こんにちは!!e☆イヤホンのケイティです

 

先日e☆イヤホンスタッフ数名と一緒にシュア・ジャパン株式会社様にお邪魔してきました

 

あのSHUREですよ!!

 

私ケイティ、SHURE好きとしては前日から楽しみで寝付けませんでした。

 

私たちe☆イヤホンスタッフにSHUREブランドに関しての勉強会を開いてくださいました。

 

楽しくもためになる大変貴重なお時間でした。

 

その模様をちょっぴりと皆様にもご報告させていただきます。

 

とても濃い勉強会だったのでいくつかに記事を分けてご紹介させていただきます。

今回は #SHUREというブランド編 です。

 

 

SHUREとは

ご存知の方も多いとは思いますが、まずSHUREブランドについて簡単にご説明させていただきます。

SE215

 

この型番を聞いたことがある、もしくは持っているという方も多いことでしょう。

SE215という名機を製造、販売しているブランドであることはあまりにも有名ですが

元々はマイクロホンメーカーとして有名なブランドです。

 

 

SM58。 日本では親しみを込めて「ゴッパー」なんて言われることが多いですが

こちらもSHURE製品です。

日本を含め世界中で愛される、プロフェッショナルマイクのスタンダードを作り出したブランドでもあるんです。

 

そんなプロ、アマ問わずアーティストや音楽に携わる人たちのあこがれの存在であり

最も触れ合っている親しみのある製品を作っているのがこのSHUREなんです。

 

早速行ってきた

 

入り口には大きなブランドサインが。

シックで雰囲気が出てますね。緊張してきました。

 

会議室のような広いお部屋に案内され、ますます緊張してきた私。

机にはずらっと、現行のSHURE製品たちが並べられていました。

 

勉強会が始まるとまずはSHUREというブランドそのものについてお話ししていただきました。

 

SHUREの歴史

その始まりは1925年の4月25日。

Sidney N. Shureという人物が立ちあげたブランドです。

SHUREというブランド名はこの創設者の名前からきているんですね。

 

創立当初はラジオ部品の販売をしていましたが

その後マイクロホンの代理店を経て

1932年にモデル33Nというマイクロホンを発売し、

当時では米国でわずか4社しかない

マイクロホンメーカーの1社となりました。

 

 

 

1939年には後に「世界で最も認められたマイクロホン」とまで呼ばれるようになる

55 UnidyneⓇ を発売。

 

 

 

これは業界初の単一指向性マイクロホン

ジョン・F・ケネディ大統領や、マーティン・ルーサー・キング Jr.などの

歴史的な演説にも用いられました。

 

 

また、第二次世界大戦中には米国軍へ、マイクロホンとヘッドホンを供給しました。

米国軍が使用する製品は軍用規格(MILSPEC)といわれる厳重な品質基準が設けられており

SHUREのマイクロホンやヘッドホンももちろんこの規格をクリアしていました。

 

そして現在でもこの規格を民生機器にも採用し、高い品質の製品を製造しています。

 

 

レコードの時代

レコードプレイヤーが普及した時代に、実はSHUREも一役買っていました。

レコードの盤面に直接触れ、振動する針の部分(フォノカートリッジ)の製造も行っていたんです。

1946年にはアメリカ最大のフォノカートリッジメーカになるほどの人気ぶりでした。

 

 

近年、再びレコードのブームが起きていますが、

残念ながらSHUREは厳しい品質基準を維持しながら

お客様の期待に応える製品を供給し続けることが困難だという理由で

昨年の2018年にフォノカートリッジの生産を終了しています。

 

 

世界標準マイクロホンの誕生

さて、時は進み1965年。

SM57が登場します。

リンドン・ジョンソン大統領以降、大統領演説用の大事なマイクロホンとなりました。

今では、もちろんボーカルでも使用されますが

主にドラムやアコースティックギター、管楽器などの生音の楽器から直接音を拾ったり

エレキギターなどのスピーカー部から音を拾うのに使用することが多いです。

 

 

翌年、1966年。

この年にあのSM58が登場しました。

SM58とSM57は姉妹機で、根幹は同じデザインです。

SM57をよりボーカルに適した形にしたものがSM58ということです。

グローバルに世界中で愛され、ライブサウンド業界における世界標準の地位を確立。

その大きな要因となったのが、SM58、SM57ともに採用された「ニューマチックショックマウント」という技術。

これはいわゆるハンドリングノイズなどのノイズを激減するもので

この技術のおかげでスタンドではなくマイクを手に持って歌うことが可能になったといっても過言ではありません。

 

 

他にもベストセラーマイクを続々と発売

1983年にはマイケルジャクソンのアルバム、「スリラー」のボーカル録音にも使用された

SM7が発売。

 

 

1989年、SM58、SM57からさらに指向性が狭まったBETA 58 / BETA 57を発売。

 

 

SHUREイヤホンの始まり

実はSHUREイヤホンの最初の機種は1997年、

アーティストがステージ上で自分たちの音をモニタリングするために作られた

ワイヤレスイヤモニシステム、PSM600のイヤモニとして発表されたE1という機種でした。

 

 

このイヤホンが口コミなどで広がり、コンシューマー向けに販売されたものが

“c”モデルの始まりです。

 

 

SHURE掛けの始まり

2000年、SHURE初のマルチウェイBA型イヤホン

E5cが発売。

 

 

2002年、SHURE初のダイナミック型イヤホン

E2cが発売。爆発的な人気を誇りました。

ケーブルを耳の後ろから通す装着方法が「SHURE掛け」と呼ばれ

日本国内に広がるきっかけとなったイヤホンです。

 

 

その後も様々な製品を発表

2009年にはSRHヘッドホンシリーズにより、ヘッドホンマーケットにも参入

 

 

SRH240 / SRH440 / SRH840を発売。

 

 

 

 

コンシューマー向け製品を続々と

2013年には今でも大人気のハイエンドモデル、SE846

私の愛機でもあるSRH1540を発売

 

 

 

90周年を迎えたSHURE

2015年に90周年を迎えたSHURE

同年に世界初コンデンサー型高遮音性イヤホンシステムKSE1500を発売

その技術力の高さと、高品質なサウンドでオーディオ業界に激震が走りました。

 

 

翌年にはSM58が50周年を迎え、記念モデルも発売。

 

 

2017年。SHUREから初のBluetoothイヤホンが発売

 

2018年には独自設計のプレミアムヘッドホンアンプを搭載したBluetoothケーブル

RMCE-BT2発売するなど

90周年を迎えた今も革新的な製品を作り続けています。

 

 

SHUREクオリティ

SHUREの製品のクオリティに対するポリシーは、創業者Mr.Shureの理念に基づいているといいます。

「完璧などありえないということは十分承知しています。

それでも、完璧を目指す私どもの姿勢に変わりはありません。」

 

 

すべての人が満足する、絶対に壊れないものはないですが

限りなくそれに近いものを作りたいという気概を感じますね。

その理念を象徴するかのような製品テストを紹介していただきました。

 

 

破壊テスト

製品の耐久性を調べるために過酷なクオリティテスト

またの名を「破壊テスト」と呼ばれる試験を設けています。

 

こちらはまだまだ序の口ですが、所謂落下テストの動画です。

先端がへこむほどにたたきつけられています。

 

他にも潮風のような空気にさらしたり

極低温、極高温に長期間さらしたり

低温から高温、高温から低温と繰り返し環境を素早く変化させたり

 

一体SM58に何の恨みが…

と思ってしまうほど痛めつけていきます。

 

SM58以外の製品にも、製品に合わせた様々なテストを施していきます。

 

 

なぜそこまでするのか

激しいステージパフォーマンスで投げつけられたり…

ビーチステージで潮風に当たったり…

灼熱の砂漠や極寒の地域を運搬されたり…

プロフェッショナル機材は過酷な環境に置かれることが多くなります。

 

そのたびに故障してしまっては元も子もないですよね。

 

そんな厳しい環境を想定した様々なテストを行い、それをパスした製品を作ることで

プロフェッショナルの現場に対応できるということなんですね。

 

 

SHUREサウンド

SHUREがSHUREサウンドと呼ぶものは

1:原音に忠実

2:リニアリティーがある

3:正確でバランスが取れている

4:すべての製品に同じ音作りのポリシー

 

この4点からなるものだそうです。

 

音の入り口であるマイクロホンを知り尽くしているSHUREだからこそ

作れる音があります。

 

 

ブランドイメージをリフレッシュ

さて、最近SHUREのロゴが変わったことに気が付いた方はいらっしゃいますでしょうか。

 

もちろん私は気づきました。気づきましたとも。ええ。本当です。

 

 

この見慣れたロゴが

 

 

こうなりました。

 

 

この蛍光色系のグリーン、何か見覚えありませんか?

実はSHURE製品の電源のLEDサインのカラーなんです。

 

 

電源を入れた瞬間にSHURE製品にエネルギーが供給され

SHUREの製品を使う方にもパワーを与えたい。

そんな気持ちを込めてこのカラーを選んだそうです。

 

 

色が変わった以外にもタグライン(ロゴの下の文)も変わっていますね。

 

SOUND EXTRAORDINARY

直訳すると並外れたサウンド、素晴らしいサウンドというような意味ですが

シュア・ジャパンさんの意訳では

“冴えわたるサウンド”

と訳すそうです。

 

これには「音が冴えわたっている」

という意味と

「SHUREのエンジニアリングが冴えている」

 

という二つの意味が込められているそうです。

 

 


90周年を迎えた現在でも新しいものを作り続け

イノベーションを続けるSHURE

 

今後の製品にも期待が高まります。

 

 

長くなってしまいましたが

こんなところでひとまず #SHUREというブランド編 を締めさせていただきます。

 

勉強会レポートはまだ続きますのでお楽しみに!

 

 

以上、e☆イヤホンのケイティがお送りしました。

 

ではまた。