どもども、エリーナです。
めっちゃ今更な話ですが、梅田EST店のポータブルアンプ台が広くなりました。
スマホ直結タイプのDAC兼変換機(LightningやTypeCからイヤホンプラグ)やBluetoothレシーバーなども置いております。
展示場はこれからもマイナーアップデートを加えていく予定ですのでお楽しみに :^)
そして今回はFiiOの最新ポータブルアンプのQ3をご紹介させていただきます!
FiiO Q3 レビュー
FiiO とは?
まずはFiiOについてのご紹介。
FiiOは2007年中国の広東省で設立された、ヘッドホンアンプを中心にオーディオ製品を販売・開発しているブランドです。
「一番音が出る」と言われていたポータブルアンプE12や、
やたらと着せ替えシールが付属していたDSDネイティブ再生対応のプレイヤー、X3 2nd generationなどが有名でしたね。
最近ではスマホなみの使用感をほこるAndroid搭載プレイヤーM15や、
使い勝手の良いBluetoothレシーバーBTR5、
そしてリスニング向けのイヤホンなどが販売されています。
Q3本体
それではQ3本体をじっくりとみていきましょう。
ハイレゾマークも、金色のシールから白黒のプリントになりよりまとまった印象に。
ほんのちょっとだけQ3のほうが縦に長いです。
バランスといえば4.4mmバランスが定番になりつつある現代への適応がなされました。
ライン入力する際は、2.5mmと4.4mmバランスからでしか出力されませんのでご注意を。
プラグ差込口付近の金属パーツがより上品なピンク色に近い金色になり、かなり洗練された見た目になりました。
ボリュームノブは視認性の高いデザインになり、ノブの形状も角ばったものから丸みを帯びたものに変更されました。
このノブ、すこーしずつ音量が上がっていくところが素晴らしい。
望んだ音量にバッチリ合わせることができます。回し心地もスムースで最高です。
一番の進化どころと言っても過言でないのが充電兼接続ポート。
この端子ひとつで充電もデバイスとの接続もどちらにも使え、さらにUSB Type Cが採用されているのでUSBの裏表を気にしなくてよいという嬉しい点が。
これで最近のAndroid端末と楽々接続ができますね。
一部のAndroid端末では音声の出力に対応していない場合もございますのでご注意ください。
付属品
お次は付属品をチェックしていきましょう。
・Type C搭載のAndroidと接続できるUSB Type C to USB Type Cケーブル (一部端末では対応していない場合があります)
・iPhoneと簡単に接続できるLightning to USB Type C ケーブル
・アナログ接続用の3.5mm to 3.5mm (ミニミニケーブル)
あいだにシリコンパッドを挟めば傷もつきにくく接続の安定やノイズ対策も期待できます。
シリコンバンドでがっちり固定するのも良いですが、せっかくのスマホのタッチスクリーンを邪魔してしまいますので、別売りの「ポタぴたシートストロング」を使って接着してしまうのも良いかもしれません。
使わない時はポーチに入れて収納。
Q3をいれて口を縛っても十分余裕があり、一緒にケーブルをいれて持ち運ぶことができる丁度良いサイズ感です。
Q3の特徴
それではQ3の特徴とスペックを一気にドンッ!
・THX AAA_28モジュールを搭載し、超低歪み、高出力、高音質モデル
・2.5/3.5/4.4mm出力装備
・XMOS製USBインターフェース「XUF208」搭載でUSB入力時に最高768kHz/32bitとDSD512のネイティブ再生に対応
・旭化成AK4462 DAC搭載
・1800mAh大容量ポリマーリチウムイオン電池内蔵でUSB DAC使用時で10時間以上の連続再生(アンバランス再生時)
・音量の左右不均等を解決するADCボリュームコントロールとアナログポテンショメーターを組み合わせたプロ機に匹敵する音量調節
・高音質を追求し、三重の電波干渉シールド
・ハードウェア設計のバスブースト回路搭載
・日本オーディオ協会のHi-Res Audio認証を含む複数の認証を取得
寸法 | 105mm x 59mm x 12.5mm |
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重さ | 約110g |
出力端子 | 3.5mmヘッドホン出力/2.5mmヘッドホン出力(4極)/4.4mmヘッドホン出力(4極) |
入力端子 | 3.5mm(ライン入力のみ デジタル入力非対応)/USB Type C |
Bluetooth | 非対応 |
出力 | 160mW以上(シングルエンドヘッドホン出力/32Ω)/300mW以上(バランスヘッドホン出力/32Ω) |
周波数特性(バランスヘッドホン出力) | 20Hz~65kHz(-3dB USB In), 20Hz~90kHz(+/-0.4dB AUX In) |
SN比(バランスヘッドホン出力) | 113 dB以上(A-weighted USB In) |
THD+N(バランスヘッドホン出力) | 0.0015%未満(1kHz USB In) |
バッテリー容量 | 1800mAh |
連続使用時間 | 8.5時間(USB In, バランス出力), 19時間(AUX In, バランス出力) |
スペックからみる個人的Goodポイントはここの三つ
・2.5/3.5/4.4mm出力装備
バランス2.5mmと4.4mmの両方に対応というバランス派の人には嬉しい設計。
いやいや、やっぱアンバランスでしょ!という方もみんな仲良くつかえますね。
・最高768kHz/32bitの音源を再生できる圧倒的ハイレゾ力
768kHz/32bit この数値がどれだけ凄いかというと、それほど高いサンプリング周波数の音源、珍しいです。
ハイレゾ音源として販売されているものの殆どを再生できる力を秘めていると考えると恐ろしいですね。
・左右の音量差を抑えた設計
アンプを使ったことのあるユーザーなら、アンプ特有のギャングエラーによる左右の音量差が気になったことがあるはず。
Q3では少量の音でも左右の音量差は感じることはなく、かなり正確に音を聴くことができます。
実際に聴いてみた
私のスマートフォン iPhone11と、愛機Acoustune HS1503ALで聴いてみました。
試聴曲にはこちらの3曲を使用。
Chaka Khan “And the Melody Still Lingers On(A Night in Tunisia)”
米倉利紀 “きっとできない じっとしない”
Haywyre “Insight”
まるでマットのような厚い低音が右から左まで横たわり、そのうえでボーカル・高音域のディティールが鳴っているような印象です。
サウンドステージは広く、特に高域の伸びは少し遠くのところまで流れていきます。
”きっとできない じっとしない”では男性ボーカルのしっとりした色っぽさとライブ会場ならではの盛り上がった雰囲気がじわじわと伝わります。特に最初のライブ独特の”ドン、ドン、ドン、”というスピーカーからでてくるバスドラムの響きが分厚くリアルに響きます。
“And the Melody Still Lingers On(A Night in Tunisia)”では01:44~のドラムのタムを流すところでの深みと跳ねが心地よく、シャカ・カーンの声が鳴ったあとに少し飛んで行ったところで綺麗にスッと消えるのが美しかったです。
“Insight”はEDMに少しJAZZとアラビックな要素が入った楽曲で、始終深い低音に包まれた幻想的な良いEDM体験ができました。Q3独特の柔らかすぎず、固くもない、ドゥワドゥワという擬音が当てはまるような低音による世界観の表現へ没頭できました。
iPhone単体では感じることのできない距離感と低音の厚み。
いつも聴いている音楽により没頭できることでしょう。
FiiO Q3 まとめ
・スマホよりも大きな音を出したい!
・バランスで聴きたい!
・低音が好きだ!
そんな方はQ3を試してみてはいかがでしょうか。
以上、エリーナがお送りしました。