発売から話題を呼んだヘッドホン『T3-01』。その製作者にインタビューしました。
だいせんせいです。
今回はかなり大ボリュームの記事ですが、最後にプレゼント企画もございます。
ぜひ最後までお楽しみ下さいね。
さて、みなさんTAGO STUDIOというスタジオをご存知ですか?
『TAGO STUDIO TAKASAKI』は、音楽プロデューサー・多胡邦夫さんによって設立された群馬・高崎のレコーディングスタジオ。
ハイスペックな環境を整えながらも、市と連携することにより非常にリーズナブルな料金設定を実現していることから、アーティストの間でも非常に評価の高いスタジオとして知られています。
そんなTAGO STUDIOですが、近年はアーティストのみならず、オーディオファンの間でも知られるようになってきました。
その理由がこちら……。
はいドン!!
TAGO STUDIO TAKASAKI T3-01
こ、これはー!!
同スタジオのエグゼクティブプロデューサーでもある多胡さんによって生み出されたモニターヘッドホン『T3-01』。
今まで市場にあるモニターヘッドホンに満足していなかったという多胡さんが、自身が納得の行く、最もナチュラルな音を追求して作られたこのヘッドホン。
元々はアーティストやプロデューサー等に向けて作られた完全なプロユースモデルとして販売していましたが、その音の良さからオーディオファンの間でもたちまち話題となり、今ではこうしてe☆イヤホンでも取扱いが開始しています。
今回はそんなT3-01、そしてTAGO STUDIO TAKASAKIについて徹底取材。
突如として現れた名機について解説していきたいと思います。
というわけで、やってきたるは群馬県高崎市。
高崎駅は東京駅から新幹線で1時間とかからない距離です。
そしてTAGO STUDIO TAKASAKI自体も、高崎駅から徒歩5分という近距離。非常にアクセスしやすい場所にあります。
中に入ると階段が。上ってすぐのところがラウンジになっています。
TAGO STUDIO TAKASAKIは市営という側面もあり、休憩スペースとして誰でも自由に使って良いのだとか。
ラウンジ内ではドリンクやクレープなども販売しており、市民の方々からも好評のようです。
↑まさかの食べログ入りをするほど。
そしてラウンジ内には、TAGO STUDIO TAKASAKIでレコーディングされた作品がずらり。
こちらも自由に聴けるようになっています。
また、『T3-01』の試聴コーナーもございました。
スタッフさんにお願いするとノートPCをセッティングして下さり、据え置きアンプと繋いでの試聴が可能になります。まさに至れり尽くせり……。
アーティストの方だけでなく、近郊にお住まいの方やオーディオに興味がある方にもぜひ足を運んで頂きたいですね。
さて、それではいよいよスタジオを見せてもらうことに。
ご案内して頂くのは……。
多胡邦夫さんご本人です!
多胡邦夫 Kunio Tago
作曲家・音楽プロデューサー / TAGO STUDIO TAKASAKI運営責任者
群馬県高崎市出身・在住。1973年9月4日生まれ。
アメリカンロックに強く影響され、学生時代よりバンド活動を始める。
群馬県で音楽を志す者の中では知らない者がいないと言われるほど、各コンテストを総ナメにし、更なるステップとして上京する。
その後、本人の魂がこもった熱いデモテープが数社のレコードメーカーの耳に止まり、ソロアーティストとしての修行をする傍ら、浜崎あゆみ、hitomi、Every Little Thing、柴咲コウ、AKB48等へ楽曲提供を行い数多くのヒットを飛ばす。
2008年には、プロデュースする木山裕策とともに名曲「home」でNHK紅白歌合戦出場を果たす。
全国初の試みとなる群馬県高崎市のプロ専用レコーディングスタジオ「TAGO STUDIO TAKASAKI」の運営責任者として設置、運営に直接携わり、新たな才能の発掘、育成を行うとともに「高崎サウンド」の創造に尽力している。
【TAGO STUDIO TAKASAKI】
今回はお忙しい中、取材に快く応じて下さいました。
それでは早速スタジオの中にお邪魔します。
こちらがメインスタジオ。
広々とした空間で、多人数構成のバンドやグループも難なく収まります。
左手奥に見えるのがピアノブース。
設置されているピアノはイタリアの名門・FAZIOLIの『F278』。
フルコンのFAZIOLIが置かれているレコーディングスタジオは国内で唯一とのこと。
中にはハービー・ハンコックや山下洋輔、ダニール・トリフォノフといった世界的なピアニストのサインが入っています。
『よろしければこちらも』と見せて下さったのは、レコーディング用のマイク。
そのボディには、かつて存在した『一口坂スタジオ』の名前が。
長い歴史を持ち、多くのアーティストに愛され、そして数々の名盤を生み出してきた一口坂スタジオ。
このマイクは2012年のスタジオ閉鎖の際に譲り受けた物とのこと。機材に息吹くドラマを感じます。
そして、スタジオ奥の倉庫にはドラムセットがズラリ。
こちらはロックバンド『BUCK-TICK』のヤガミトールさんから譲り受けたもの。
ヤガミトールさんもまた、高崎市の出身。高崎サウンドの発展を願って寄贈されたのだとか。
他にも、高崎市出身で知られる世界的ギタリスト・布袋寅泰さんのサインを始め……、
ありとあらゆるアーティスト達のサインがズラリと並ぶ廊下は圧巻。
まさに『音楽のまち 高崎』を象徴するようなスタジオとなっております。
最後にスタジオのコントロール・ルームにて、『T3-01』に関するインタビューをさせて頂きました。
今日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします。
T3-01が誕生したきっかけ
まずは、このモニターヘッドホン『T3-01』を開発するに至った経緯からお伺い出来ればと思います。
元々はこういうスタジオ作業だとかレコーディングをしている中で、スピーカーでもヘッドホンでも、とにかく僕らはフラットで解像度の高いものを探していました。
ただ、スピーカーは結構良いものが低価格で出てきているんですけど、ヘッドホンに関しては見つけられていなくて。
本当に仕事に使える、”信頼できる“フラットなヘッドホンっていうのが、なかなか無いわけです。
僕が持っているヘッドホンはみんなオープン型なので、密閉型でフラットなヘッドホンっていうと、ほぼ無いに等しいような状況でした。
一般のユーザーさん達の間で『フラット』と言われてるものも、僕らからすればフラットではない、というものも多くて。
そういう意味では、世に出ているものの8割ぐらいはフラットじゃないっていう感覚でしたね。
殆どの『モニターヘッドホン』と呼ばれるものは、多胡さんのイメージとは違った。
このスタジオのコンセプトが、本当にナチュラルな生楽器の音を閉じ込める文化を残したい、というもので。
そのためにわざわざ営利目的じゃないスタジオを作ったということもあるので、『ヘッドホンもどうにかそういうものが作れないか』と思って、スタッフと相談し始めたんですね。
僕らはもちろんヘッドホンを作ったことが無いので。ヘッドホンを作っている会社ってどういうところがあるんだろう、って探してみたんです。
そしたら、素晴らしい歴史のあるTOKUMIさんという会社が、実は歩いていける距離にあって(笑)。
それで『こういう物を生み出したいと思ってるんですけども』とご相談させて頂いたのが始まりですね。
だから、一番のきっかけは『フラットなヘッドホンが世の中に無かったから』というところでしょうか。
自分が使いたいものを作った、ということですね。
このヘッドホンって、開発のために動き始めてから完成までどれくらいの期間がかかってるんですか?
約2年、ですね。
発売したのが今年(2017年)の1月で、開発が始まったのが2015年か、確か2014年の年末くらい。
長いですね……!
制作現場とヘッドホン
ところで、実際こういう現場でヘッドホンがメインで使われることってあるんですか?
こだわる必要がない、ということはもちろん無いかと思いますが、イメージだとモニタースピーカーがメインで、ヘッドホンはサブ的に使われているように思っていました。
MDR-CD900ST(以下、900ST)が未だに使われていたりもしますが、ハイエンド級の性能はヘッドホンにも求められるものなのでしょうか。
いやいやいや、もちろん重要ですよ!
900STが選ばれるのは、耐久性やメンテナンスのしやすさも大きいんじゃないですかね。
MDR-CD900STは素晴らしいヘッドホンで、うちにもいっぱいあります。
ただ、例えば演奏する側のミュージシャンはCD900STを着けますけど、エンジニアさんでCD900STでバランスを取っている方っていうのは減ってきているんじゃないかな。
レンジとしてもジャンルとしても、厳しい領域がどうしても出てくる。
それは昨今のハイレゾ音源の普及だったりとか、そういったシビアさの部分もあるのでしょうか。
そうですね。
音楽自体も非常にレンジが広がって、音数も増えてきているので。
より解像度の高いものが求められていると思います。
なるほど。
あとは、本当に「スタンダードになってるから」というのもありますよね。
うん、多分それが一番大きい理由だと思います。
音の共通言語的な便利さは確かにあります。
実際、多胡さんが今までご愛用してきたヘッドホンはありますか?
ちょっと型番を忘れちゃったんですけど、ソニーのヘッドホンから始まって。
その後しばらく使っていたのはSENNHEISERのHD600とか、SHUREのSRH1840とか。
どちらも良いヘッドホンなんですけど、オープン型なんですよね。
オープン型だと部屋で一人でチェックする分にはいいんですけど、現場に来ちゃうと周りの声とかも聞こえちゃうし、逆に音も漏れるじゃないですか。
それだとやっぱり使えないなということで、じゃあ密閉型で探そうっていうと、ほぼ、無い。
で、エンジニアさんはそれぞれ自分が信頼しているヘッドホンを持ってくるんですけど、それも人それぞれで、みなさんその特性をよく理解し加味している。
そのヘッドホンの音の特性を理解した上で、チェックするってことですね。
そうですね。
例えば「ちょっと高音が明るい」というのをわかった上で、それを加味してチェックする。
で、最初の質問に戻りますけど、ヘッドホンは大事です。
基本的にはスピーカーで音を作っていくんですけど、やっぱり厳密にチェックする部分は、みなさんヘッドホンで確認します。
エフェクターの乗り具合だとか、ボーカルの息遣いだとか、そういう繊細な部分は圧倒的にヘッドホンのほうが聴き取りやすいので。
全体のイメージをスピーカーで固めて、細かいところをヘッドホンで詰めていくような。
そうですね。ノイズが出ていないかチェックしたりとか。
T3-01の持つ『生楽器の生々しさ』
そんな感じで、900STもそうですけど、各社からいわゆる『モニターヘッドホン』というのはたくさん出ていると思うんですよね。
そんな各社のヘッドホンとT3-01で「ここが最も異なる!」というようなポイントはございますか? 「ここがすごいんだよ!」っていう。
密閉型のヘッドホンで、各社が『フラット』って言って出してくるんですけど、そもそも『フラット』ってなんなんだよっていうところから始まったんですよね。
エンジニアさんともよく、そういう話になるんですけど。
で、僕の考えとして、『CDがエンジニアの意図したバランスで鳴っているかどうかなんて、究極的には作ったエンジニアさんじゃないとわからない』っていう話があって。
『この時の作者の感情を述べよ』と同じですね。
「そんなん作者じゃなきゃわかんねえだろ!」みたいな。
聴いている人が「あ、これいいバランスで鳴ってるね」って言ってても、エンジニア側からすれば「いやいや、俺の作った音はこれじゃないから」っていうふうに、なるかもしれない。
なるほど。
何が正しい音なのかっていうのは、突き詰めていくと作った本人にしかわからない。
で、僕の考える『原音』ってなんなんだっていうと、要は生楽器なんですね。
目の前でアコースティック・ギターを引いている、あの音の感じ。
バイオリンもピアノもそうですけど、生楽器が目の前で鳴っているっていうのを原音として求めていたというか。
だから、一番の違いと言われると『生楽器のリアリティ』が他とは全く違うと思いますね。
生楽器のリアリティ。
ただ単純に『バランス良くフラットに聴こえる』ってことじゃなくて、そこで鳴っている楽器の生々しさ。
それは解像度っていう意味でもそうだと思うんですけど、本当の楽器がそこで鳴っているように聞こえるということ。
これがまず、ひとつ。大事なポイントでした。
一番苦しんだ『低音のボワつきの壁』
あとはやっぱり圧倒的に低音の見え方だと思いますよね。
そこが一番苦しんだ部分でもある。
苦しんだ部分?
どうしても密閉型だと、低音を見せようとして上げていくと、ボワついてくるんですよ。壁があるんです。
それがオープン型だったら、音がヌケていくから、ストレスなく音量を上げていけるんですけど。
でも、密閉型のヘッドホンを使っていて、スタジオスピーカーで聴いた音量と同じ感じで聴きたくて音量を上げていくと、ボワついちゃうんですよね。
で、それをどうやってボワつかせないかというのは、まあ……TOKUMIさんが相当悩んだ部分。僕はそれを口でいうだけなんですけど(笑)。
世の中に出ている密閉型ヘッドホンは、音量を上げるとボワつくじゃないか、って不満に思っていたんですけど。
実際に作ってみると『ああ、こうなっちゃうのはしょうがないんだな』というか(笑)。
『ああ、ここで壁にブチ当たるんだ』っていうポイントがあって。
ボワつかせるしかないような状況になってくるんですよ。ちゃんと低音を出そうとすると。
でも、それで妥協するんだったら、あえて新しいものを出す意味が無いですから。
それをどう解決していくかという時に、ただ低音の音量をただ上げていくだけじゃなくて、音の分離を良くして「見える低音」を作っていくことによって、そこまで音量を上げなくても「しっかりここに低音が存在する」っていう風に聞かせられれば、うまくコントロールできるんじゃないかっていうことを相談したんです。
とにかく分離を良くして、一音一音をクリアに……って、僕は口で言うだけなんですけど(笑)。
多胡さんはひたすらイメージを伝えて、TOKUMIさんはそれに合う技術を試行錯誤して……ってことですよね。
そうですね。
お願いしては作り直してもらう、っていうのを毎週のように繰り返して。最後はもう死にそうになりながら……いや、まあそれは、いいか(笑)。
とにかく一番の違いは、低音の質感と、生楽器の生々しさ。
これは自信を持って、優れている部分だと言えますね。
先程の「ボワつきの壁」も越えられたということでしょうか。
あ、越えましたね。
いわゆる『密閉特有のボワつき』は全く無いと思います。
確かに実際に聴いてみても、全然感じませんからね……。
音楽を作っている側の人が聴くと、この低音の鳴りが適正であるということはすぐに伝わります。
逆に普段から低音がキツいヘッドホンを使っている人が聴くと「ちょっと低音が弱いね」っていう人もいるんですけど、
僕らとしては『これがフラットなんだ』と(笑)。
確かにお客さんでもスタッフでも、リスニング系のヘッドホンに慣れている人は「ちょっと低域少ないかな」と感じる方も多いようです。
一方で、社内でも元エンジニアとか、スタジオ出身者のスタッフからしたらやっぱり「ベスト」っていう感じだそうで。
スタジオにあるような本当にフラットなスピーカー環境で音楽を聴いてもらえれば、「あ、本来はこれくらいしか鳴っていないの!?」っていうことがよくわかると思います。
で、最初の話に戻っちゃいますけど。
僕らがここで何日もかけて集中して何回も修正しながらミックスして作ったバランスが、言ってしまえば完璧な「原音」なわけです。
プロの集団が集まって完璧なバランスを作るのに、それが世に出ていったあと、実際にユーザーさんの耳に届く音はバランスが異なってしまうと思うと、少し悲しいですよね。
聴く環境、それこそイヤホンひとつ取っても、千差万別ですもんね。
もっと言っちゃえば、今はiPhoneやPCで聴く時代になって、そこから家庭のスピーカーでみんなが楽しむ時代には戻らないじゃないですか。
そこを戻そうとは思わないですけど、せめてヘッドホンさえ良いものを作れば、そこが最後の砦になるというか。
イヤホンとかヘッドホンが素晴らしいバランスで鳴ってくれれば、別にPCやiPhoneで聴いても良い。
だから僕、音楽を作ってる時は必ずiPhoneでもチェックしてるんですよ。
iPhoneで聴いても感動できるよう意識しています。
きっと、日本で一番聴かれている音ですよね。
そうです。
何十万もするような素晴らしいプレイヤーをみんなが買えればいいけど、なかなかそういうわけにもいかないじゃないですか(笑)。
だからT3-01も音楽制作と同じで、iPhoneで鳴らしても良いバランスで聴こえるように作ったので。
そういう意味では、現場で作った素晴らしい音楽を、そのままみんなのところに届けたい。
それもT3-01を開発した動機のひとつですね。
ユーザーからの反響
実際にうちのお客様でも、純粋なリスニング用途としてT3-01を手に取って、すごく気に入って頂くという方も多いです。
一般ユーザーさんの反響も非常に高いと思いますが、それに対してはいかがでしょうか?
それがもう、本当に嬉しくて。
一般的に、普通のヘッドホンとモニターヘッドホンって区別されるじゃないですか。
そうですね。
定評として『モニターヘッドホンってバランスはいいけど、家で音楽を聴く分には楽しくないよね』という話がよくあって、
僕はこの業界に20年いますけど、20年前からずっと言われている。
でも、僕はそこに疑問があって。
本来『バランス良く聴こえる』ってことは、音楽家が作った音がそのまま聴こえるって意味だから、それが面白くないんだったらミックスが悪いんじゃないかって話になっちゃうんですよ(笑)。
でも、だからといってミックスをもっと派手に作ればいい、ということでもないですから。
本当に正しくそのまま音が出ていれば、それは同時にリスニングとしても良い音であるはずだと。
本来、音楽を聴くにも楽しいし、バランスを取るにも素晴らしいし、どっちもいけるものが一番素晴らしいものじゃないか、っていう話をずっとしていて。
僕らはスタジオエンジニアが信頼して使える道具としても素晴らしいヘッドホンを作るけど、それは最高に素晴らしいバランスで聴ける道具なわけだから、音楽ファンの人が聞いても感動できるものを作ろうということでやってきたんです。
でもそれは、やっぱりお客さんが評価することなんですよね。
実際に『ポタフェス』とかにも出させて頂いて、お客さんにも喜んで頂けて。
なんなら今は、そのオーディオマニア界のほうがざわついてますよね(笑)。
そうですね(笑)。
もちろん巨匠エンジニアの方々にも喜んでいただけてますけど(笑)。
ミュージシャンに行く前に、逆にオーディオマニアに広まっているという。
そういう意味では、思い描いていたことが両立出来ているのかな、ということが実感出来ています。
アーティストとT3-01
アーティストさんの反響はどんな感じなんですか?
一番多いケースが、エンジニアさんが色んなスタジオに持ち歩いてくれている時。
試しに歌録りに使ってみたら素晴らしかったから、っていって、ボーカルの方から直接注文が来るっていうことが増えて。
それ、すごいですね!
使わせてもらった結果、欲しくなっちゃうくらいなんだ。
だから、レコーディングではボーカルが一番力を発揮しやすいヘッドホンじゃないかな、って思いますね。
さっきもおっしゃってましたもんね。
息遣いまで、精密に聴こえると。
ギターのニュアンスとかももちろん聞き取りやすいんですけど、リズムに乗りながらギターをやろうとすると、もっとコンパクトなヘッドホンの方がよかったりすることもあるんで。
ただボーカリストに関しては、そもそも頭を振ったら歌えないじゃないですか。声が揺れちゃうんで。
そういう意味では、このヘッドホンの重さも問題ないし。
あとはこれ、そんなに側圧が強くないんですけど、レコーディングで対応できるレベルの素晴らしい音漏れ耐性もあります。
あまり漏れちゃうと、当然、ボーカルが録れないですから。
こだわりの外装素材
音漏れといえば、イヤーパッドにベロア生地を採用しているのも、音作りの過程で選ばれたのでしょうか?
これ、ベロアじゃないんですよ。
スエード生地で、似てますけど、ちょっと違う。
えっ! (触ってみて)ああ、そうか、スエード……。
これももう、合皮のイヤーパッドとこれを、行ったり来たり(笑)。
何台やったかわからないくらいですね。
そもそもプロトタイプも25台くらい作ってるのに、その上でさらに、この素材を変えるだけで音が変わる。
きっと全然違いますよね、合皮に変えちゃうと。
今の低音の感じを表現するのに、このイヤーパッドが一役買っているんです。
やっぱり合皮だと密閉性が上がる分、低音がグイっとブーストされて、いわゆる擬似的な低音になるんですよね。
スピーカーで聴いているような、ナチュラルな低音にはならないんです。
だから僕らはスピーカーで音を流しながら、T3-01をつけたり外したりしても、全く変化がないかのような感じを目指しました。
でも、このスエード生地にするとやっぱり低音が弱まるんで、そしたら今度はまた合皮に戻してみたりして(笑)。
そんな感じで調整していって、最終的にこっち(スエード生地)になったんですよ。
やはりというか、どのパーツもめちゃめちゃ吟味されてるんですね……。
一番最初に確定したパーツってどこだったんですか?
ドライバーとか、それともハウジングとか。
うちのスタジオのコンセプト上でいうと、ハウジングに木を使うというのは大前提として一番最初にありましたね。
スタジオのコンセプト?
まず、このスタジオも木をふんだんに使っていて。
あっ、言われてみれば。
タゴスタジオは『ナチュラルな生楽器の音をフィーチャーするスタジオにしたい』っていうことでやってきているので、
ヘッドホンにしても生楽器の音をフィーチャーするのであれば、絵的にもウッドを使うのがいいだろうということで。
でも、普通のメーカーさんはハウジングを黒く塗っちゃうんですよね。木目が見えないように。
一般のメーカーさんだと絶対に避けますよね。
大量生産するにあたって木目が一個一個違うっていうのが、本当は難しいところなんですよね。クレームの対象にもなるかもしれないし。
でも、僕らは逆にこれを『世界に1つの一点物のヘッドホンなんですよ』っていうことで、それを味わいとして残すことにしました。
人間がそれぞれ違うように、木目もそれぞれ違う、っていうのを喜んでもらえるようにやっているというか。
ところで、個人的なイメージなんですけど、ウッドハウジングのヘッドホンって結構リスニング寄りのモデルが多い気がするんですよね。
サウンド的にも、いわゆる『ウッドハウジングの音』というか、木の反響の特性を活かした音が多い。
なので、パッとウッドハウジングって聞くと『そんなにモニターヘッドホンに適してるのかな?』と思ってしまうというか、調整が難しそうなイメージがあるんですけど。
先行して素材を木にしてしまって、その辺の影響は無いものなんでしょうか?
素材で考えると、そもそも楽器もスピーカーも木で出来ているものが多いですよね。
そういうところで楽器の響きなどをよりナチュラルに表現できるとしたら、それは木なんじゃないかな、って。
ヘッドホンだけプラスチックとか金属っていうのは、なんかちょっと違う気がしたんです。
あ……。
たしかに、そう言われてみれば、そうですね。
楓っていう素材を使っているんですけど。
これって結構楽器の素材で……例えば、ギターやバイオリンでも使われている種類です。
楓の他にも、何パターンか色々な種類の木で作られたんですか?
作りました。で、一番響きが良かったのが楓。
決め手になったのが、この楓の木だったわけですね。
一気に視えた、雲の上の景色
ちなみに、先程おっしゃっていた「低音のボワつきの壁」を越えたという、具体的な技術とかって何かあるんですか?
ええと、それは詳しくは、アレなんですけど(笑)。
言ってしまえば本当に、調整調整で。
緻密に調整していった結果なんですね。
低音の出し方も何パターンかあるみたいなんですけど、それらをこう、いろんなポイントで調整していってもらって。
低音をただ鳴らすだけじゃなくて、視えるようにしていく作業をやってもらいました。
で、最終的にAタイプ、Bタイプ、Cタイプの3種類になったんですよ。
25台くらい作っていたプロトタイプが、ついに3種類にまで!
多分、作ってない人たちが聴いたら全く違いがわからないくらいの3種類(笑)。
うへえ……。
作っている僕らは、それをすっごくよくわかってるんだけど(笑)。
ぜんぜん違う、と。
うん。で、それを、もう気が狂ったようにひたすら聴き比べて。
うーん、まあ、どっちもいいんだけど、うーん。なんて悩んで、結局発売日を3ヶ月くらい伸ばしたんですよ。
決め兼ねたということですね。
で、今でもよく覚えてますけど、「あと2日で最終リミット」っていうタイミングがあったんですよ。
その時にはもう、AタイプとBタイプの2つに絞られていたんです。
なんか、僕の中ではどっちもいいんだけど、でも「どっちかで行くしかないか」っていう精神状態だったんですね。
その感じって、作曲と似ていて。
誰が聴いても良い曲になっているのに、作っている本人にしかわからない「本当はまだこの上があるんじゃないか」っていう感覚があるんです。
本当の答えが100だとしたら、今は97くらいなんじゃないか、っていう。
とっくに音は素晴らしいものになっているのに、その感覚が拭えないんです。
そうは言っても、もうあと2日だからしょうがない、このどっちかに決めていくしかないか、と。
そしたらそのタイミングでTOKUMIさんが、「たまたまこういうのも作ってみたので、試しに聴いてみてもらえますか」って。
おっ、まさか!(笑)
「Dタイプ」っていうのを、もう一個持ってきてくれたんですよ。
で、それを聴いた時に、もう、即決ですよね。2秒で。
「っ……! 頂上に辿り着いたよこの音!!」みたいな(笑)。
100が来たんですね(笑)。
「これこれこれこれ、これだよ、これ!」って言って。
「何したの!?」って聞くと、「それだけで!?」っていうくらい微細な調整だったんです。
まあ、極限まで詰め込んでいるんで。本当にもうミクロン単位のちょっとしたことで音が変わっちゃうんですけど。
制作の後半で言っていたのは、
『世に出したら色んな人が色んな意見を言ってくるだろうけど、とにかく僕らが「世界で一番いい音なんだ」って誇れるものを世に出したい』ということだったんですけど。
そのDタイプを聴いて一瞬で頂上に登って、下に雲が見えたというか。確信を得ましたね。
抜けたんですね。
抜けた。
あの瞬間はもう『来た!』 っていう、曲が完成した時と全く同じイメージでした。
で、これをちょっと確かめようと思って。
信頼しているレコーディングエンジニアさんにAタイプ、Bタイプ、Dタイプを持ってって、反応をチェックしたんです。
そしたら満場一致でDタイプが良いと言ってくれて。
これは間違いないな、と。
これを世に出そうって決めたんです。
おお……。
ケーブルについて
それだけ1つ1つのパーツにこだわって作られているというT3-01ですが、既存のパーツを流用している部分は無いのでしょうか?
無いですね。100%オリジナルです。
ドライバーや、ケーブルとかもですか?
オリジナルですね。
ケーブルだって、大変でしたから(笑)。
やっぱり、ケーブルも大変だったんですね……。
かなり音が変わる要素でしょうから。
最初はすごく良い銀メッキケーブルを使ってくれていたんです。
加えて、もともとシルクプロテイン(振動板の素材)を使っているおかげで、高音の伸びというのはもう素晴らしく良かったんですよ。
でも、良いモノと良いモノを足したから良いモノができるわけじゃないんです。
どうしても高音がジリジリ痛い感じがあって、消えなくて。
いわゆる『刺さり』ですね。
最初はドライバーユニットを調整してくれていたんですけど、なかなか消えなかったんです。
だから『シルクプロテインはじゃじゃ馬だね』なんて話をしていました(笑)。
素材の扱いが難しいんじゃないか、と(笑)。
良いんですけどね。高音が出ることは。
出過ぎちゃうんで、そこをどうマスキングするか、みたいな話をずっとやっていたら、ある日TOKUMIさんに「多胡さん、これもしかしたらケーブルの素材かもしれません」と言われて(笑)。
で、OFC線に変えてみたら一発で「超いい音だよこれ! こっちこっち!」って(笑)。
ジリジリ感がなくなって、すごく気持ちのいい高音になったんです。
この布皮膜も音のこだわりがあるんですか?
それは……なんだろう。
高級感かな。あえていうなら。
なるほど(笑)。
新素材『シルクプロテイン』
ところで、お話に出ていた『シルクプロテイン』について改めて解説していただいてもよろしいですか?
ええと、同じ群馬に「群馬県繊維工業試験場」っていう、シルクの工芸品などをいろいろ開発するところがあるんですけど。
たまたまTOKUMIさんが、そこで作られた『シルクプロテイン』という新素材を試していたらしくて。
僕が声をかけたのと、「シルクプロテインで振動板を作ってみよう」って試していたのが同じタイミングだったらしいんですね。
で、採用してもらったら、思いの外高域が伸びてくれて。
じゃあ、シルクプロテインを試すのは初めてだったんですね。
振動板に非常に適した素材だから、という確信が元からあったわけではなく。
そうですね。
もちろん同じ群馬なので、富岡製糸場が世界遺産になったタイミングもありましたし。
そういう意味ではすごく良い物語なので、もしいけるものであればやってみよう、と。
使ってみたら、ものすごく良かった、っていう(笑)。
シルクプロテインって、素材としては特別に高級だったりするんですか?
ええと、おそらく高級は高級だと思いますが……。
一応、群馬の企業にしか提供されてない素材でして。
群馬の企業限定!
じゃあ、シルクプロテインで振動板を作るっていう技術を持っているのは他のメーカーでは……。
聞いたことがないですね。
すごい、そういう意味でも希少な素材なんですね……。
ところで、シルクプロテインって振動板としてはどういう素材特性があるんでしょうか?
例えば、軽くて剛性の高い金属は振動板向き、なんて言いますよね。
あまり詳しいことはお伝え出来ませんが、ざっくりいうとちょっと固めになります。
振動板にコーティングすることで、金属ほどではないですけど、固くなる。
それこそ弦の響きとかがすごく良くなるような、ちょうどいい固さになります。
アナログ感というか。
そうですね。
本当に、アコギの弦の響きとか、一番最初の状態だとそんなにグッと来なかったんですけど。
シルクプロテインにしてみてからは、ピンとしっかり伸びるように、弦が揺れてる感じが凄く良く聞こえるようになりました。
そういう意味で、ほどよく。金属にしちゃうと、結構キンと固くなりすぎてしまうので。
そうですよね。金属の振動板だと、硬い音になりそうです。
そう考えると、当たり前の事かもしれませんが、モニターの音と硬い音って必ずしもイコールではないというか。
むしろ、って感じなんですかね。
柔らかい手触りとかがあったほうが、より原音に近いというか。
そうですね。
僕らはよく『擬似的』って言葉を使うんですけど。
イヤーパッドの時にも使われていましたね。
金属だと高音の鳴り方がきれいなんだけど、ちょっと擬似的に出ているというか。
ちょっと耳に痛いものはやっぱりフラットとは言えないですし、仕事として長時間聴いていられないんですよね、辛くて。
なるほど。
確かに、道具として考えると厳しいのかもしれません。
ナチュラルなものというのは、スピーカーにしても、長時間聴いていられるので。
それが「味気ない」というのももちろんわかるんですけど、それはそれでご自身でEQしてもらえればいいかな、と思っているんです。
最初からヘッドホンでそういう音にしちゃうと、全部の音楽がそうなっちゃいますから。
ヘッドホンはナチュラルにして、自分の手元で音を調整したほうが、音楽的に豊かになると思うんですけどね。
そういうお考えがあったんですね……。
そういう意味では、シルクプロテインを採用して2年間、高音で行き詰まったことはほとんどないですね。
それはすごいですね!
どんなに低音を出そうが、何やっても上のヌケが落ちないんですよ。
被ってきても負けないので、低音に集中すればいい。楽でしたね。
じゃあ、本当に例のケーブルの時だけ(笑)。
あれも結局、ドライバーのせいじゃなかったので(笑)。
まあ、『せい』っていうか、相性が合わなかっただけなんだけど。
T3-01とバランス接続
ケーブルといえば、こないだのポタフェス(2017夏)でバランス接続用ケーブルが参考出展されていましたけど。
あれはどちらかというとリスニングユーザー向けのオプションなのでしょうか?
それとも、エンジニアの方とかでバランス接続を求められるケースってあるんですか?
ああ、ありますあります。
最近は、バランス接続が出来るヘッドホンアンプなんかもあるでしょう?
ヘッドホンアンプごと持ち歩くエンジニアさんも多いんですよ。
どこに行ってもちゃんと自分の環境で聞けるように、って。
なるほど……!
ということは、このバランスケーブルもプロの要望に応えて出したものなのでしょうか?
いや、でも流石に今回に関しては、一般の方の要望が圧倒的に多かったですね。
それこそポタフェスで(笑)。『もっと短いのないんですか! ケーブル長いんですけど!』なんていうのとか(笑)。
……なんだか、ごめんなさい(笑)。
いやいや! 非常に嬉しい声ですので(笑)。
僕らとしても、そういう要望を聞いたからには「じゃあ作ってみるか」と思っていたんですけど。
こっちが遅れている間に、どんどんどんどん「リケーブルしました!」っていう声が上がってきて(笑)。
早く作ったほうが良いよ、って(笑)。
みんな、そういうの早いですからね(笑)。
今年のポタフェスも、楽しみにしております。
一本一本、チェックしてます
ところでちょっと気になったんですが、
e☆イヤホンのスタッフでもイヤホンやヘッドホンのチューニングに携わっている者が何人かいるんですけど、
チューニングの段階でベストな物ができても、量産してみたら結構違っちゃう、みたいなこともあるみたいなんですよね。
そうでしょうね。
先程だと『97から100にするのに、本当に僅かな差だった』というお話でしたが、
量産してもその100を維持出来るっていうのは実際何か、かなり厳しいチェックなども行われていたりするんですか?
出荷しているものは、僕が一台一台、全部チェックしてます。
……ぜ、全部ですか!? 今も!?
今も。
だから、TOKUMIさん側で組み上がったら、e☆イヤホンさんとかに送る前に僕が行って、全台聴いてます。
ただ、最初の頃は不安定なものが5台に1台くらいあったんですけど。
今はもう、組み込む人たちも慣れてきて、特徴もわかってきてくれているので。
ほとんど全く問題なくて。……まあ、全部チェックしてるんですけど(笑)。
全数チェック……。すっごいですね……。
まあ、今の出荷台数だからこそ出来てるっていうのもあるんですけどね。
それは出来る限りちゃんとやろうと思っています。
ほんっとうに突き詰めて作った分、ちょっとした誤差でもわかります。
通常のメーカーだったら許されるような範囲内の誤差でも、このヘッドホンだと許されないんですよね。
もう、本当にバランスが崩れちゃうので。それだけでも。
もちろんTOKUMIさん側でもチェックはして頂いているんですけど、
数値が同じでも、聴感上で同じとは限らないんですよね。これ、不思議なことなんですけど。
すごいなあ……。
だから、必ず聴感テストを。
TOKUMIさん的にも、僕が行って聴くとなると日程調整的にも大変なんですけど、
やっぱり僕も……自分の名前が入っているヘッドホンなので(笑)。
『TAGO STUDIO』ヘッドホンですもんね(笑)。
僕が責任をもって「バッチリです」って常に言えてないといけないですから。
それは、安心出来ますね。
最初は(チェックを)やっているっていう話は聞いていたんですけど、まさか今もやっているとは思いませんでした。
おわりに
では最後になりますが、今後の展望などはありますか?
今後の展望……うーん、展望か(笑)。
もちろんこのヘッドホンを広めていくということと、
……まあ、皆様がもっともっと評価していって頂ければ、第二弾もありえるのかな、という。
TAGO STUDIO T3-02みたいなものが。
おっ!
そうですよね、そもそも「01」ってついてるくらいですもんね!
02は、まあ……ある「かもしれない」と。
ある「かもしれない」で(笑)。
「かもしれない」くらいにしときます、今は(笑)。
そうですよね(笑)。
それでは、この記事を読んでいる皆様へメッセージをお願いします。
世界中にたくさんの素晴らしいヘッドホンがある中で、こんな全く無名のところから始まったヘッドホンを聞いて、手に取ったり話題にしてくれている皆さんのお陰で今のこういう状況があるので。
ありがとうございます、と。この場を借りて改めてお礼を伝えたいです。
今後の製品も楽しみにしております。
ありがとうございました!
最後に、インタビュー中に多胡さんが言っていた『スピーカーで音を流しながらT3-01を着けたり外したりしても、全く変化が無いかのような感じを目指した』というポイントについて聴いてみると、実際に体験させて頂けました。
まずは、インタビューに同行していたe☆イヤホンPR部長・こまたけZが体験。
スピーカーで音楽を聴きながら……。
ヘッドホンを装着。
ブレました。
よっぽどすごいみたいです。
「またまたァ……」
僕も体験してみました。
「これ、やばいっすね……」
真顔になりました。
本当に、スピーカーから聴こえてくる音とヘッドホンから聴こえてくる音が、不気味なほどに同じなのです。
まるで側圧だけを装着しているような、不思議な感覚。
ここまで『境目をなくす』ことが可能なのか……。恐れ入りました。
この徹底したナチュラルサウンド、ヘッドホンだけでもぜひお試しください。
というわけで、『T3-01』開発者、多胡邦夫さんへのインタビューでした。
4月の登場から話題をさらい、既に国産モニターヘッドホンとして地位を築きつつある『T3-01』。
その理由が垣間見えたような気がします。
こちらのTAGO STUDIOは、
今週末に東京・秋葉原で開催されるポタフェス2017にも出展予定!
●名称/「PORTABLE AUDIO FESTIVAL 2017 WINTER Tokyo Akihabara」
●会場/ベルサール秋葉原 B1・1F・2F・3F 東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル
会場/TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原 東京都千代田区外神田1-7-5 フロントプレイス秋葉原 3F ホール3A、ミーティングルーム3D
●開催時間/11:00~18:00(最終入場17:30)
●入場料/無料(入退場自由)
TAGO STUDIOブースは、ベルサール秋葉原会場の2F!
スタンプラリー対象ブースにもなっておりますので、
今回の記事で興味を持たれた方はぜひ、チェックしてみて下さいね!
そしてそして!
今回のブログ記事公開を記念して、なんと……。
『T3-01』を抽選で1名様にプレゼント!!
TAGO STUDIO T3-01
太っ腹……! 圧倒的太っ腹……!
応募方法は下記の通りとなります。
応募方法
- e☆イヤホンのTwitterアカウント(@e_earphone)
- 多胡さんのTwitterアカウント(@TAGOOOOO)
- TAGO STUDIOのTwitterアカウント(@TAGO_STUDIO)
をフォローの上、以下のツイートをリツイート!
【モニターヘッドホン『T3-01』が当たる! RTプレゼント企画の詳細は記事にて】
TAGO STUDIOに行ってみた! メイドイン高崎のヘッドホン『T3-01』に迫る – https://t.co/Fgr3KJZhWj pic.twitter.com/FU0TAwiDen— イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホン (@e_earphone) 2017年12月15日
抽選で当選された1名様にDMにて当選通知させていただきます。
※プレゼントの発送先は国内に限らせていただきます。
募集締め切り:2017年12月22日
当選発表/発送:2017年12月下旬予定
沢山のご応募、お待ちしております!
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。