はろ~こんにちは!
甘味より塩気。
名古屋大須店 ねこ(@eear_neko) です(。・`ω・。)q
食後にゲソ注文したらめっちゃネタにされました。
2017年4月29,30日と開催されていたフジヤエービック様主催「春のヘッドフォン祭」にお邪魔してきました。
本日はフジヤエービック様主催、春のヘッドフォン祭にお邪魔しております! #hpfes pic.twitter.com/DG5ClOzyoh
— ねこ e☆イヤ名古屋大須店 (@eear_neko) 2017年4月29日
2日間に渡って多数の新製品発表会が行われており、非常に盛り上がっていました!
今回のブログではHIFIMAN/beyerdynamic/SENNHEISER/finalの発表をまとめていきます。
HIFIMAN 新フラグシップモデル発表会
ヘッドフォン祭が始まり最初の発表会との事でかなりの賑わいを見せていました。
そんな中発表されたHIFIMAN新ヘッドホンシステム”SHANGRI-LA”は約20年もの年月をかけ、数千の試作を重ねて完成したHIFIMANの集大成ともいえるもの。
SHANGRI-LAのアンプ部は300B真空管を用いており、デザインはアメリカの空母をイメージ。「コンデンサーも変圧器も使わないから300Bそのものの音」が楽しめるとの事。
中域の良さに定評のある真空管だが、しっかりした設計で使う事によって低域から高域までしっかりと楽しめるように。
SHANGRI-LAのヘッドホン部は薄さがなんと0.001mm以下のナノテクノロジードライバーを採用。より繊細な高域が表現できるそうな。薄さだけではなく密度もあり、膜の部分に水を垂らしても漏れない程。
金属メッシュの電極を使用する事で歪みを最小限にし、解放感を生んでいる。外からの異物の侵入を防ぐダストカバーにもこだわり音がこもらないようになっているそうです。
再生周波数帯域が7Hz-120kHzと圧倒的。国内での販売価格は5,940,000円(税込)を予定。約600万円のヘッドホンシステム、期待が高まるばかりでした。
続いて発表されたのは平面駆動ヘッドホンのフラグシップ機”SUSVARA”
こちらの機種では磁石を通った際のディストーションをかけたような音の劣化やノイズ・歪みを防ぐため「ステルスマグネット」という特許技術を採用しています。
先ほどのSUSVARAを駆動させるための公式標準ヘッドホンアンプ”EF1000″。こちらは元々スピーカー用として作られたがヘッドホンで使用したところ素晴らしい音だった為採用された一機。
S/N比が高く、ノイズが少ない。真空管の艶やかな音色とトランジスタの強いパワーを兼ねそろえたサウンドが特徴。
上記のヘッドホンやアンプ以外にもイヤホンの発表もありました。
新フラグシップ機”RE2000″HIFIMANの理論としてよりBA型の課題である音場の狭さとダイナミック型の課題である歪みの大きさを克服するため「トポロジーダイヤフラム」を採用。
販売価格は226,800円(税込)を予定しており、カスタムIEMでのオーダーも可。ですが特徴であるハウジングをカスタムIEMでは使用できないため多少の音の変化が予測される。
同じくトポロジーダイヤフラムを採用したRE800も発表、こちらは82,080円(税込)を予定。よりコンパクトで使いやすい機種。
上記新機種は5月ごろの発売を予定中。SHANGRI-LAは受注生産とのこと。
beyerdynamic新製品発表会
テスラテクノロジーを搭載したXELENTO REMOTEが大好評真っ只中でどんな製品が飛び出すのか。
まずは本社の説明から。
「グーグル先生にここから本社までの距離を訪ねてみました(笑)」と和気あいあいとした雰囲気でスタート。
beyerdynamicのシニアプロダクトマネージャーで工学博士のGunter Weidemann氏もはるばる本社からいらっしゃっていました。
「グンターがどこにいるかわかりますか?」
「ここですねー(笑)」
なんて談笑しつつ・・・ついに新製品の発表!
beyerdynamicより発表になった”Impacto essential”はコンパクトなDAC/ヘッドホンアンプ。
Androidスマートフォンやタブレット、PC、MacBookと接続可能でヘッドホンにダイレクトに装着するケーブル一体型の製品。
USB DACとしては、PMC 384kHz/32bitまで、DSDは5.6MHzまでサポート。ケーブルを除いた重量は12gと非常に軽量化されています。
600Ωと非常に高い抵抗値で知られているT1 2nd Generationもドライブするほどのパワーを兼ねそろているそうな。上記ヘッドホン以外だとT5 p 2nd Generation、AMIRON HOMEが現在対応しています。
海外では6月より発売されるそう。国内での販売も検討中。今の「デジタル世代」に合わせた音楽鑑賞だけでなく、動画鑑賞等様々な用途に対応したアンプとして注目されるのではないでしょうか。海外の現在の販売価格は329ユーロを予定。
SENNHEISER新製品発表会
次世代型ヘッドホンアンプ”HDV 820″はHDVD 800のアナログ部とデジタル部を改善したモデル。
出力端子は、バランス:XLR4×1、4.4mm Pentaconn×2
アンバランス:XLR3と6.3mmが一体化したものが搭載されています。
入力端子はUSB、光デジタル、同軸デジタル、アナログバランス(XLR)、アンバランス(RCA)が搭載。
HDV820と合わせてヘッドフォン用バランスケーブル”CH 800 P”も発売予定。
パーツの正確さでより良い音に。オーケストラで例えると、どの楽器も最高の音を出さなければならない。全てを正確に表現していく。
純度を高めより良い音に。歪みやノイズなどオリジナルの音に含まれないものをいかに混ざらないようにするか。
決して完成できない・最高のモノを生み出しその分野の将来を形成する潜在力を秘めている。常に最高品質でより良い音に。
・正確さ
・純度
・最高品質
を掲げ更なる高みを目指しているそうです。
今回の発表会でとにかく真面目な印象を受けましたが、開発担当のアクセル・グレル氏は最後に「まるでこの画像のように、エモーションも大切」と語りました。
正確さの土台があってこそ、感情に訴えかける何かを感じることができるのかもしれませんね。
発売予定は7月ごろ、価格は未定ですがHDVD 800より少し高い30万円前後を予定しているとのことです。
final新製品発表会
平面磁界型AFDSヘッドホン。非常に強いこだわりを持ち、ドライバーから自社制作するfinalの最新ヘッドホン。
「マニアじゃなくても驚く音を作りたい」と作られた製品の技術開発までのストーリーとは。
Immersive experience
Immersive experienceとは直訳で没入感。finalではよりライブに近い音に没入する感覚を意識して制作しているそうです。
ですがその没入感を出すためにはヘッドホンの物理的な完成度の高さが必ずしも必要。その特性をいかに完璧に近づけていくか、それが形になったものが今回のヘッドホンなのではないでしょうか。
高音質の為に平面磁界型を選んだ理由
歪みがより少なく周波数特性が平坦な平面磁界型は短所がいくつある。重さやコスト、製造の難しさ能率の低さ。そして低域に対する問題点。だがここに目を向け「原理的な問題ではなく、解決できる」とより没入感を再現するための物理特性を高める手段として採用。
CDの父と呼ばれる伝説のエンジニアである中島平太郎氏率いるNHラボ、大手企業X社と「面白いからやってみよう」と意気投合し今回の開発を実施。
だが、簡単に理想のドライバー開発は難しく、何度も試行錯誤したそうです。
final発表会
新たな平面磁界型の開発。
過去の平面磁界型について。#hpfes pic.twitter.com/vebVJczLva— eイヤのりょう太 5/7 ポタフェス大阪 (@eear_ryouta) 2017年4月30日
planar 1.0
ジグザグコイル+棒形マグネット
動作に異方性があり、振動版が厚く重い。f0が高く、低音再生には弾性制御をおこなう必要があり、イヤパッド部分の密閉が必要になる。
final発表会
渦巻きコイル+コルゲーションとドーナツ型マグネットの組み合わせ。#hpfes pic.twitter.com/5870Nquthq— eイヤのりょう太 5/7 ポタフェス大阪 (@eear_ryouta) 2017年4月30日
Planar 2.0
渦巻コイル+コルゲーション+ドーナツ型マグネット
動作は等方性だがダンピング材の塗布により、振動系が重い。同じく低音再生にはイヤパッド部分の密閉が必要になる。
final発表会
時代は進み1970年代発売のYAMAHA HP-1の例。#hpfes pic.twitter.com/H57jHHwM6p— eイヤのりょう太 5/7 ポタフェス大阪 (@eear_ryouta) 2017年4月30日
Planar 2.5
複雑なパターンのジグザグコイル+棒状マグネット
全面駆動に近く、中心保持とコルゲーションにより、振動版の動作が安定。同じく低音再生にはイヤパッド部分の密閉が必要になる。
試行錯誤するがF0が高いことによってマグネットとの接触を生じたり、密閉された低音再生が必要となったり「平面磁界型の音質」を超える事が出来なかった。
(※F0とは最低共振周波数のこと。低音再生の限界を決める要素として用いられる。)
何度も失敗を繰り返している中、中島平太郎氏より「薄流体層」というマイク等に採用される技術のヒントを得て完成したシステム。
振動板をパンチングメタルで挟み込む事によりF0が低く開放感のある低音を再生することができた。
苦労に苦労を重ねて完成したこちらの機種は2017年の9月頃の発売を予定しているそうです。
外観や細部の調整は今後行っていくとのこと。
それ以外にも新製品の低価格帯イヤホンも話題となっています。
こちらは5月18日発売を予定しており、現在予約受付中。メーカー様も自信満々にいい出来ですと話していらっしゃいました。ぜひご期待ください!
関連リンク:【ヘッドホン祭り】フジヤエービック様主催 ヘッドホン祭り2017レポート!#hpfes
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それでは!
名古屋大須店 ねこ(@eear_neko) でした!
じゃあのっ(=^・ω・^=)ノシ