お久しぶりです、マツコです。初めましての方は初めまして。

 

ドイツへ移り住んでから早1年が経過しました。

 

e☆イヤホンを離れ、2019年5月に渡独。現在はジャーナリストとして活動し、主にドイツ・ベルリンの音楽やアート、ローカルカルチャーを専門に取材、執筆しています。また、自身でドキュメンタリー&カルチャーマガジン「MOLS magazine」を出版し、取材、執筆、編集を監修。現地に蔓延る見えない・聞こえないサインを捉え、ジャーナリズムにスタンダードからアンダーグラウンドまで発信しています。

 

2020年に自主レーベル「MOLS」を設立。YouTube、SoundCloud、BandCampなどのデジタルコンテンツにて、ベルリン在住のアーティストと携わり、PR、プロモーターとしても活動しています。

MOLS magazine Web photo by. Ari Matsuoka

 

今思えば、e☆イヤホンでの2015年のIFA視察がベルリン移住のきっかけのような気がします。アートカルチャーが盛んな上、業種や人種も様々なベルリンの街で1年を過ごし、苦労やハプニングの連続でしたが、アイデンティティーを確立する為に、私は思い切って環境を変える、居場所を変えることがとても有効だったように感じます。

 

Berlin Atonal 2019 at.Kraftwerk Berlin photo by. Ari Matsuoka

 

今年は新型ウイルスによるパンデミックの影響もあり、ここドイツでも音楽フェスや大きな野外イベントは軒並み中止。ベルリン市内で、未だライブハウスやクラブハウスの営業規制が厳しい状況にある中、常に音楽とその他芸術表現の融合を研究し続けるベルリンのアーティストたちや音楽業界の人たちの強い意志と実行力を目の当たりにしました。ベルリンに暮らすアーティストやフリーランサーたちは、”ニューノーマルな時代”へ突入していくことを既に受け入れている人が多く、私は何度もドイツ人のタフな精神力に支えられてきました。

 

今回のIFAは大幅に規模を縮小した上、一般の入場者を控え、ジャーナリストや関係者のみの完全登録制でのリアル開催が決定しました。また、各イベントに「1日1,000人まで」の人数制限を設け、上限5,000人の目標来場者を分散させることで衛生管理面において万全を期すことを優先した開催となります。

 

IFAのリアル開催は、世界中の秋以降のイベント開催にどのような影響を与えるのか。もしかしたら、今後私たちが新しい時代へ突入していくための大きなヒントになるのかもしれません。

 


 

 

ということで、本題へ。

 

今回はたった一人の参加でしたが、撮影のサポートとして友人を連れてIFA2020へ潜入してまいりました!!

https://www.ifa-berlin.com

IFA2020 Official Website

 

 

 

朝10時 出発

 

朝、自宅の最寄りの駅からメッセ会場があるMesse Nord駅へ向かいます。写真はSNSでIFAについて呟いている様子。SNSでは沢山の方からの応援やメッセージを頂き、前日からこの日を迎えることをとても楽しみにしていました。

 

 

去年の開催時には最寄駅から参加者を会場へ誘導するための設営スタッフが立っていたのですが、今年のIFA会場は運営のアナウンス通り大幅に規模を縮小しており、駅前には小さな看板のみ設置されひっそりとした様子でした。

 

今回は、「ブランドが最新製品を発表するための見本市・展示会」として開催される「IFA Global Press Conference」と、「エレクトロニクスを革新する技術のプラットフォーム」として、「IFA NEXT」「SHIFT Mobility」をひとまとめにしたイベントが展開されていました。来場者にスーツケースを引いている人は殆どおらず、日本人のジャーナリストは私しかいなかったように見えました。

 

 

IFA会場内へ入る際は勿論マスクの着用が義務付けられます。

 

余談ですが、現在ドイツでは公共機関でのマスクの着用が義務付けられており、違反した場合は€50-(日本円で約6,200円)の罰金が課せられます。ドイツ政府は新型ウイルスによる制限措置を州の状況に応じて臨機応変に政令改定し、被害の拡大を防止しながらも、環境の変化を恐れず、デベロップしながら挑戦し続けています。

 

それでは、早速ブースを覗いてみましょう!

 

 

 

FAUNA (Austria)

FAUNA Official Website

 

「FAUNA」はオーストリア・ウィーン発のオーディオブランド。こちらのブースではオーディオ・ウェアラブル業界でも年々増加傾向にあるアイウェアタイプのBluetoothスピーカーが展示されていました。世界最小の”MEMSスピーカー”を搭載し、テンプル(眼鏡のツルの部分)を指で操作することで、音楽の再生/一時停止やボリュームの変更が可能です。フレームは1日中着用できるように設計されており、ユーザーは環境からの音を感知しながら、音楽を楽しんだり電話をかけたりすることができます。

 

 

実際に装着した状態を見てもメカメカしい様子は無く、普段使いやファッションアイテムとして使用出来るほどハイセンスなものでした。テンプル部分は耳が痛くなりにくい素材を使用しており、長時間の装着でもストレスフリーな作りでした。Bluetoothは5.0を搭載。

 

 

収納ケースにはバッテリー機能が搭載されており、本体自体の連続駆動時間は4時間。バッテリーケースを持ち運べば一日中充電残量を気にすることなく使用することが可能です。写真はキャットアイのデザインが可愛いサングラスタイプ。女性が着けてもお洒落なデザインもあり、レンズはノーマルタイプ、ブルーライトカットタイプ、サングラスタイプの3種類の展開がありました。

 

 

 

deep one(Germany)

deep-one Official Website

 

「deep one」は、ドイツ・ミュンヘン発のブランドです。こちらのブースでは、肩掛けタイプのウェアラブル・サブウーファーが展示されていました。うなじ部分に2個、鎖骨部分に2個振動するスピーカーが搭載されており、ゲームやVR、映画鑑賞に躍動と臨場感を与えます。

 

 

写真のモデルはプロトタイプで有線での接続でしたが、完成品はBluetoothでの接続で使用が可能とのこと。

 

 

実際に試聴してみましたが、ゲームアクションがリアルに感じられたり、大きなスピーカーが無くても自宅で映画館さながらの迫力で楽しめるのはとても面白いなと思いました。

 


 

上記の2ブランドは会場の入り口にあり、出だしから初耳のオーディオブランドを体感出来て面白いな〜と思ったのですが…。

 

会場を回りながら、オーディオブランドの展示が圧倒的に少ないことに気付く。

 

あれ?  糸冬 了 ?

 

はじめにお伝えした通り、IFAの出展会場は前年と比べ大幅に縮小され、今いる会場のみ。会場をふらふらと彷徨っていると、私の目の前に、日本でもお馴染み「ペッパー君」が。

 

 

「どうかされましたか?」という面持ちで、マスクで殆ど顔面を覆われた私を見つめる。

 

 

マツコ「あのう、すんません。オーディオブランドの展示ブースは他にありますか?」

 

 

ペッパー君「Nein(ドイツ語で「いいえ」という意味).」

 

嘘やん。ウェアラブル製品2機しか今のところ見てませんけど。困った。

(※ 実際には「JVC KENWOOD」の出展もあったようなのですが、こちらは別会場で入場チケットも別だったとのこと)

今年はそもそもIFAに参加するブランドが圧倒的に少なかった。

 

 

 

会場を回っているうちにあることに気付きました。

 

以前より、欧州とアジアを中心としたODM/OEM企業が多く参加していたことは認知していましたが、今回出展に精力的に参加していたのは、中国・韓国の2カ国でした。ドイツやドイツ隣国の参加も見られましたが、中国や韓国ブランドは電動自動車やモーターサイクル、最新家電など、あらゆるジャンルの展示があり、展示ブースの規模も大きく、メッセ全体の約7割が2カ国で展開されているようでした。ドイツブランドはスキミング防止カードや仮想世界にフォーカスを当てたVR機器やゲーミング商品など、マニアックでメカニックな展示が目立ちましたが、今回オーディオ機器や家電ブランドは自粛の傾向が見られました。

 

実際に現地へ訪れて分かったことは、今年のIFAは、ドイツ国の威信をかけてエレクトロニクス市場の復興に全精力を尽くした開催なのだと感じました。リアルイベントでの開催のみでなく、今回は新たにオンラインイベントにも力を注ぎ、来場者を制限した代わりに”無料”でライブ配信を公開するなど、これまで可能ではあったが誰も成し得なかったことをIFAは第一線で実行したのだと思いました。

 

新型ウイルスがもたらした影響は、あらゆる場面で大きな打撃を与えました。そんな中でも、変化を恐れずにこれまでの常識を破壊していくことが、これからの時代に必要不可欠なのだということを身をもって体感しました。

 

今回、オーディオブランドを多くご紹介することが出来ませんでしたが、他ブースでも興味深い製品が沢山ありましたので、ここからはマツコがピックアップしたブース&ブランドをご紹介したいと思います!

 

 

 


電動アシストサイクルで爽快に走

ブース内で目立った展示物は、電動自動車や電動自転車など、電気で走る乗り物は今や一般常識となりつつあります。

 

 

写真は韓国ブランドの電動アシストサイクル。実際に乗車してみましたが、めちゃくちゃスイスイ走る!ブース内を2周走りましたが、後半楽しくなって来てしまい、そのまま乗って帰りたいほどでした。

 

 

この自転車は、いわゆるこれまでの電動サイクルとは違って非常に薄くてコンパクトでした。重くて持てないイメージの電動サイクルも、今は女性でも持ち上げられる軽さにまで進化したようです。

 

アミューズメントパークのある乗り物がIFAに!?

 

ゴーカートのような2人乗りの車に乗ってぐるぐると好き勝手に走ったり、他の車とぶつけ合うのが楽しい遊園地の定番アトラクション「バンパーカー」。会場内で展示されていたのは、なんとVRゴーグルを付けた状態でバンパーカーに乗って走り回るという恐怖が勝つんじゃないかと思うような近未来の乗り物。

 

こちらは実際に走ることは出来ませんでしたが、VRゴーグルを装着してポーズを取ってみました。自分のブログのためにとポージングしていたのですが、ゴーグルを外すと目の前には3人のカメラマンが…!!あまりにも来場者が少なかったせいかモデルがおらず、皆んなネタ収集に必死な様子が感じられました(笑)。分かるよ、その気持ち。

 

 

 

F1レーサーになれる擬似体験がヤバい

どんだけ乗り物好きやねんと言われてしまいそうですが、こちらはF1サーキットを本番さながらのカーシートとハンドルで走行体験が出来るブース。”免許なし小さき人間代表”として、ただの好奇心のみでスタッフへ声をかけました。

 

 

スタッフ「ハンドルにギアがあるから、切り替えて…」

マツコ「免許持ってなくて、ギアもよくわからないんです」

スタッフ「お、オーケー…じゃあ僕がギアを切り替えるから大丈夫(嘘やろ?本気か?)」

 

 

かなり本格的なシートとハンドルに興奮しながらアクセルを踏んで発進するも、時速80キロの時点でビビる小さき人間。かなりの安全運転で、攻めのコーナーをまるで湘南へドライブですか?と言わんばかりの穏やかな走りに、スタッフの人も「これマリオカートか?」とも言いたげな顔をしていました。それでも急カーブにハンドルが持っていかれ何度もスリップ。

 

最後は、思いっきり壁に激突して大破し、終了。お互い苦笑いが止まりませんでした。すまん。

 


 

今回特派員としての参加でしたが、限られたスペースの中でブランドのセールスマンの方にゆっくり会話が出来たことはとても良かったと思いました。個人的に小規模でも参加出来たことは、逆に貴重な経験でした。

 

ドイツの公共保険機関が示す安全確保のためのルールに従いながら、すべての来場者、出展社に安全に楽しんでもらいたいという主催者側の心意気が感じられ、世界中から関心の目を集めたことかと思われます。

 

引き続き、IFAは9月5日(土)まで開催を予定しており、オンラインでのライブ配信で会場の様子がチェック出来るので、是非気になった方は下記リンクから登録してみてください。

 

IFA Xtended Space Official Website

 

 

読んでいただきありがとうございました!

 

以上、マツコでした○

 

マツコ
元e☆イヤホン大阪日本橋本店2F・買取/中古スタッフ。 ドイツへ移り住んでから早1年が経過しました。e⭐︎イヤホンを離れ、2019年5月に渡独。現在は主にドイツ・ベルリンの音楽やアート、ローカルカルチャーを専門に取材、執筆しています。また、自身でドキュメンタリー&カルチャーマガジン「MOLS magazine」を出版し、取材、執筆、編集を監修。現地に蔓延る見えない・聞こえないサインを捉え、ジャーナリズムにスタンダードからアンダーグラウンドまで発信しています。2020年に自主レーベル「MOLS」を設立。YouTube、SoundCloud、BandCampなどのデジタルコンテンツにて、ベルリンで活動するアーティストと携わり、PR、プロモーターとしても活動しています。
  

この記事を読んだ人におすすめ