どうもこんにちは!

 

梅田EST店のヘッドホン担当のジャスミンこと星野です!

 

セミが鳴き始めて、いよいよ夏を感じざるを得ない雰囲気になってきました。僕はよく汗を良くかくので、できる限りキンキンに冷えた部屋で自慢のヘッドホンを鳴らして猛暑をやり過ごしたいです。

 

 

そんなことはさておき、前回Astell&KernのSR25をレビューさせていただきましたが、再びAstell&Kernの新作のレビューのお話をいただきました。ありがとうございます!

 

今話題の新作はコチラ!

 

 

A&futura SE200 Moon Silver

 

Astell&Kern A&futura SE200 Moon Silverです!

 

Astell&Kernが「Two Hearts One mind」をキャッチコピーとして開発したA&futuraプレミアムラインの第2弾モデルの登場ということで、今回新しいことに挑戦した意欲作です。プレイヤー検討する際DACチップがどこのメーカーか確認しますよね?その時にまず最初に気が付くところは何といってもコチラ!

 

左側がAKM、右側がESS

左側が旭化成エレクトロニクスのAKM AK4499EQのDACチップを1つ搭載。 端子は3.5Φアンバランス接続と2.5Φバランス接続。右側がTechnologyのESS ESS9068ASのDACチップを2つ搭載。端子は同じく3.5Φアンバランス接続と2.5Φバランス接続。

 

バランス接続が2.5・4.4どちらもついているDAPはお見掛けしますが、SE200のようにDACを二つ積んでいる「マルチDAC」を採用しており、どちらのDACチップでもバランス接続ができるという至れり尽くせりなDAPです。DACチップの音質の違いのチェックを、こんなにスムーズできたことがあったでしょうか?僕は非常に楽しみです。

 

 

 

では使用機材と楽曲を紹介します。

 

イヤホン

・UE Reference Remastered To-Go

 

・ALPEX HSE-A1000

 

・iBasso Audio AM05

 

 

ヘッドホン

・AKG K712 Pro-Y3

 

楽曲

・宇多田ヒカル

・カーペンターズ

 

 

・綾香

 

 

精一杯レビューさせていただきますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします!!

 

 

 

第一印象

 

安心安定の音のクリアさでした。

 

SE200は特に艶やかな低音が出力されるので、すごくまとまりが良いです。バスドラムや低音が効いた音楽などの相性が良いのでは?と思いました。そしてこれは良くも悪くもですが、僕は音源の着色が少ない良い意味で「普通の音が出るDAP」だと思いました。

 

今回2種類のDACが搭載されているので、どちらのサウンドもレビューさせていただきます!!

 

 

 

左側 AKM AK4499EQ×1の音質

前回のSE100に比べてDACチップがAKMではあるものの、流石AKサウンド!第一印象はすごく音が澄み切っているように感じました。太さと繊細さ、一音一音の粒立ち感が絶品で、とても心地よいサウンドを奏でてくれるようになっています。全体的に縦に広い感じです。

 

・Carpenters Top Of The World

 

カーペンターズの音源を聴いてみると、縦に余裕があるおかげでイントロのスティールギターがくっきりしたサウンドで目の前に飛んできたかのようでした。バランス接続にするとより臨場感が増して、遠くて聴こえづらい男性コーラスの声がどういう声質なのかが分かるぐらいはっきり聴きとれるようになります。総合するとモニター系なサウンドで、どんなジャンルでもかかってこいなサウンドだと思いました。

 

 

 

右側 ESS ES9068AS×2の音質

DACチップがES9038PROからES9068ASに変更になり、前回のSE100からさらなる進化を遂げたように感じました。SE100のサウンドもローミッドからミッド辺り(200Hz~500Hz)が少しあいまいなところがあり、その部分がとても素直なリスニングサウンドを作り上げていて素晴らしかったのですが、SE200ではES9068AS×2のおかげでローミッドからミッド辺りの解像度が明瞭になり、音場がとてつもなく広くてずっと聴いていたくなる音質だと思いました。

 

・綾香 三日月

 

綾香の三日月を再生してみると、ピアノ音とバイオリン弦の繊細なタッチが綺麗に再生されます。刺さる帯域が無いのは良いですね。歌が始まった瞬間、綺麗な声に鳥肌が立ってしまいます。あと、タ行やパ行の言葉を歌った際、マイクに息がかかっている音も聴こえてくるので、SE200の音の再現度には脱帽です。

 

 

 

あるあるだと思うのですが、AKMとESSで音量が明らかに違うので調整が必要で、ESSの方が音量が小さいのですが、「音量が違うから」という理由ですぐに良し悪しを判断してしまう傾向があると思うのですが、僕は思います。

 

 

音小さかったら横のダイヤル回したらいいやん!

 

 

音源自体に行われる音を混ぜる作業やエフェクトを処理するなどの完成度はまた別の話なので、音量が違うというだけでSE200を判断してあげないでください。ESSの音量を上げることでわかる音場の広さや一音一音の味わい深さをぜひ味わっていただきたいです!

 

 

 

DACフィルター

SE200にDACフィルターという項目があり、各チャンネルごとに音質を変更できる仕様になっています。

 

AKM

・Natural Tone (ナチュラルトーン)

・Acoustic Tone (アコースティックトーン)

・Traditional Tone (トラディショナルトーン)

・Natural Sound (ナチュラルサウンド)

・Acoustic Sound (アコースティックサウンド)  (デフォルト)

・Traditional Sound (トラディショナルサウンド)

 

ESS

・Natural Sound (ナチュラルサウンド)

・Acoustic Sound (アコースティックサウンド)

・Traditional Sound (トラディショナルサウンド) (デフォルト)

 

この項目の音の変わり方はとてもマニア心をそそるのですが、電源を良いものに変えた時のような変化で、iFi-Audioのnano iGalvanic3.0でノイズを取った時の音に似ています。高音質のイヤホン・ヘッドホンでなければ気づく事が難しいかもしれません。AKMのToneとSoundの項目の音の変化は、Toneは一音の粒立ちが変化し、Soundは全体にイコライザーをかけたような変化があるように感じました。ESSも同じく全体にイコライザーがかかるような感じです。

 

 

 

個人的な好みAKMの時はAcoustic Toneで、ESSの時はAcoustic Soundです。あくまで僕の好みですので参考になれば幸いです。

 

 

 

 

操作性

操作性は今までのAKと似たボタン配置にプラス、視認性が高く高画質な画面が目に優しく、チカチカしにくいです。スマートフォン感覚でサクサクと操作が出来そうです。持ちやすさも流れるような流線形が特徴的で、持った時に手の形にフィットするので持ちやすいです。

 

 

左手で持ってみました

 

この斜めになっているところが手に馴染みやすくていいですね。

 

右手でも持ってみました

 

細かな仕様はこちらから見ることができますのでぜひ参照ください。

【7/17発売】Astell&Kern A&futura プレミアムラインの第2弾モデル「SE200 Moon Silver」が登場!

 

 

 

 


いかがだったでしょうか?

 

新しくなればなるほど音質がよりクリアに、そしてより生々しくなっていきますね。

 

今回のレビューでDACチップによる音質の変化を改めて魅力的に感じることができましたし、何より自分の音の好みや傾向まで知ることができました。まるで自分の耳が検証されているような感覚に陥るぐらいリファレンスな音だったのでレビュー楽しかったです!とにかくAKMとESSの音質はどちらも魅力的でした。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

以上、梅田EST店ヘッドホン・ワイヤレスヘッドホン担当。ジャスミンでした。

 

 

これからもどんどん皆様に興味を持っていただけるブログを書いていきますので

ご期待ください。

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