どうも、Lamb Of Godの新譜が出たのを知り、その一個前のVII: Sturm Und Drangを買ってなかったので急いで注文しました。カイヤです。
Lamb Of Godはアルバムを出すごとに安定したサウンドになりますね。
僕は更に一個前のResolutionから聴いているので、ミドルテンポの深みのある表現をするバンドと言う印象があります。初期の頃から聴いている人は少し違う印象になるかもですね。
ラウド系のロックを聴く人でしたらおそらくそこまで抵抗無く聴けると思いますので是非聴いてみて下さい。
さて、今回はUniqueMelody MASON IIをレビューしてみたいと思います。
UMの片側12個ドライバーを搭載したフラッグシップモデルMASON II。
中低の合計8つのドライバーがUniqueMelody特注のオープンBAを採用しており、更にフェイスプレートにもポートを2つ設けることにより内部の気流を最適化するよう設計されています。
少し話は逸れますが、従来の考え方だとBA型にはエアーフローなど関係ない(というか恐らくそこまで深く研究されていなかったように思います。)というものでしたが、この考え方を覆したのがFinalでした。
FI-BA-SSはシングルBA機でしたが当時それは画期的な設計で、独自のエアーフローBAM機構に最適化したドライバーを使用し、更に本体もステンレスにすることにより不要振動の抑制と必要な振動の伝導率を上げ、背面のポートにより内部の気流を最適化しておりました。
実際音も音の立ち上がりから余韻の表現がとても素晴らしく1BAとは思えない程の音場の広さがあり完成されたサウンドでした。
Finalで実証されたこの設計が違う国のUniqueMelodyまで取り扱い始めたとなると感慨深いですね。
私だけかもですが。。。笑
さてMASON IIに話を戻しますとサウンドチューブにプラチナ塗装の合金を採用しており、より音をストレートに伝えられるように設計されております。
この部分は特に高域部分に影響してきます。音の立ち上がりがより素早く、余韻の部分もしっかり出てくるようになります。
カナルの長さなどはMAVIS,MAVERICKと同じでやや長めです。
同じ型から作製しておりますがフィット感は3機種の中で気持ち緩めです。
やはり若干の製作時の誤差は出てきてしまうので仕方ない部分ですね。
個人的にリフィットはどうしても音が抜けて使えない、痛くて着けていられない時にオススメしてます。
プレイヤーはPAW Gold、iPhone6Sでデスメタル、アニソン、ジャズ、クラシックなどでいつもサウンドチェックしてます。
ちなみにデスメタルはチェックには最適で、圧倒的な音数と元々の録音がそこまで良くないという部分も相まって素直に出力機の実力が問われます。
逆に録音が良く、更にハイレゾ系の音源だと少々イヤホン/ヘッドホン側で足りない部分があっても補ってしまい、総合の結果として良い音に感じてしまいます。
さて肝心なサウンドですがエージングも落ち着いてきましたので改めて確認してみたところ、デモ機をイヤーピースを外した状態で聴く音とそこまで差はないように感じます。
一聴すると全帯域バランスは中域メインなのですが、高音も低音もレンジが広くしっかり聴き取れます。
音楽の芯である中域がちゃんと出ているのですが、特にボーカルの表現が近くはっきり他の楽器と混ざらずに分離して聴こえ来るのが一番の特長です。
ボーカルの表現は口元がやや大き目でリッチな印象です。これはほかの帯域にも言えることですがMASON IIは高級な音がしますね。笑
高域は量感自体は気持ち控えめですがとても細かく余韻も綺麗です。低域はBA型ながら深さもありタイトな質感です。
12ドライバー搭載で解像度が高く、更に音の広がりもオープンBAの影響かとても広く立体的な表現です。
更に余韻の表現もしっかり出ており、ここも音の生々しい表現に繋がっています。
かつ上から下までの周波数レンジもしっかり確保されているので不足感は全く感じません。
その上で各楽器やボーカルをきっちり分離して聴かせる表現がこの高級な音と印象付かせる要因になっているのでしょう。
ダイナミックドライバーとのハイブリッド機のMAVERICK,MAVISとはまた違った生々しい表現、従来のBA型では決して到達できない表現がこのオープンBAを搭載したMASON IIで感じる事が出来ます。
ボーカルメインに聴かせる機種の中で解像度、情報量、音の広がりなどの性能もトップクラスかと思われますので、ボーカルファンの方は是非一度ご試聴下さい!
以上、MASON IIカスタムレビューでした。