finalの新たなシリーズとなるBシリーズ新製品3機種を実際に聴いてみました。新たなシリーズの音質は如何に!


 

 

 

e☆イヤホンPR部のかわちゃんです。

皆様、ついに本日発売日を迎えましたfinal Bシリーズ。

 

オーディオのエキスパートであるfinalのエンジニア主導で開発され、最新の研究結果がテーマごとに盛り込まれた新しいコンセプトの新シリーズです。

 

 

 

final B1/B2/B3

 

 

 

 

本日発売です!

 

 

「B1」「B2」「B3」は、最新の音響工学・心理学の研究成果に基づき、「音楽のダイナミックレンジや音場感とイヤホン・ヘッドホンの特性との関係」に着目した、これまでとは全く異なる開発コンセプトであり、finalの通常ラインナップ製品で初となるIEM型のイヤホンとなります。

 

 

 

面白いのが機種のナンバリングが値段順ではなく開発された順でラインナップをされているという点。

音質は値段順に進化ではなく機種ごとに異なるコンセプトとサウンドバランスで開発されており、どの機種も個性的で聴きごたえのある製品に仕上がっています。

 

今回もfinal製品らしく音質だけではなく筐体の作り込みや使い勝手。

付属するアクセサリ一つ一つやパッケージに至るまでも使い手の事をしっかりと考えた製品です。

 

エンジニアの技術力とアイデアが光るBシリーズ。今回はメーカーよりサンプル品をお貸し出し頂いたので実際に製品を使用してみてどのような魅力のある製品なのかをレビューいたします。

 

 

 

各機種の特徴

 

まずは各機種ごとの特徴はこちら。

 

 

B1

 

 

筐体
ステンレス鏡面仕上(ローズゴールド)
ドライバー
1D+1BA(ネットワークレス)
ケーブル
OFCシルバーコートケーブル

 

製品のコンセプト

各楽器やボーカルの解像度が非常に高く、ライブステージの中央に立ったような、 圧倒的な臨場感と躍動感。

B1は、音の近さや臨場感を特に重視したモデルです。アニソンに代表される音楽では、
音の近さをより際立させた録音が行なわれています。そのように録音された音源では、まさにスタジオエンジニアがイメージしたとおりの音のバランスが再生できるよう設計しています。

 

 

B2

 

筐体
ステンレスブラスト仕上(ガンメタリック)
ドライバー
1BA
ケーブル
OFCケーブル

 

製品のコンセプト

ボーカルは、その息遣いが感じられるほどに近く、各楽器の細かな音のニュアンスや抑揚も再現。

B2は、特に音場感に富んだ録音に適したモデルです。クラシックなどコンサートホールの
反射音や残響を十分活かした録音や、ライブ録音など会場の雰囲気を再現することを意図したミキシングの音源などに適しています。

 

 

B3

 

筐体
ステンレスブラスト仕上(フロストシルバー)
ドライバー
2BA(ネットワークレス)
ケーブル
OFCシルバーコートケーブル

 

製品のコンセプト

 

繊細なピアノのタッチやギターのピッキングまで手に取るように聴き取ることができる美しい高域表現。

B3は、解像感を特に重視したモデルです。ライブ感のある音源でも楽器の繊細な音を手にとるように、かつやや華やかに聴きたい方や、アニソンやEDMのボーカルをタイトに楽しみたい方などに向いています。

 

finalのエンジニアはコンデンサーによる帯域分割によって音が不自然になってしまう可能性があると考え複数ドライバーを搭載した機種も、あえてコンデンサーによる帯域分割はしていないというのが特徴。3機種すべてシンプルなネットワークレス構造で素直な音質が持ち味となっております。

 

 

 

 

外観

お次は製品の外観、付属するアクセサリーなどを紹介いたします。

 

 

外箱。毎回思うのですがfinalのパッケージのデザインって毎回大幅に変わるのですが、シンプルでぱっと見でfinalとわかっちゃうのが秀逸ですよね。

 

パカッ。中身もシンプルでかっこいい。

 

 

パッケージのデザインは3機種ともに共通です。

 

イヤホンの外装も3機種ともに共通。B2とB3はサラサラとした外装。B1だけはツルテカ鏡面加工となっています。複雑な構造で見る角度により様々な煌めき方をするので、カットされた宝石を眺めているようですね。

 

手に持ったときの感想は、金属の筐体に加えて本体の接合にはしっかりとしたネジ止めを採用しているので剛性感も非常に高くしっかりとした造り。非常に安心感が持てます。

 

また万が一故障した場合も特殊工具を使って分解が可能。容易に修理が可能な構造も特徴です。

製品を末永く使って欲しいというメーカーの気持ちが読み取れるような印象を受けました。

 

 

筐体は粉末状の金属と粘結剤を混ぜ、樹脂のように金型で成形後、高温で焼結するMIM(Metal Injection Molding)という特殊な加工方法のステンレス筐体を採用。

金属でありながら複雑な形状の内部設計が可能な技術です。

 

おなじみのシリコン製のイヤホンケースが付属いたします。ぷにぷにとした素材でかつ肉厚。

収納時もイヤホンをまとめてポンと入れるだけで使い勝手も抜群です。ほとんどつなぎ目がなくシンプルなケースなのに使いやすい。アクセサリー一つ一つメーカーらしさが満載ですね。

 

 

 

イヤーピースはおなじみのfinal Eタイプイヤーピースが付属。単体販売のイヤーピースとして定番中の定番とも言えるイヤーピースが付属します。左右で軸の色を変えぱっと見でイヤホンの左右の判別を行いやすいような配慮がなされています。

 

 

 

端子はMMCX端子を採用。リケーブル対応なので万が一の断線時もケーブルを容易に交換することができます。端子は自社開発の物を採用し非常に高耐久な点もポイントです。

 

 

 

また面白いアクセサリーの一つとしてMMCXの抜き差しを容易に行うためのシートが付属しています。

 

 

こんな感じで端子をシートで挟み込むような形で引っ張ると摩擦が増し、シート無しでは比べ物にならないほど簡単にケーブルを脱着できます。

 

 

また耳掛け用のイヤーフックも付属。イヤーフックにより装着感の調整も可能。

 

個人的に思ったのがこのイヤーフックを使用するとタッチノイズがかなり軽減され、メガネをしてイヤホンを装着しても耳に当たる部分が痛くなりにくいという印象を受けました。

 

 

ケーブルはB1とB3はシルバーコートケーブル。B2にはOFCケーブルが付属。どちらもfinalおなじみの物ですね。

どちらも取り回しのしやすいケーブルです。

 

良好な装着感

 

 

少し角ばっていてゴツっとして見た目のfinal Bシリーズ。装着感は大丈夫なのかなと思いましたが、実際に装着してみるとその心配は杞憂に終わりました。

筐体の角度の付け方が絶妙で耳の中にすっぽりと入り込むような感覚。イヤホン全体を使って装着時のアタリを上手く分散してくれているような感覚で耳にピッタリ貼り付いてくれます。装着感は少しカスタムIEMに似てるのでは、と思います。

ケーブルも柔らかく取り回しもしやすいのもポイント。なので長時間装着していても快適に音楽に集中できる事でしょう。

 

 

メーカーによると圧迫感の少ない装着感を実現するためにカメラの三脚のような要領で、2箇所で保持し、1箇所はズレない程度に支持するという考え方に至りました。

 

そのために下の図の緑色の部分(イヤーピース)の1箇所、青色の部分(耳珠)の1箇所、ピンク色の部分(耳甲介:耳のくぼみ部分)のいずれか1箇所と、の合計3箇所で保持し、より多くの耳に圧迫感なく適合する事を目指したとのこと。

 

 

実際に聴いてみた

 

 

final 「B1」「B2」「B3」を実際に聴いてみました。機種ごとに音質の感想を簡単にレビュー致します。

 

 

B1

 

 

3機種と比較すると、音に奥行きがあり立体的な音質。

一番の特徴は低域の再生レンジが広く肉厚でグッと押しのある低域が楽しめます。ハイブリッド型らしく張りと空気感をしっかりと感じ取れる生き生きとした中低域が特徴。

全体的に音が近めでボーカルや楽器の音色を間近に感じとる事ができました。距離が近く肉感があり、臨場感のあるボーカル表現だと感じました。

一方中高域はやや華やかで美しい響きが特徴。適度なツヤがある上品なサウンドです。

解像感や分離感は申し分なく細かい音もしっかりと表現してくれます。ハイレートの音源を再生してもしっかりとパフォーマンスは発揮してくれると思いますよ。

肉厚で立体感のある低域が好きな方や、音の距離感が近い音質が好みの方におすすめできる製品。

 

個人的には駆動力があり温かみのあるサウンドが特徴のDAPやアンプと組み合わせるとB1の良さを上手く引き立ててくれるのではと思います。

 

 

B2

 

B2は音に丸みがあり、非常に滑らかなサウンド。音の広がりと響きがとてもナチュラルでゆったりとした雰囲気が特徴的な音質です。音の残響と響きの表現が素晴らしく雰囲気の表現が得意な機種だと感じました。

全体帯域において誇張している部分がなく、音のエッジに丸みを帯びたとても優しいサウンド。聴いていて思わずほっこりしてしまいました。リラックスする時にまったりと聴きたいですね。

高域のピーキーさが全くなくマイルドな音質なので、聴き疲れのしにくさと自然さは3機種中の中で一番。

生音との相性が抜群に良く、クラシックやジャズのライブ音源などでぜひ一度お試し頂きたいです。

ずーっと聴いているとだんだんの魅力に魅了されてるスルメ中のスルメイヤホンなのではと思います。

 

優しいく滑らかな音質が好きな方に非常におすすめ。個人的に3機種の中では一番推しの機種です。

 

 

B3

 

 

解像感を重視した機種なだけあり、全体的に粒立ちが良く分離感のあるシャープなサウンドをお楽しみいただけます。

 

3機種の中で一番ストレートで透明度の高いピュアな質感。音がつぶれにくいので、テンポの早い楽曲や複雑な音もしっかりと表現してくれました。

中でも高域の表現がとっても細やか。繊細でかつ柔らかいタッチでキメの細かいシルクの生地のような表現です。タイトでカリッっとしていますが、変なクセがなく聴きやすい音質。e☆イヤホン日本橋本店のぐっさんが静電型やコンデンサー型っぽい音!って言ってたんですがまさにそうだと感じました。

 

 

低域は腰高ではありますが、ピシッっとフォーカスのあった明瞭度の高い低音をお楽しみいただけまます。

中域、ボーカル部分の表現もパリッっとしていて細かく繊細な表現です。臨場感があり、肉感重視だったB1と比較するとB3は細かい息遣いや歌い分けなどをはっきりと感じられるタイプの音質です。

 

解像度が高く粒立ち重視の音質がお好みの方におすすめの製品に仕上がっていると思います。

 

 


 

 

 

3機種ともに明確な個性があるので、どの機種が好みか一人一人聴いてみたくなっちゃいそうな製品です。

作り込みも良く完成度の高いfinalらしい製品。e☆イヤホン全店にて試聴機をご準備していますので、ぜひ一度お試しください。

 

 

 

 

 

以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。

e☆イヤホンPR部よりかわちゃんがお送り致しました!