グーテンアーベント。大先生です。
ドイツ・ベルリンで行われている『IFA2017』の現地レポートその⑤。
今回もIFA会場のオーディオ絡みの島をぐるっと回ってみました。
iFi Audio
まずは、個人的にイチオシのiFi Audioブース。
ここでは新製品となる『nano iDSD Black Label』が出展されていました。
nano iDSD Black Label
通常の『nano iDSD』との変更点は以下の通り。
USB-B端子がUSB-A端子に変更
これにより、『USBカメラコネクタ』などで直接再生機器と接続することが可能になりました。
RCAアウトがラインアウトに変更
これにより、ステレオミニプラグを使用するアンプやアクティブスピーカーなどにも気軽に接続出来るようになりました。
ヘッドホン端子を2つ搭載
これは片方がNormal(通常)。
そしてもう片方にはIEMatchが内蔵されており、感度が高いイヤホン等に対するアッテネータの役割を果たしてくれます。
複数のイヤホン・ヘッドホンを使い分ける方にはピッタリですね。
試聴にはMeze Audioの99 Clussicが用意されていました。
iPhone7PlusのHF Playerを使用してハイレゾ音源を聴いてみたところ、iFiらしいパワフルさ、そして細かな音の輪郭もしっかり掴める繊細さが同居しており、非常に聴き心地の良いサウンドを楽しむことが出来ました。
同じ『BL』として『micro iDSD』のBL版が発売されていますが、あちらと比べても筐体サイズが非常にコンパクトなので、よりポータブル用途に適した使い方が出来そうです。
beyerdynamic
続いてはbeyerdynamicブース。
こちらでは、ポータブルユースメインの新製品が多数展示されていました。
XELENTO WIRELESS
まずはこちらの『XELENTO WIRELESS』。
既に発売中の大人気イヤホン『XELENTO REMOTE』のBluetoothモデルとなります。
小さな円筒状のBluetoothレシーバーから、イヤホンが生えているような格好です。
イヤホン部分は『REMOTE』と同一で、MMCX端子による着脱が可能。
3.5mmプラグのケーブルも同梱されているとのことで、『REMOTE』とほぼ同一の有線接続も楽しめます。
ワイヤレス機能としては、SBC、AACに加えてaptX HDをサポート。
高音質化が進むBluetoothテクノロジー、しっかり対応しているのは嬉しいですね。
IMPACTO UNIVERSAL
以前発表されていた『IMPACTO ESSENTIAL』のiOS対応版といったポータブルアンプも出展されていました。
どちらかというと『ポータブルアンプが内蔵されたヘッドホンケーブル』といったような格好で、繋がっているヘッドホンはなんと……。
T1 2nd!!
インピーダンスにして600Ωという怪物級ヘッドホンですが、こちらも楽曲を楽しめるレベルでしっかりと駆動していました。
サイズからは想像も付かないパワー。発売が楽しみですね。
AVENTHO WIRELESS
最後は、Bluetoothヘッドホンとなる『AVENTHO WIRELESS』。
形状的には『T51p』に近い感じでしたが、細部が異なります。
こちらの特徴は、専用アプリを用いて聴力に合わせた再生をしてくれるというところ。
ヘッドホンをペアリングしてアプリを起動すると、生年月日を入力する画面が現れます。
それに対応して、年齢の聴力に応じたバランスに整えてくれる、といった具合だと思います。
アプリの写真は、僕がブースのお姉さんの英語に必死になって付いていっていたので撮り忘れていました。申し訳ございません……。
ただし、その音は非常に良好! 装着感も『T51p』と比べて向上している気がしました。
なにより『T51p』であったシャープすぎる部分、やや刺さり気味だったところが緩和されていたように感じました。
これも前述のチューニングのおかげでしょうか。ポータブルして長く聴くには、意外と重要な機能なのかもしれません。
以上、iFi Audio / Beyerdynamicの新製品のご紹介でした。
他にもIFA2017の現地会場レポート記事は複数投稿されておりますので、ぜひぜひご覧くださいませ。
お相手は大先生ことクドウでした。それではまた次回。
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。