こんにちは!!e☆イヤホンのケイティです

 

前回に引き続きSHUREを語る回です。

前回は #SHURE というブランド編 という事で書かせて頂きましたが

前回のブログリンクはコチラ

今回は #SHUREのイヤホンです。


SHUREイヤホンの歴史

前の記事でもご紹介しましたが、SHURE初のイヤホンがこのE1

 

 

その後続々とイヤホンを発売していきました。

ちょっと年表で見てみましょうか。

 

 

 

 

こうしてみると本当にたくさんのイヤホンが発売されていますね。

 

細かくフォーカスしていきましょう。

 

 

MMCXコネクタの採用

2010年に登場したSE535で初めてMMCXコネクタを採用しました。

これにより、リケーブルが可能となり、ケーブルの故障にも即座に対応できるようになりました。

このイヤホンが昨今のリケーブルブームに火をつけたといっても過言ではないですね。

 

 

 

というより、SE535が発売されてからもう9年もたってることに驚きました…

本当に長い間愛されているイヤホンですね。

 

そして2013年にはBA型のフラッグシップイヤホン

SE846が登場。

このイヤホンの音を聴いてポータブルオーディオ沼にはまっていった方も多いのではないでしょうか。

私も大好きです。

 

 

高遮音性密閉型コンデンサー型イヤホンシステムの登場

SHURE製品の中でも最もオーディオ業界に激震を起こしたと言えるでしょう

 

 

2015年発売のKSE1500

 

 

そして後発のKSE1200

 

 

このイヤホンはコンデンサー型と呼ばれる駆動方式をとっていて

本来は大型のドライバーやアンプが必要になるのですが

そこがさすがのSHURE

コンデンサー型のドライバーを使用していながらここまで小型で

かつ遮音性、フィット感のいいものが出てきたことに

当時のオーディオファンの方々は驚いたはず。

 

 

SHUREイヤホンの優位性

ここまでSHUREイヤホンの歴史の流れをご説明させていただきましたが

なぜSHUREのイヤホンがここまで人気なのか、紐解いていきましょう。

 

 

原音忠実性・再現性

音楽のプロがモニターとして愛用する機材故に

そのサウンドには正確性が求められませす。

 

マイクロフォンやその他のプロ用機材を作ってきたSHUREだからこそ

プロの要望に応えられる原音忠実性・再現性が実現できています。

 

 

遮音性・フィット感

アーティストがステージで快適なモニタリングができるように最大37dBもの遮音性と、

激しいパフォーマンスなどで演奏中に外れる事を防ぐため、高いフィット感を実現しています。

 

 

耐久性と脱着式ケーブル

#SHUREというブランド編でもご紹介しましたが

SHURE製品には厳しい品質基準があります。

その基準をパスした製品だからこそ実現できる耐久性。

そして脱着式ケーブルを採用していることによりケーブルの交換が可能なため

長い間使い続けることができます。

 

実際、私が以前愛用していたSE215は

四六時中寝る時も、お風呂に浸かっているときにも使用し

何度も湯船に落としたりしましたが5年超使用できました。

 

※風呂場など高温多湿の場所での使用はイヤホンを傷めるため真似しないでください。

※イヤホンをつけたまま横になることは耳を痛める原因にもなります。

※私の経験談です。絶対に真似はしないでください。

 

そんな私の雑な扱いにも長い間耐え抜いてくれたSE215君・・・

ありがとう。君のことは忘れないよ・・・

 

今思うと本当によくない使い方をしていたと思います。猛省

今使用しているSE425はきちんと毎回ケースにしまい、

就寝時や入浴の際の使用はやめました。

 

そんなSE425君は現在2年目選手ですが全く不調が出ません。

 

 

MMCXというイノベーション

SHUREイヤホンはSE535発売からMMCXコネクタによるケーブルの脱着を可能としています。

これにより、ケーブル故障時にスペアに切り替えられる事はもちろんですが

 

マイク・リモコンつきの3.5mmプラグ対応ケーブルや

 

iOS専用のLightning端子対応リケーブル

 

AndroidスマートホンやラップトップPCで使用できる USB-C仕様

 

Bluetoothでの接続専用のケーブルなど

 

様々な用途に合わせて新しいケーブルを後から作る事ができる強みがあります。

ユーザーにとっても好きなタイプのケーブルを後から買い足す事ができるのはうれしい事ですね。

 

 

SHUREイヤホンのサウンド

さて、SHUREのイヤホンサウンドが実際にどのようなものなのか

BA型フラッグシップイヤホンのSE846と

コンデンサー型ドライバーを搭載したKSEシリーズを例に見ていきましょう。

 

 

SE846

BA型のドライバーを4基搭載したイヤホン。

フラッグシップたるこの機種には特有の技術が組み込まれています。

 

 

そのひとつがローパスフィルター

その名の通り低音が通過するフィルターです。

10枚の精密に溶接されたステンレスプレートで形成された

経路長4インチの迷路のような板(アコースティックパス)が組み込まれており

低域を担う2基のBAドライバーから出た音の不要な帯域をカットします。

 

これによって複数のドライバーを有するイヤホンに起こりがちな

他のドライバーから出た音同士の帯域の被りを回避し

BA型らしからぬパワフルでクリアな低音を実現しています。

 

また、交換式のノズルインサートを採用することにより

ユーザーの好みに合わせて3種類のサウンドチューニングを可能としています。

一つの音で決め打ちせず、ユーザーの環境や好みに合わせて臨機応変に

変化していけるイヤホンです。

 

改めてSE846を聴いてみた

e☆イヤホンで働き始めて約2年経ちましたわたくしですが

定番で優れている機種って意外と最初のほうに何度か聴いた後聴く機会がなかなかないんですよね。

 

今回改めて聴いてみて初めて聴いた時の衝撃をまた味わいました。

鮮明で且つ迫力のあるサウンド。

それでいてくどくなく、聴きやすいです。

4つもドライバーが入っているのにまとまりがあって解像度も高い。

音源に合わせてその表情を器用に変えてくれます。

 

今改めて聴いてもやっぱりほしい…

 

 

KSE1500 / KSE1200

 

世界初コンデンサー型高遮音性イヤホンシステムとして発売されたKSE1500

 

前述した内容ですが

コンデンサー型のドライバーは、非常に薄い振動板を

高出力のアンプで電圧をかけて駆動させる形式をとっているため

これまでコンデンサー型というと、大型のヘッドホン型の筐体に

巨大な据え置きアンプが必要になるのが当たり前でした。

 

その常識を覆し、今までダイナミック型やコンデンサー型のマイクロホンや、

様々なイヤホン、ヘッドホンを作ってきたSHUREが遂に完成させた傑作です。

 

その2年後にKSE1200という機種が発売されました。

 

そっくりなこの2機種の違いを見ていきましょう。

 

まず前提として、ケーブルを含めたイヤホン部分は全く同じものを使用しています。

 

 

 

一番大きな違いはDAC部の有無です

 

 

 

デジタルのデータをアナログの信号に変換するこの部分を廃し、

シンプルなアナログアンプにすることで大きくコストダウンしました。

DAC部がないことにより、KSE1200では出力元のプレイヤーの能力に依存することになります。

 

しかし、KSE1200がKSE1500の完全な廉価版かというとそうではありません。

 

KSE1200の最大のメリットは、ボリュームがアナログの無段階であること

また、プレイヤーの味を活かせることです。

 

すでにお気に入りのプレイヤーをお持ちの場合は

KSE1500のDACを使用したサウンドと

アナログでの入力の聴き比べを試してみるとおもしろいですよ。

 

 

改めてKSEシリーズを聴いてみた

まずはスマートホンからKSE1500にデジタル接続して聴いてみました。

 

あまりにも自然な鳴り方で、ある意味特徴が少ないサウンド。

どの帯域がどの程度膨らんでいてなんて

そんなことを語るのもおこがましく感じてしまいました。

 

「生っぽい」というのが率直な感想です。

息遣いや静寂の中のわずかな空気の揺らぎ、そんなものまで伝わってくる印象です。

イヤホンを耳に入れて聴いている感覚ではなく

音の空間そのものに身を投じたかのような、そんなサウンド。

 

ロックを聴けば、ライブハウスのど真ん中。

クラシックを聴けばそこはもうコンサートホールのよう。

 

この音を持ち歩いて、かつこの遮音性、装着感で聴けるというのが贅沢すぎますね。

 

 

今度はアナログ入力に、私の愛機である

PAW GOLDというプレイヤーから出力。

 

PAW GOLDの力強さ、はつらつとした印象が加わったことにより

さらに迫力が出た印象です。

プレイヤーの持ち味を活かしたサウンドにも対応できるのが魅力的ですね。

 

今度はKSE1200に、PAW GOLDから出力。

 

無段階のアナログボリュームがいいですね。

プレイヤーのボリュームと合わせて微調整がしやすいです。

KSE1500と比べてもサウンドには全く遜色なく

おそらくブラインド(目隠し)で聴き比べたら気付かないレベルです。

アンプ部の筐体がKSE1500に比べて小さくなっているので

より持ち運びやすく、取り回しやすくなっています。

 

スマートホンや、小型のエントリーDAPとの運用をお考えの方はKSE1500を

 

お持ちのプレイヤーの味を活かしたい方にはよりシンプルな作りの

KSE1200をおすすめします。


 

いかがでしたでしょうか。

熱くなってまた長くなってしまいました。

SHUREだからこそ作れるイヤホンのサウンドへのこだわりを

感じ取っていただけましたら幸いでございます。

 

以上、e☆イヤホンのSHURE好きマン、ケイティがお送りしました。

ではまた。