや他の楽器隊を邪魔しないといったサウンドを目指しました!
特にベースやドラムのキックなど低域が心地良く中心で鳴っていて、ギターやピアノ、ブラスなどの上モノが程よい広さで包み込むバランスの良いサウンドとなっております!
その時の気分でチューニングしてみましたが、想像以上にバランスが良く、自分好みのサウンドに仕上がりました!
・仙台駅前店で試聴できます!
今回、仙台駅前店スタッフのつじがASSYミーティングで作ったオリジナルイヤホン「intime 辻」を仙台駅前店で試聴できるように展示しました!
次回のASSYミーティングに参加予定の方、ちょっとでも興味がある方の参考になれば幸いです!
今回のブログでお伝えできた本イベントの魅力はごくごく一部ですので、このブログをご覧の皆様にもぜひ参加していただいて、イヤホン組立てをお楽しみいただけたらと思います!
以上、仙台駅前店のつじがお送りました~!
中古買取担当のつじです!
好きな音楽:Lo-Fi Hip Hopなど
愛機:SHURE SE846/Flipears AURORA/FiiO BTR7