どもっ!!e☆イヤホンのたっくんです!
先日秋葉原店にて開催した「ULTRASONE新製品試聴会」の際に、少しだけ「Jubilee 25 Edition」と「Edition 15」をお借りすることが出来ましたので、簡単にレビューをしてみたいと思います!
まずはこちら!
Jubilee 25 Edition
ULTRASONE 創立25周年を記念した世界250台限定モデル
◆製品概要
ULTRASONE創立25周年を記念し、選び抜かれたマテリアルと職人技の手作業により仕上げられた特別なモデルです。 特許技術S-Logic™EXテクノロジーが密閉型とは思えないほどの空気感と空間イメージを展開。 ウッド・ハウジングならではの豊穣かつ重厚なサウンドをお楽しみいただけます。
◆主な特徴
息を呑むような意匠
高硬度で高密度のマカッサル・エボニーを、ひとつひとつ職人の手で削り出し、8層にわたるピアノラッカーフィニッシュを施しました。一点一点異なる、美しい木目が際立つイヤーカップはどれもが個性を放つ唯一無二の存在です。 イヤーカップの側面には、デザイン的アクセントとなる925スターリングシルバー・インレイが施され、ダークなマカッサル・エボニーとの対比が印象的です。
※マカッサルエボニーとは、インドネシア原産のエボニーウッドの品種で、別名「縞黒檀(しまこくたん)」とも呼ばれる。縞杢(しまもく)と呼ばれる特徴的な縞模様の木目を有しており、楽器などでの採用例が多くある高級素材。高品位コネクター採用 着脱式コード
着脱式ケーブルには高信頼のLEMOコネクターを採用し、安定した信号伝送を約束します。左右独立した両出し仕様により、バランス接続への拡張性も備えます。定番のエチオピアン・シープスキンレザー
快適な装着感と、高い柔軟性と耐久性を併せ持つ理想的な革素材である「エチオピアン・シープスキンレザー」を、イヤーパッド及びヘッドパッドに採用しました。
借りられる時間が長くないので、早速商品撮影に取り掛かります。
約64万円のヘッドホンという事ですが、ケースを開けると存在感がすごい…。
マカッサルエボニーにラッカーを8層重ねて、鏡面に仕上げられています。
ライトの反射を残してみましたが、この光沢感が伝わりますでしょうか?
クリアラッカーなので、指紋もかなり目立ちます。
形状としてはEdition 5に限りなく近く、海外ブランドのハイエンドヘッドホンで実績のある「LEMOコネクター」を採用しています。ぐらつきもなく、確実な着脱が可能です。
シルバーのインレイも高級感を引き立てますね。
きいてみた!
装着してみると、密閉型のヘッドホンの中でも、遮音性がかなり高いです。Editionシリーズ共通ですが、パッドの密着度が非常に高いですね!
まずは「SP1000 Copper」での試聴でしたが、相性が良くなかったのか、試聴会の際に使用していた「CHORD Hugo TT」の時と比べ鳴らしきれていない印象で、ドライブするのに苦労するヘッドホンな印象を受けました。
試聴を「Hugo TT」に切り替えて行いました。密閉型のヘッドホンですが、「S-Logic」特有の音の広がりをしっかり感じ取れます。「Edition 8」や「PROシリーズ」では装着位置がずれると、音場が上手に広がらない印象がありましたが、「Edition 5」の形状になってからは装着位置が一定に定まりやすくなったと感じます。
モニターかリスニングかと言えば、リスニングに振られたヘッドホンで、独特の音色があります。特筆すべきは「艶やかさ」で、彩度を上げたかの様な鮮やかな音を奏でます。トゲトゲしさや角を立てた音は一切鳴らさず、極めて柔らかで聴いていて心地の良い音色です。密度感をしっかり持ったまま、音が広がる不思議なヘッドホンです。
ULTRASONE 25周年モデルという事で、Editionシリーズの一つの集大成をぜひ一度ご試聴してみてください!
Edition 15
ハイブリッドテクノロジー搭載のフラッグシップオープンヘッドホン
◆製品概要
S-Logix™ EX のテクノロジーを存分に発揮する開放型ヘッドホン開発は、かねてからの宿願でした。
2013 年の Edition5, Edition12の 発売から 4 年の歳月を経て、開放型ヘッドホンの常識を打ち破るべく、Edition15 は生み出されました。最大の特徴は、ULTRASONE がこれまで培ってきたノウハウと、それらを昇華させた革新的なハイブリッドテクノロジーを搭載している点です。
Edition15はULTRASONEが提案するオープンタイプ・ヘッドホンの新たなリファレンスモデルです。
◆主な特徴
開放型ヘッドホンのフラッグシップモデル
・新設計【GTCドライバー】ゴールド/チタン それぞれの特質を最大限に活かしたハイブリッド・ドライバーの採用により、これまでの常識を打ち破るサウンドを実現しました。
広大な空間イメージの中で、拡散し薄まることのない高密度な音場、
緩みないフォーカスでサウンドステージに明瞭に定位する音像をご体感ください。・アメリカンチェリーウッドとステンレススチールのハイブリッドハウジングを採用。
堅牢かつ緻密な木目を持つアメリカンチェリーウッドは、イヤカップの強固なフレームとして最適な素材。ラッカーではなく、敢えて有機素材のワックス仕上げとすることで経年による色、風合いの変化をお楽しみいただけます。
ステンレススチールのプレートには1200もの開孔穴をドライバーポジションから放射状に配置し、音の抜けの良さとデザイン性を見事に両立させています。・ベッドパッドにメリノシープスキンレザー、イヤーパッドにマイクロベロア素材を採用
優しい感触と音質的開放感のあるマイクロベロア素材のイヤパッドに加え、オプションとしてメリノシーブスキンレザーのイヤパッドもご用意。マグネット着脱方式だから、交換はとても簡単です。イヤパッドによる音の違い、音楽ジャンルやお好みに合わせてイヤパッドを「着替える」発想を提案します。・高信頼性LEMOコネクターの採用
・天然皮革のハードレザーケース
・999台 限定生産
個人的にはULTRASONEのヘッドホンは、初期の「PRO900」を使用していて、個性的なサウンドの密閉型ヘッドホンも非常に好みではありますが、「PRO2900」をはじめとしたULTRASONEの開放型ヘッドホンは名機が多く、個人的には開放型の方が好みです。
ULTRASONE開放型シリーズの中で、特に音質に優れるのがこの「Edition 15」です。こちらも形状は「Edition 5」の型と同等で、装着感が非常に良いですね!
今気がつけば、撮影時に初回予約特典でプレゼントされるレザーパッドを装着したまま撮影してしまいました(^^;
標準パッドはマイクロベロアとなります!既にサンプルを返却してしまった…。
「Edition 15」の特徴といえば、1200個もの解放孔が開けられたステンレススチールプレートですね!
独特のパターンが個性的です。ハウジングはウッドとステンレスプレートを複合的に使用したハイブリッドハウジングとなっていて、見た目も非常に良いですが、音質にも良い影響がありそうです。
こちらもLEMOコネクターに変更されており、より強固にケーブルを固定しながらも着脱のしやすさも両立させています。
S-Logic特有のドライバー配置。
角度をつけてドライバーが設置されています!「Edition 15」ではゴールドとチタンを使用したドライバーを採用していますが、イヤーパッドを外すと外側が金色で、中央部が銀色のドライバーが見えます!
イヤーパッドをマグネットで固定する方式が採用されています。固定力とメンテナンス性を両立しています!「Edition 8」のイヤーパッド交換でとても苦労した事が思い出されます…。
きいてみた
「S-Logic」×「開放型」のどのヘッドホンもそうですが、非常に広大な音場が特徴です。密閉型Editionシリーズよりもさらに無理なく自然に広がっていく印象で、とても好ましいです。「Edition 15」はULTRASONEラインナップの中でも特に広い音場が特徴です。
今回2種類のパッドでの試聴となりましたが、個人的には最初に装着されているベロアのタイプの方が、自然な音の印象でした。「Jubilee 25 Edition」に比べると、さほどDAPなどに左右されにくい様で、こちらの方が環境を選ばない印象でした。
開放型ですが、低域には必要十分な重厚感があります。「Jubilee 25 Edition」とも共通していますが、音が柔らかめでソフトな印象です。左右方向に立体感のある音源再生が可能で、ボーカルは比較的近いめですが、楽器はその奥から聞こえてきます。空間表現がとにかく上手で、既存のEditionシリーズの中でも随一の立体を再現できるヘッドホンだと思います。ライブ音源やクラシックなど、立体感のある音源をぜひ聞いて頂きたいヘッドホンです。
ということで、あまり長時間の試聴はできませんでしたが、2つの超ド級ヘッドホンの試聴レビューでした!個人的には「Edition 15」の方が好みでした!
ULTRASONEのヘッドホンの「頂」を、ぜひ一度ご試聴してみてください!
また、2014年にULTRASONE本社視察に行った際の記事です!Editionシリーズの工程を記事にしていますので、ぜひこちらも併せてご覧ください!
【いってみた】editionシリーズができるまで! ULTRASONE本社を視察!
【いってみた】editionシリーズができるまで! ULTRASONE本社を視察!Vol.2
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以上、たっくんでした!
PS.「Jubilee 25 Edition」が高額すぎて、なんだか「Edition 15」が一見お買い得に見える!
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」社長のたっくんこと岡田卓也です。
元々イヤホンが趣味で、e☆イヤホンのお客の一人でしたが、2010年にe☆イヤホンにアルバイト入社し、早いもので十数年。気が付いたら社長として働くことに。
社長になる前は、TBS『マツコの知らない世界』に3回出演するなど、主に広報などPR関連の仕事をしていました。
カスタムIEM「VISIONEARS ELYSIUM」と、モニターヘッドホン「AUDEZE LCD-XC 2021」がお気に入りです。