こんにちはシンジです。ついに愛機紹介の出番がやってまいりました。
ご紹介する愛機は現行機種がありませんが、どのメーカーも現在も第一線でポータブルオーディオを支える偉大なメーカーばかりです。
SENNHEISER(ゼンハイザー)
Campfire Audio(キャンプファイヤーオーディオ)
Astell&Kern(アステルアンドケルン)
をご紹介させていただきます。
シンジ(梅田EST店クリニック担当)
e☆イヤホン梅田EST店オープニングスタッフとして入社からクリニック(修理)を担当しています。
2016年以降のe☆イヤホンクリニックの関西の修理半分以上は僕が手掛けていると思われます。数で考えると途方もないですね。
今回はそんなe☆イヤホンの特殊な担当のスタッフはどんな製品を使用しているかご紹介させていただきます。
好きなアーティスト・楽曲
わーすた(The World Standard)
※わーすたの公演中に撮影した映像をSNSにアップする行為は許可されています
アイドルという枠にとらわれず様々なジャンルを取り込み、曲のリリースごとにイメージがガラッと変わる不思議なグループです。
使用するイヤホン、プレイヤーもその幅広いジャンルを網羅できるものとなると自分の中の要求は自然とシビアになります。
僕はそんな多彩な楽曲を満遍なく聴くことのできる機器を集めています。
製品を選ぶときのポイント
僕のポータブルオーディオの主義は「気軽に持ち出せて良い音」といたってシンプルです。
今回紹介するイヤホンはどれも遮音性の高いカナル型で自宅より外出時にメインで使用しています。
オーディオプレイヤーもポケットに入れても違和感のないギリギリのサイズ感と重さの範囲で自分にとって最高の音のものを選んでいます。
SENNHEISER IE800
ポータブルオーディオ好きなら誰もが一度は名前を聞いたことのある普及の名作イヤホン
ひとことレビュー
IE800は過去に多くの方がレビューを書かれているので、今回は現行のフラッグシップIE900と比較してみようと思います。
どちらにも共通しているポイントは「開放型のような密閉型イヤホン」
内から外の抜けていくようなサウンド
密閉型特有の閉鎖感が無く一般的なイヤホンとは別の宇宙に存在するような音作りはIE900になっても継承されています。
両機の違う点は音の濃さ、音の熱量の違いだと僕は思います。
現行のIE proシリーズにも言えますがIE900は低音域にとてもアグレッシブさがあります、人によってはIE800で物足りなかった低音の量感をIE900では解像感は保ちつつ増やすことに成功しています。
またIE900は全体的な音の濃さもIE800に比べると増しています。
最近のハイエンドダイナミック型イヤホンは高コントラストながら繊細さをあわせ持つ隙のない製品が各社から発売されています。
IE900も同様の特性は備えていて尚且つSENNHEISER社はフラッグシップたる表現をこの小さな筐体に詰め込んでいます。
ここまでIE900を褒めるレビューが続きましたが、それでも僕は現行機にはない唯一無二なIE800が好きです。
量感が無いように思えて実は細く繊細に表現される低域。
全体的な音のコントラストは低いですが「静寂」という言葉が似合う淡い表現力が大好きです。
バラードだとより儚く、スピード感のあるロックでもイヤホンがもたつくこともなく繊細に正確に表現する
大幅な改造をしないとバランス化できないなど使い勝手は現行機種にひとつおとりますが、何一つ変えることなくして完成されているイヤホンとも言えます。
僕はプラグを交換カスタマイズした分岐下のケーブルを数本持っていて、気分によってケーブルを使い分けて音の違いを楽しんでいます。
購入したきっかけは?
さきほども書きましたが「気軽に持ち出せて良い音」
IE800は十二分に体現したイヤホンだと思います。
イヤホンケースもかなり薄いコンパクトなものでも難なく入ります。
耳かけタイプのイヤホンではないため気軽に付け外しも出来ます。
サラッとつけているのに実は「めちゃめちゃ良い音で聴いているんだぜ」というところが気に入っています。
気に入っているポイントは?
イヤホンのドライバーユニットには「ダイナミック型」や「バランス・ド・アーチュア型」など様々の駆動方式のイヤホンが存在します。
IE800はダイナミック型に分類されますが、このイヤホンに似た音のイヤホンには出会ったことがないので僕はダイナミック型とは別にIE800型と新たなジャンルでカテゴリにしてしまっているほどです。
ハイエンドダイナミック型イヤホンではロングセラーだったので中古商品でも出会える機会はあると思います。
是非e☆イヤホン中古コーナーで探して聴いてみてくださいね。
Campfire Audio JUPITER
続いてはCampfire Audio JUPITERのご紹介です。
Campfire Audio JUPITER の中古を検索する
ひとことレビュー
初めに僕はCampfire Audio製品では過去、現在を含めて僕はJUPITERが一番好きです。
JUPITERはANDROMEDAが発売されるまではCampfire Audioのバランス・ド・アーチュア型イヤホンではフラッグシップに位置していました。
現在もとても人気のあるANDROMEDAとの比較でみていこうと思います。
先ほどのIE900と少し似ていますがANDROMEDAとの大きな違いは音のコントラストです。
ANDROMEDAはクッキリと鮮やかな解像感で曲を彩るのに対して、JUPITERはクッキリとは違う特有の空気感を付帯して曲を表現します。
この独特な空気感と鮮やかな過ぎない淡い表現力により超高域と超低域の余韻が通常のバランス・ド・アーマチュア型と違い、なだらかに落ち込むといった特徴があります。
クッキリ過ぎないどこかクラシックな表現とANDROMEDAの兄弟機と言えるキラッと輝く高域が好きで愛用しています。
購入したきっかけは?
Astell&Kernのプレイヤーが好みということもあり「繊細な高域」が表現できるイヤホンが第一条件となっています。
あとはあまりイヤホンに熱量がある表現だと個人的に聴き疲れをしたり、聴いている曲調が変わったしまったように感じてしまうので躍動するイヤホンよりか静寂が際立つイヤホンを選ぶことが多いです。
気に入っているポイントは?
現在は見た目の統一感も考えてSmoky Litz wire cableを合わせています。
僕自身あまり派手な色は好まないのでCampfire Audio製品の中でも比較的おとなしい色味のJUPITERは気に入っています。
修理できる限りは自分で手を加えて末永く使用していこうと思います。
Astell&Kern AK240SS
僕のAK遍歴は
AK70 ⇒ SP1000SS ⇒ AK380 ⇒ AK240SS です。
当時は最新の第4世代SP1000SSから第2世代に戻った理由をお話ししていきます。
ひとことレビュー
現行の第4世代まで使用し、あえて第3世代⇒第2世代と過去をさかのぼりました。
僕の第3世代までのAstell&Kernのプレイヤーのイメージは「限りなくモニターを追求するプレイヤー」です。
一貫した設計思想がありそこに惚れ込んで使用し続けています。
AK70からSONYやFiiOなどのプレイヤーも使用し、音楽を楽しむのというそれらのプレイヤーの延長線上でSP1000SSにたどり着きました。
本当に個人的なイメージですが僕はAK第4世代は従来のAKの「モニターを追求するプレイヤー」にAstell&Kernが考える音楽を楽しむ要素を少し加えることで、より「モニター」の可能性を広げた世代だと考えます。
第4世代のSPシリーズはコンサートホールでモニターしているようなサウンド、第2,3世代はコンパクトな楽曲を製作する部屋でモニターしているように聴こえます。音の表現も機種により柔らかい硬いはありつつも一聴してモニターサウンドと分かる良さがあります。
SP1000SSで第4世代最高峰の音を体感しAK380第3世代で完成したモニターサウンドを経てAK240SSにたどり着きました。
購入したきっかけは?
過去にポータブルオーディオプレイヤーの中では気軽に持ち運びできるとは言い難いSP1000SSを使用していました。
先にも説明しましたがSP1000SSを使用することでより自分好みのプレイヤーが分りました。過去~現行まで自分の好みの音とポータブルしやすいサイズ感のプレイヤーを探した結果がAK240SSでした。
サイズは大きかったですがSP1000SSに出会ったことにより、自分の好みのプレイヤーの音が分りました。
よくお客様に「プレイヤー選び、違いを聴き分けるのが難しい」とご質問いただきます。
実際なかなか好みのプレイヤーの音を見つけるのは大変だと思います。
初めはデザインで選んでも評判で選んでもいいと思います。
プレイヤーを使い続けていれば、e☆イヤホンでたくさん試聴すれば必ず自身の好みの音に出会えると思います。
好みのプレイヤーにたどり着くまでの道程も楽しんで進んでいただければと思います。
気に入っているポイントは?
AK240SSの最大のお気に入りポイントは「高域の楽器の綺麗さ」です
もちろんAKはどの機種も繊細で細かな表現ですがAK240SSはその中でも一つ頭が抜きんでていると思い手に入れました。
高域の特に楽器の表現が素晴らしくどこまでも細かく繊細に聴かせてくれます。AK240SSの高域と同じ音の出方をするプレイヤーはいまだに出会ったことがなく僕にとって唯一な機種です。
低域も通常版とは違ったファットさがあります。通常版は音の粒と粒の間が綺麗に滲みゆったりとした出方をするのに対してAK240SSは音の粒の大きさは同じながらも輪郭が分かりやすくシェイプされているのでファットで切れのあるサウンドが楽しめます。
全体的な音の解像感は最新設計の第4世代にゆずるところがありますがそこはAstell&Kernの音作りの上手いところ。好みの音に出会えればいつの時代どの世代のAK機でも最高の相棒になります。
いかがだったでしょうか。
まだまだ手持ちのオーディオ機器はありますがその中でも現在主力で活躍しているものをご紹介させていただきました。
今回ご紹介させていただいたメーカーは過去の製品の良さを更に昇華した最新機種を続々と販売しております。
新品商品と中古商品、ご自身に合ったお品物をe☆イヤホンで聴き比べて手に入れてください。
それでは次回のブログでまた会いましょう
以上、シンジでした~ノシ
e☆イヤホン梅田EST店クリニック担当。