こんにちは!秋葉原店中古担当のノラです(*´ω`*)

久しぶりのブログ登場なのですが、

私、先月から新品担当から中古担当に異動になりましたー!

秋葉原店は新品と中古が同じフロアにあるのですが、

担当場所が変わるだけで雰囲気も全くちがいますし、

新しい発見ばかりあり、奮闘しつつも楽しく仕事してますよー!

 

中古の新入荷でレアな製品がないか毎日チェックすることが日課で、

ドキドキワクワクなノラです(笑)

では、近況報告はこれくらいでさておき、本題に入りますね。


今回ご紹介するのは、とあるファイル形式なのですが・・・

 

みなさんは“MQA”ってご存知でしょうか?

私は今回お話しいただいた時にそのワードを聞いたときに、

「MQAってなんぞや??初めて聞いたぞ??」と本当に無知でした・・・。

 

なので他の何人かのスタッフに「MQAって知ってる?」と軽く聞いてみると、知っている人は知ってました。

どうやら「今かなりプッシュされているファイル形式且つめっちゃ音がいい」とのこと。

音がいいって聞いてしまうと興味が湧かないわけがない!!

で、なんと今回、実際にMQA音源が聴ける試聴室に行く機会をいただいたのです!本当にありがたい・・・感謝です。

 

ということで!!

 

 

MQAの業務に協力されている”株式会社ソナ”にあるスタジオにお邪魔させていただき、

実際にどれだけ音がいいのか聴いてきましたよ!!

 

株式会社ソナについて

 

レコーディングスタジオ等の設計・施工・音響測定等を行っている株式会社ソナは東京都内の中野区にあります。

 

 

東京メトロ丸の内線中野新橋駅から徒歩10分ほどで着きましたよー!

 

今回、日本でMQAに携わっている鈴木さん(右)と三上さん(左)にお話を伺いました。

 

 

まずは導入として「MQAとは何か?」を説明しますね!

 

MQAとは何か?

 

◎メリディアン・オーディオによって開発された

 新しいハイレゾ音声コーデック

 

イギリスにある“メリディアン・オーディオ”は、主にホームオーディオ(据え置き)のメーカーです。

このメリディアン・オーディオ社のふたりの共同設立者のひとりであるボブ・スチュアートさんが

MQAを作り出しました。(ボブ・スチュアートさんは現在はメリディアン・オーディオを離れMQAのCEOです)

 

現在、かなり浸透してきたハイレゾ音源。CD音質より高音質で音を聞くことができ、

今となっては数多くのハイレゾ配信サイトがあり、音楽プレーヤーに限らず、スマートフォンでも気軽に聞ける時代となりました。

ただハイレゾ音源はファイルサイズが大きかったり、対応機種でないと再生出来ないなど、弱点もあったりします。

「音はいいけど・・・」と悩まされた方は少なくないはずです。

 

 

だがしかし!これらをすっきり解決したのがMQAなのです!これだけで魅力的ではないでしょうか?

 


◎ハイレゾ音源のクオリティを損なうことなくコンパクト化~音を折り畳む

 

 

アナログ音声をデジタル信号に変換するときにノイズが発生し、滲み(音ぼけ)が生じるのですが、

MQAはどうやら音のにじみをCDの400分の1、リニアPCM24Bit/192kHzの20分の1程度に減らす処理を行ったうえで、

音楽成分のデータを二段階に折り畳んでにコンパクトにしているそうです。

 

音を折り畳む・・・ぱっと思いつかないですよね。

簡単に言ってしまうと大容量のファイルを扱いやすくするために、折りたたんでファイルをコンパクトにし、

且つそうすることによって音の滲みが減り音も良くなるとのことです。

かなり掘り下げて理論的な話になってくると、MQAという技術はかなり複雑そうですね。

 

 

そして“音を折り畳む”ことによる大きなメリットがあります。

MQAを楽しむためにはもちろんMQAに対応した再生機器が必要なのですが、

MQAは既存のフォーマット(WAV,FLAC,ALAC,PCM)に組み込まれているため、

MQA非対応機器でもCD音質以上で再生することが可能なのです!

MQAは新たなフォーマットではなく、互換性があるということですね。

 

ちなみに肝心の「ファイルサイズがどのくらい小さいのか。」

PCM24bit/192とMQAを比較すると4分の1程度、DSD11.2MとMQAを比較すると10分の1程度

小さくなるとのことですよ!

こんなに差があるとは驚きでした。こんなに小さくて本当に音がいいのか信用できない・・・。

 

ということで実際・・・聴いてみました!!!!


◎実際にMQA音源を聴いてみた。

(手前のトールスタイルの2台が今回試聴用に用意されていたメリディアン社の高級スピーカーです。こんな環境初めて・・・)

 

まずはPCM24bit/192kHz&PCM32bit/352kHzのハイレゾ音源と、MQA192kHz&352kHzを比較試聴しました。

洋楽のポップやロック、クラシックを中心に何曲か聞かせていただきました。

クラシックが私は特に好きなのでクラシック多めに聞かせてくださったのは本当に感謝です・・・。

 

MQA-CDで352kHzの曲を再生しているときの表示がDSPアクティブスピーカーのディスプレイに!

 

 

感想を率直に言いますと、「全く違いました」

 

 

MQA音源はとにかく音の分離がはっきりしており、各パートが聞きやすくなっています。

特にベースやパーカッションの音が締まっているのには感激しましたね。

全体的に音が澄んでおり、PCM音源より粗さが無くまとまりのある音作りです。

ロックで比較すると、MQAに関しては勢いがなく感じる人もいらっしゃるかもしれません。

滲みのなさが本当の録音されたそのままの状態のサウンドを楽しむことができ、

実際どういう音作りをしているのかはっきり感じ取ることが出来ました。

 

MQA 対応機器のご紹介


◎MQAを楽しむには?対応機器を紹介!

 

MQA音源は日本だと“e-onkyo music”で配信されています。

まだタイトル数は少ないですが今後も増えていく予定だそうです。

ちなみに海外だとMQAストリーミングサイトがあるらしいですよ!海外ではかなり普及しているみたいですね。

 

また“OTTAVA records”やその他のレーベルからMQA-CDが発売されているのです!これは正直驚きました。

日本のホールで録音しているものもありますよ!

MQA-CDも聞かせていただいたのですが、どれも素晴らしかったです。ホールで本当に聞いているような音の定位感、

MQAらしい響き、余韻、前後や左右の空間の自然な広がりを感じました。よかったらチェックしてみてください。

 

MQA対応機器はポータブルプレイヤーだと、

オンキョー・パイオニア製品やSONYのAシリーズ、WM1シリーズ、ZX300が対応しています!

低価格なものだと2万円台で買えちゃいますよ!

それに、なんとスマホのオンキョー”GRANBEAT DP-CMX1”、LGの“V30”もMQA対応だそうです!

 

またUSB DACだとaudioquest「DragonFlyシリーズ」、iFi Audio「nano iDSD BL」、メリディアン「Explorer2」

対応していますので、PCを使ってMQAを楽しむことも可能です!

(※上記機種の中でMQA192kHzまで対応しているのはExplorer2のみ。それ以外は96kHzまで)

 


MQAは本当にいいことしかないのですが、ただまだ配信サイトや曲数、対応機器が少ないのが現状です。

個人的にはもっとアニソンが増えればなあって思ってます(笑)

ただとにかく今、MQAが推されているというのは間違いないです。

1番は実際に聞いていただくのが分かりやすいのですが・・・何かe☆イヤホンで試聴会とかできたらいいなあ、なんて。

これを読んでくださった方が少しでもMQAに興味を持って下さるといいなと思っております。

では、またどこかでお会いしましょう(*´ω`*)