あの有名声優の中村繪里子さんが……e☆イヤホン秋葉原店にご来店ですよ、ご来店っ!
だいせんせいです。
今年も、ポータブルオーディオの祭典『ポタフェス』の季節がやって参りました。
世界各地のオーディオブランドが一堂に会する2日間は、まさにフェスティバル。
この記事をご覧の皆様の中にも、心待ちにしているという方も多いのではないでしょうか。
そして、ポタフェスの醍醐味のひとつといえばステージイベント!
人気声優や大物アーティストなど、毎年豪華なラインナップで盛り上がりをみせています。
今年も多数の有名人・アーティストの方々にご参加頂くポタフェスステージ。
そのトップバッターを飾る、初日一回目のステージに出演していただくのが……。
中村繪里子さんです!!
中村繪里子 Eriko Nakamura
声優 / 司会 / ラジオパーソナリティ
神奈川県出身。声優、司会、ラジオパーソナリティ。出演作に「THE IDOLM@STER」(天海春香)、「宇宙戦艦ヤマト2199・2202シリーズ」(桐生美影)、「Caligura-カリギュラ-」(ミレイ)、「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」(風郎太)などがある。ラジオ「中村繪里子 キラとき☆」「びばりば!!」ではパーソナリティを担当。2014年より、とくしまアニメ大使を務めている。
やッべ……。
思わず素の焦りが出てしまいましたが、あの有名声優の中村繪里子さんがポタフェスステージに出演決定!
中村さんのポータブルオーディオへの想いを語って頂きます。
そして、今回の記事ではそんな中村さんに対して……
店頭取材を敢行!
e☆イヤホン秋葉原店にご来店頂き、様々なイヤホン・ヘッドホンを堪能して頂きます!
本日はよろしくお願いいたします!
よろしくお願いしまーす!
秋葉原店にご来店!
というわけで、やってきたるはe☆イヤホン秋葉原店。
常時数千点の品揃えが立ち並ぶ、国内最大級のイヤホン・ヘッドホン専門店です。
今回は中村さんに自由に店内をご覧頂き、気になった製品をいくつか試聴して頂きました。
そのご感想の一部をご紹介致します。
茶楽音人 Co-Donguri Brass
今まで茶楽音人さんは高級なイヤホンを数多く発売してきたんですが、
この『Co-Donguri』シリーズは、そんな高級イヤホン開発のノウハウをもって製作されたお手頃価格な機種となります。
こちらは新作の『Brass』となっており、筐体が真鍮で作られているのが特徴です。
(試聴して)広がる……!
可愛い音がしますね。見た目も良い! どんぐりになってる!
見た目も凄く人気があって、女性の方にもオススメの機種ですね!
音が柔らかく広がる感じがいいですね。
映画のサウンドトラックとかにもいいかも。
あと、この価格もすごい!
音の好みって、値段じゃないんですねえ……!
AKG N5005
こちらはAKGというオーストリアのメーカーさんです。
マイクとかも作っていらっしゃるメーカーさんですよね?
その通りです!
AKGは『ハイブリッド型イヤホン』という、種類の違うドライバー(音を出すユニット)を組み合わせてイヤホンを構成する技術が高い事に定評があります。
この機種もその最新作で、それぞれのドライバーの特色を引き出した音作りが特徴ですね。
(試聴して)わあ……! これ、すっごく聴きやすいですね!
音が頭の周りにちゃんとあるのに、狭苦しさがないというか。
空気が自然に広がっていく感じがします。
intime 轟
こちらは日本のメーカーさんで、intimeというブランドのイヤホンです。
「スマホで鳴らせる最も良い音」をコンセプトに作られたモデルで、スマートフォンでも気軽に良い音を楽しめる鳴らしやすさが特徴ですね。
これは良いですね……!
耳が疲れないけど、ちゃんと低音が聴こえて。
そうなんです!
低音が強い機種って、こもっちゃうというか、ボンボンと響きがちなんですけど。
でも、この『轟』は凄くクリアな低音が鳴るのがキモになっています。
これ、好きかも……!
この「intime」っていうブランドが、面白くて。
息子さんのために開発したイヤホンから生まれたブランドなんです。
社長さんが、息子さんのために「俺がもっと良い音で安く買えるイヤホンを作ってやる」と開発したのがきっかけだそうで。
わあっ、カ、カッコいい……! 男気ですね……!
ALPEX HSE-A1000&A1000R
わあ、可愛い!
色もいっぱいありますね……!
こちらは『ALPEX』というメーカーさんとe☆イヤホンのコラボ製品になります。
1,000円という非常に安価なモデルですが、「この価格でどれだけ良い音を作れるか?」というテーマで開発されたモデルです。
(試聴して)すごい! 華やかな音がしますね。
シンバルの余韻とか、細かい音までちゃんと表現されてて、空気が聴こえるのが良いです。
『A1000』は落ち着いた感じで、『A1000R』は凄く勢いがあって、音が全然違いますね!
この価格なら凄く良いかも。プレゼントにも買いやすいと思います。
DENON AH-D1200
こちらは日本の老舗メーカー・DENONのヘッドホンです。
DENONには元々『AH-D1100』という物凄く人気な機種があって、それの上位機種となるモデルです。
可愛らしいし、軽くていいですね!
(試聴して)言葉がハッキリ、クリアに聴こえますね。
着けても全然動かないし、DJとかにも使えるかも。
元々の『D1100』も装着感に定評があって、それがしっかりと継承されていますね!
オールラウンダーな機種なので、幅広い用途に使って頂けると思います。
TAGOSTUDIO T3-01
こちらは多胡邦夫さんという音楽プロデューサーの方が開発されたヘッドホンで、
「自分の納得のいく音のヘッドホンを作りたい」という想いで製作されたモデルなんです。
これまたロマンな経緯が……!
音もそうですが、プロユースとしての使用に耐えうるヘッドホンとして作られています。
使い心地も凄く良いと思いますよ!
これも軽いですね! そして着け心地がやさしい。
スタジオとかでも使いやすそうな感じがします。
(試聴して)音が、凄く生っぽい!
生っすか!
これだけ密閉感がしっかりしてると、鳴っている音が全部、耳に入ってきちゃう感じがするんですけど。
でも、これはちゃんと、聴きたい音を自分でコントロールして選べる余裕があるというか。音の隙間がちゃんと表現されていて。
まるで空気みたいに聴こえます。これは良いですねえ……!
final D8000
こちらはfinalというメーカーが作った『平面磁界型』というタイプのヘッドホンです。
非常に繊細な中高域に加え、しっかりと量感のある低域が両立しているのが魅力です。
これ、凄いですね……!!
空間がしっかりと、この(ヘッドホンの)中で完成している感じがします……!!
僕らもよく言うんですが、これくらいのレベルになってくると、「音が視えてくる」という風に言うんですね。
たとえば弦の震える音や、歌っている人の口元なんかが、聴こえる・聴こえないを通り越して、視えてくる。
確かに!
「音が視えてくる」って、言葉としては間違っているのかもしれないですけど、表現としては凄く伝わります!
いやあ、すごいなあ……。
店頭試聴をふりかえって
……さて、約一時間半というお時間をかけて、じっくりイヤホンやヘッドホンを聴いて頂きました。
ぐるっと店内を回ってみて、いかがでしたか?
楽しかったですっ……!
イヤホンひとつひとつでこんなに特徴が違うっていうことを、しっかりと自分の耳で聴ける機会ってなかなか無いので。
まず、それが出来る環境そのものに凄く感動しました。
イヤホンの聴き比べって、しないですよね。
なかなか出来ないですよね!
特にこうした専門店とかだと、「敷居が高いんじゃないかな?」って思っちゃう方も多いと思うんです。
そうですね。
そうおっしゃるお客様も、結構いらっしゃいます。
会員制の厳かな雰囲気で、お客さんもみんな知識が凄くて、「今日は◯◯の✕✕を貰おうか」「かしこまりました」……みたいなイメージ(笑)。
だとしたら、自分なんかは足を踏み入れることが出来ないだろうな、なんて思っていたんです。
そ、そんなにですか(笑)。
でも、やっぱり『専門店』ってそういうイメージは大きいですよね。
僕もまだお客様だった頃、「僕みたいな素人が足を踏み入れて良いのかな」なんて思ったことがあります。
e☆イヤホンさんのように『専門店』って謳っていても、こんなに親しみやすくって。
初心者でも来ていい、むしろたくさん来てハマって下さい! っていう。
そういう作りになっているお店だっていうことは、とてもびっくりでした。
ありがとうございます。
初心者の方にも来て頂きやすいお店になっているのは、うちの特色のひとつですね。
たとえば、さっき聴いて頂いたALPEXの『HSE-A1000』っていう機種。
あれも『A1000』と『A1000R』で、音が違うことがおわかり頂けたかと思います。
全然違いましたね!
初心者の方だと「自分の耳じゃ音の聴き比べなんか出来るかどうか……」っていう方もいらっしゃいます。
しかし、『A1000』のような1,000円程度の価格のイヤホン同士でも、その違いはハッキリとわかるんですね。
ですので、どのような方にも楽しんでもらえるかと思います。
『予算の中での良い音』っていうのを、お店の中にキチンとわかりやすく取り揃えてあるっていうのは、凄く心強いんだな、って思いました。
そして、そこが足がかりになって、もっともっとハマっていくというのがお店の中に詰まっているなあ、と。
俗に言う『沼』というやつですね(笑)。
例えば、中村さんがお気に召して頂いたイヤホンのひとつに『Co-Donguri Brass』という機種がありました。
あれも4,000円以下という安価な価格設定ながら、非常に上質な音が楽しめますよね。
あれも凄かった……! 衝撃でしたね。
低価格帯の機種って、いわゆるキャッチーな迫力を出すという機種が多かったんです。
だからこそ、『Co-Donguri』の登場は結構衝撃的でした。
落ち着いた高級感のある音で、今でも新機種共々愛されています。
このように、価格帯としても小刻みでステップアップしていけるのは、うちの品揃えの魅力のひとつなんです。
中村さんの『音楽の聴き方』
今回の試聴では僭越ながら僕の用意したDAP(デジタル音楽プレイヤー)を使用して頂きましたが、ここからは中村さんが普段お聴きになっている音楽についてもインタビューさせて頂ければと思います。
中村さんはアーティストとして活動されているのはもちろん、DJもやっていらっしゃいますし、テイラーメイドのイヤホンなどもお持ちだったりと、色々な形で音楽聴かれることが多いと思います。
プライベートでは、普段どんな感じで音楽を聴くことが多いですか?
こう……ON、OFFといいますか。
『音』を聴くために音楽を聴くっていう時と、『言葉』を聴くために音楽の中からそこを抽出する時。
自分の中で2つの聴き方に分けているんだな、って、最近になって感じたんですね。
私、落語とかも好きなんですけど。
DVDやTVの放送、あとは実際の寄席でも、まずは映像として落語を目で楽しんでいますよね。
それと同じように、CDやラジオの音源として落語を聴く時って、音楽として落語を楽しんでいる感覚があるんです。
音楽としての、落語。
落語って、噺家さんによってリズム感だったりとか、ひとつのミュージックだな、っていう風に感じるんですよ。
そこには音楽を構成する他の要素は無いはずなのに、凄くメロディアスに聴こえたりとか。
それを改めて自覚した時に、私は言葉ひとつひとつを音楽的に捉えて聴いているんだな、って。
でも、同じような感覚でロックとかを聴いて、『音』と『言葉』の差異が大きいと多分疲れてしまうんだと思うんです。
だから、オケやインストっていう楽器の音達と、人間の声。その融合の優しさが一番大事なことなんだな、と感じています。
『音』と『言葉』が自然に調和してくれるようなサウンド。
確かに今回お気に召して頂いた機種も、そういうバランスの良い傾向の音が多かったかもしれませんね。
そこにすごく惹かれているんだと思います。
あと、きっと無意識的に感じられているんじゃないかな、って思うポイントがあるんですけど。
矛盾した言い方かもしれませんが、良い機種って無音が上手いんですよ。『無音の鳴らし方』が凄く上手い。
はあー……!
『無音』ってことは、音が無い、って書くから無音なのに。それが、上手いんですね?
そうなんです。オーディオにおける『無音の表現』というのは、絶対にあって。
それこそ落語とかも、その極地だと思うんです。
間の取り方であったりとか、ハッとする一瞬の瞬間というものが、一つの表現として物凄く重要に形取られていると思うので。
なるほど……。
あの、昔ですけど、クラシックとかを聴くと、
無音の瞬間を機械が『音が収録されていない』と判断してしまってトラックを飛ばしてしまうっていう(笑)。
古いプレイヤーとかだと、ありますよね(笑)。
「あっ、曲の終わりだと思われた」みたいな(笑)
でも、やっぱりそこの『綺麗に鳴っている無音』を、どうやってアナログの人間の感性で楽しめるか、っていうところを作ってくださっているのかもしれないですね。
同じ無音でも、機器ひとつで全然変わってくるので。
そういうところでも色々楽しんで頂けるのかなと、思います。
ところで、落語もそうですけど、他にはどういう音楽ジャンルを聴かれますか?
全然詳しくないんですけど、ちょこちょこと、『海外の音』っていうのを。
『海外の音』。洋楽のような……?
もう、どこのジャンルなのかよくわからないものとか。
いわゆる『蚤の市』って言うんですかね、買い付けてきたバイヤーさんがわーっと並べて、ジャケットを見て買う、みたいな。
ほんとにここ最近の話なので、まだまだ聴き込めてないんですけど。
色々聴いてみると、アフリカの音が凄く気持ちいいっていうことに気付きました。
ほほう……!
だから、いうなれば『アフリカ音楽』ですかね……?
独特の民族的なパーカッションだったりとか、ホイッスルのようなものだったり。
はい。もう、楽器の名前すらわかってなかったり、歌い手さんのこともわかってなかったり。
「そもそもこれは歌なのか?」っていうこともわからなかったりするんですけど。
でも、そういった自然に根付いたものが、空気の中で振動してそれがどんどんミュージックになっていく、っていう。
もしかしたら今、音楽の原点っていうところを一番素の状態で楽しんでいる感じがして。
なんか、物を「バンッ」って叩いたら音が鳴った、くらいの原始的な感覚ですよね、きっと。
狩猟とか、儀式とか、そういうルーツの流れというか。
そうそうそう(笑)。
そういうものを聴いていると、今度は「これが日本だったら、どういう音から始まったんだろう?」っていうのも、気になってきて。
アフリカの音楽をきっかけにして、そういう『音のルーツ』にも興味を持ち始めてきました。
こういう音楽ってなかなか、言葉にしにくいものだったりするんですよね。
言葉でのコミュニケーションには凄く魅力も感じてるんですけど、その一方で、歌詞などの拠り所になるものが全く無い音楽も面白くて。
そういったジャンルに対して、『どう聴こえるか』を日本語でサルベージするっていうのは、自分の中で凄くワクワクする作業だな、って思うんです。
面白いですね。
共通言語的な音楽からの、日本語への翻訳というようなイメージでしょうか。
正確に伝わってるのかな? とも、思っちゃいますけど。
でも、だからこそ、すごく挑戦しがいがあるなって。
特に私は日本語しか操ることが出来ないし、その日本語ですらなかなか「擬音が多いよね」って言われることが多いんですけど(笑)。
中村さんのまっすぐな表現は、素晴らしいと思います(笑)。
そういう原始的な音って、極端な話ですけど、生で聴くのが一番だとは思うんです。なんというか、物凄く『生きている音』だと思うので。
ただ、イヤホンやヘッドホンで聴くのは、ひょっとしたらまるっきり別の楽しみなのかもしれませんね。
ですよね!
「どういう風に耳の中で聴こえるのか」っていうのがもう、楽しくて!
ポータブルオーディオってだけでも、もう40年くらいの歴史があって、ずっと進化を続けてきて……。とにかく、色んなアプローチがされてきましたから。
生音を耳元で再現することに重きをおいたものから、イヤホン・ヘッドホンならではの鳴らし方をするものまで、様々ですので。
そういうところで、色んなジャンルを色んな楽しみ方で楽しんで頂けるのも魅力のひとつかな、と思います。
おわりに
さて、そんな感じで楽しんで頂いたオーディオなんですけども。
今月半ばにはもう、『ポタフェス』という一大イベントが開催されます。
世界中からありとあらゆるオーディオメーカーさんが集結して、ひとつのお祭りになるということで。
そのイベントステージに今回、なんと中村さんが出演して頂けるんですよね!
はい! すっごく楽しみです!
ありがとうございます。
いや、もう、本ッ当にありがとうございます。
ご、語気が強いっ(笑)。
今回、店頭で色々な製品をご試聴頂いて、改めてポータブルオーディオっていう物に触れて頂けたのではないかと思います。
それも踏まえ、この記事をご覧の方、そしてポタフェスのステージに興味を持って頂いている方々へメッセージをお願いします!
沢山並んでいる製品の中から聴こえた音っていうのが、「何か自分に引っかかるぞ」って思った時、実はその音には色々なルーツがあるっていうことを、今回教えて頂きました。
そのルーツにも、ドラマを感じたりとか。
私がステージに立たせて頂いた時、皆さんに何かお話をした言葉に対して、私にどういうルーツがあってそういう表現をしたかっていうのが、ひとつの試聴の機会になってくれたら嬉しいです。
私の言い回しがよくわからなかったりとか、なんだろう? って思ってくださる方にこそ、聴きに来てほしいなって思っています。
ありがとうございました!
中村さん、ありがとうございました。
今回中村さんにご試聴頂いた機種は、e☆イヤホン各店でご試聴頂けます。
また、ご紹介した各メーカーさんはポタフェスにも出展されておりますので、イベントにお越しの際にはぜひチェックしてみて下さいね!
リリース情報
「中村繪里子 キラとき☆」主題歌
「そんな素敵な夜だから」「約束の場所まで」
「そんな素敵な夜だから」
プロデューサーにニコニコ動画で伝説的な存在となっている「ぐるたみん」を迎え、作詞・作曲・コーラス参加という超ガッツリコラボを実現させました。
「約束の場所まで」
作詞家、作曲家、編曲家、プレイヤー、プロデューサーとしても幅広く活躍している一之瀬ユウ(蝶々P)が参加、全く違うアプローチで彼女の別の魅力を引き出しています。
【リリース詳細】
http://www.kiratoki.com/posts/3762761?categoryIds=341871
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
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