AcoustuneのサブブランドANIMA初の完全ワイヤレスイヤホンを聴いてみた
イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンのPRスタッフかわちゃんです。
今回の記事でご紹介をさせていただくのは、Acoustuneのサブブランド「ANIMA」の記念すべき第1弾となる製品「ANW01」の実際の使用感や音質についてご紹介いたします。
ANIMA ANW01
¥15,280-(税込)
好評発売中!!
ANIMAとは
ANIMAは最近設立されたばかりのブランド。イヤホン専業メーカーでHi-Fiイヤホンで実績のあるAcoustuneのサブブランドです。Acoustuneといえば特に音質に関して優れたノウハウを持ったというブランドイメージが強いのではないでしょうか。
Acoustune製のイヤホンはe☆イヤホンのハイエンドイヤホンランキングでも常に上位争いをしていて、イヤホンマニアの中では知らない人はいないほどです。
個人的にも高品位なダイナミックドライバー搭載のイヤホンといえばここ!ぐらいの印象を持っています。
Acoustuneによるイヤホン開発の経験をもとに、雑踏の中における音楽の聞こえ方などを研究し設計。様々な周辺環境の中でも優れた音質で、また長時間の使用でも聴き疲れしないナチュラルなサウンドバランスを実現しました。
開封してみた
とても可愛らしいイラストがあしらわれたパッケージが目を引きます。
パッケージのイラストは代表作としてバーチャルタレント「キズナアイ」のキャラクターデザインを手掛けた人気イラストレーター「森倉円さん」が担当しています。裏表でイラストが異なるのがこれまたいいですね。
パカッ(なにやら顔に見えてきますね)
付属品
- USB Type-Cケーブル(充電専用)
- イヤーピース(S/M/L)
- イヤーサポート(上からL/M/S ※耳無しのSサイズは開封時から装着されています)
本体は非常にコンパクトで手のひらの中にすっぽりと入ってしまうようなサイズです。
本体の重量は実測値でケース込で約33グラム
本体片側のみで約5グラム
これは他の完全ワイヤレスイヤホンと比較してもかなり軽量な部類で、気軽に持ち運びが出来るサイズと重量といえるでしょう。アクティブノイズキャンセル機能などをあえて搭載しないことでここまでのコンパクトさを実現できたのではないでしょうか。
全体的にサラサラしたマットな仕上げでベタベタ触っても指紋が目立ちにくいのもポイントです。
独自振動板とTAKU INOUE氏によるサウンドチューニング
ANIMA ANW01の音質の良さにおいて大きな要素は2つあります。
新開発「CoClear(コクリア)振動板」を採用
一般的にTWSは音質を最優先に開発が出来る有線イヤホン用のドライバーとは異なり、基板やバッテリーなど、他の部品の搭載を考慮したものが要求されます。
ANIMAは自身の目標とする音質の基準へ到達するためには従来品のTWS用ドライバーでは厳しいと判断しました。
そこで目標とした音質への到達を実現するために専用のダイナミックドライバーユニットを開発したとのこと。
それが新開発の小型振動板「CoClear(コクリア)振動板」です。CoClear振動板にはAcoustuneの独自振動板ミリンクスドライバーの開発で培ったノウハウが多数搭載されています。
6mm径という小型な振動板にも関わらず非常に能率が良く振動板のレスポンスが高いのが特徴で、小型軽量化と高音質化をうまく両立したドライバーに仕上がったそうです。
TAKU INOUE氏監修による3つのサウンドチューニング
高音質を実現した2つ目の要素として、「アイドルマスター」シリーズや「鉄拳」シリーズなどの楽曲を手掛け、サウンドプロデユーサー・コンポーザー・DJとしても活躍するTAKU INOUE氏が音質の最終的なチューニング監修を行っています。
またサウンドチューニングは専用スマートフォンアプリ『ANIMA Studio』(iOS/Android)にてデフォルトの「MIDNIGHT」の他に「NIGHT」、「DAY」3つから選択可能。気分に合わせて気軽に音質を変える事ができます。この音質のチューニングがかなり絶妙でガラリと音が変わるので使い分けが楽しい機能と感じました。
クリアで繊細な音質に大満足!
早速聴いてみたところめちゃくちゃ音質がよく、PR部内がざわつくほどでした。
ここからはチューニングごとの音質レビューをお送りいたします。
MIDNIGHT(デフォルト)
バランス重視のサウンドを基準にしつつ、最新のゲームミュージックやダンスミュージック、アニメソングなどの曲を楽しむことを目的としたチューニング。
中高域において際立つクリアさが持ち味に感じました。
低域と高域が少し持ち上げられたバランスで楽曲を楽しく聴かせてくれる傾向です。
特にボーカル域の表現がかなり得意で自然でのびのびとした歌い分けが楽しめます。
ハリがあり明瞭感の高いサウンドが楽しめます。音場は控えめでどちらかと言うと間近に音が展開するようなタイプでした。
癖が少なくどのような楽曲とも相性がいいと思います。特に相性と良いジャンルはEDMや女性ボーカルのPOPS、アニソン。アップテンポな女性ボーカル物の楽曲を良く聴かれる方は必聴ですよ!
ボーカル域の距離感がかなり近めで間近で歌っているような感覚が楽しめます。
高域は粒立ちが良くてしっかりと伸びます。ほんのり温かみがあり聴き心地が良いのもポイント。ハイハットなどの金物の音が小気味よく爽やかに感じられます。
低域はタイトで、適度なアタック感のあるキックが特徴です。しっかりと浮かび上がるベースラインは打ち込み系の楽曲との相性が抜群ですよ。
低音の迫力がしっかりと感じられる、一方で長時間聴いていても疲れにくいという特徴も。
完全ワイヤレスイヤホンの中で間違いなくトップクラスに君臨する音質に感じました。
繊細さと耳あたりの良さが高いレベルで両立した完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっていると思います。オススメ。
まるちゃんレビュー
音質は中低域寄りな音質で、Acoustuneらしい透明感のあるクリアな音質はそのままにボーカルがとてもくっきり立体的で聴こえやすいです。
音場は広くないですが、各音域も聴こえやすい絶妙なチューニングです。
高音はシャリシャリせずこもった感じはなくマイルドです。
低域は迫力がありますが重低音という感じではなく、ボーカルをギリギリ邪魔しない程よい良い低音という感じで、一音一音くっきりしているので、どんな楽曲でも楽しく聴けて満足できました。
あくまでボーカルが主役でその主役が引き立つようなバランスで、激しいEDMやダンスミュージックなどのアップテンポな曲とかなり相性がよく、ロックやバンドサウンドやアニソンを聴くととても楽しく聴けます。
また、歌モノ系のバラードとも相性が良く、空気感も感じられますしその曲に浸れるような没入感も得られました。
NIGHT
MIDNIGHT を基準に、低域の量感を調整。2010 年代のサウンドメイキングに合わせたチューニング。
お次はアプリを使ってNIGHTに設定して試聴をしてみました。
サブベースの帯域がぐぐっと持ち上がった印象。全体的な音の距離感がさらに近くなりました。
少し骨太な音質で3つのイコライザーの中では最も迫力があるるモードです。高域はキラキラとした表現で派手さが増した印象。ドラムの胴鳴りやウッドベースのうねりなどの音がよりリアルに聴こえるので生演奏のJAZZなどとの相性も抜群。ギターのリフが強調されるのでバンドサウンドを聴く時にもオススメなイコライザーに感じます。
また低音の量感が増えるのでゲームや動画コンテンツを楽しむ際にもオススメの設定です。
まるちゃんレビュー
低域がグッと前に出てきて、それと同時に中高域も前に出てきて派手めに聴こえます。
ボーカルが近くなり、楽器の音もよりはっきり聴こえるようになりました。生楽器の生音さや音の迫力をさらに感じられるので、バンドサウンドなどの激しめな楽曲との相性がとても良いです。バンド系ならベースやドラムがとても聴きやすいです。
DAY
リラックス出来るように耳触りの良い、エッジの取れたまろやかな音を意識したリスニングチューンです。
刺激が少ない音質なので長時間リラックスしながら聴き続ける「ながら聴き用途」にピッタリなのではないでしょうか。
DAYはMIDNIGHTと比べると低域と高域が一歩引いたようなバランスでとても優しい音質です。相対的に声が聞き取りやすくなるのでオーディオブックやポッドキャストなどのコンテンツを楽しむ際にも良い組み合わせかと思います。
中域の解像感が高いのでかなり聞き取りやすいです。
まるちゃんレビュー
全体的にマイルドな落ち着いた音質になります。
こもった感じはなく、高域と低域が少しだけ後ろに下がった感じで、 ボーカルだけは遠くなりすぎずでちょうど良いバランスです。長時間聞いても聴き疲れしにくそうで、寝ながら聴けるような優しい音質になりました。
ピタッとハマる絶妙な装着感
ANIMA ANW01の本体は独特なシェイプが施され装着感にも非常にこだわっている事がうかがえます。
実際に装着してみると耳にスッっと入って、とても装着がしやすいです。またイヤーフィンがかなり高性能で装着するとちょうど良い角度で固定されるのでより快適さが向上しました。
イヤーピースが薄めなのもあり装着感は優しめ。柔らかく耳表面でフィットするようなタイプです。
そもそもの装着感が良好なことに加え、かなり軽量な設計なので長時間装着しても快適。装着感で完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ方にもオススメです。
オススメのイヤーピースの組み合わせ
ANIMA ANW01は純正のイヤーピースがかなり薄めな事に加え、充電ケースの内部のスペースがコンパクトなので対応しているイヤーピースがかなり限られていました。イヤーピースは装着出来るけど、充電ケースが閉まらないというパターンが多かったです。
色々試した所完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーピースがいくつか使えたのでオススメの組み合わせをご紹介いたします。
AZLA SednaEarfit Crystal for TWS
装着感
純正よりも耳に入る感覚が少なくてスッっと入る感覚。より装着感が優しくなりました。究極のストレスフリーな装着感を求めるならSednaEarfit Crystal for TWSがオススメ。しっかりとした装着感が好みなら純正イヤーピースがオススメです。
音質
音場が広くなって低音の深みが増しました。オーケストラやボーカルのない曲などはSednaEarfit Crystal for TWSの方が空気感や臨場感を味わうことができました。バンド系だとベースの音がくっきり聴こえて迫力がアップします。ボーカルのくっきりさは純正の方が上手です。
Comply Truly Wireless Pro
装着感
まさにコンプライな装着感。耳にギュッとフィットする感覚。純正と比べても装着感はキツめでしっかりとした装着感が好みの方にオススメの組み合わせです。遮音性は純正と比べてかなり向上するので周りの騒音が気になる方はぜひ試してみて下さい。
音質
音質は音がギュッとまとまり、低域が強調されてより力強い傾向になりました。とにかく低域の量感を増やしたいならやはりコンプライがいいですね。高域はかなりマイルドになって少し量感が減る印象です。高域の伸びと明瞭感重視なら純正のほうが上手です。
SpinFit CP350
装着感
純正よりも奥にしっかり入っている感覚で、安定感があります。シリコン製のイヤーピースの中では一番しっかりとした装着感に感じます。よりしっかりとした装着感が好みの方にオススメな組み合わせです。
音質
純正に近い音質ですが良く聴き比べると低音が少し強くなった感覚です。全体的にまとまりのある音質になったなと感じました。
充実のスペック
ANIMA ANW01は音質だけではなく基本的な性能も充実した製品なのが特徴です。
連続再生時間はコンパクトな筐体ながら約6時間で長時間音楽を楽しめます。充電ケースを併用することで最大約15時間使用が可能です。もっと長い再生時間を公表しているTWSも多数ありますが、普段使いでは全く問題なく使用できると思います。実際に充電状態を気にすることはほとんどありませんでした。
防水性能はIPX7準拠。使用中に雨が振ったり汗をかいても安心してお使い頂けます。付属のイヤーフィンを装着するとかなり取れにくくなるのでエクササイズ中に使うのもありです。
コーデックはSBC、AACに加え高音質コーデックaptXにも対応しています。
またオートペアリング機能と外音取り込み機能も搭載されていて、普段使い商品する際に便利な機能が多数搭載されています。
システム音声の着せ替えが可能
ユニークな機能としてANIMA ANW01はシステムボイス変更機能の「Advent Voice」に対応しています。
専用アプリのANIMA Studioを使って切り替えする仕様です。デフォルトではAYA、AIMY、AIKAの3種類から選択が可能。
個人的に感じたのがシステムボイスの音質がめちゃめちゃ高音質でとても聴き取りやすく感じました。
また有料ダウンロードコンテンツとして ANIMA-01 AIRI(アイリ)[CV:中村繪里子さん]も実装されています。こちらのコンテンツも専用アプリから購入が可能で、様々なシステムボイスに変更することが可能です。しかもシステムボイスは今後追加予定との事。
e☆イヤホン公式YOUTUBEチャンネルでもレビューしています
コンパクトな筐体からは想像出来ないほどの高音質を実現した製品です。初めての完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方にはもちろん、オーディオマニアのサブ機としても満足度の高い製品です。
お客様からのお声を拝見すると「綺麗に響く高音と聞き取りやすいボーカル」や「想像を超えるサウンド」などと大絶賛!
今回の記事でご紹介をしたANIMA ANW01はe☆イヤホン全店で試聴機をご準備しています。ぜひ一度お試し下さい。
以上、最後まで呼んで頂いてありがとうございます。e☆イヤホンのPRスタッフのかわちゃんがお送りいたしました。
日本橋本店PR部のかわちゃんです!写真を撮ることが大好きなので、写真を通してイヤホンヘッドホンの魅力をお伝えしていきたいと思います!よろしくお願いします(`・ω・´)b