こんにちは!e☆イヤホン梅田EST店ジャスミンです!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
1年の4分の3が終わり、まだ体感的には春だと思っていましたが、もう9月なのですね・・・もはやホラーです。
そんなことはさておき、
ついにやってきました!星野通信 Vol.2です!!
今回のテーマはコチラ!!
2.5mmバランスと4.4mmバランスの音の違いってあるの?
バランス接続といえば、マイクケーブルなどで使われるXLRコネクターが主流だと思っていたのですが、e☆イヤホンに入社してからイヤホンやヘッドホンにもバランス接続が浸透していることを初めて知りました。しかも規格が2つあり、2.5mmプラグと4.4mmプラグを見て「???」ってなったのを覚えています。
一般的なアンバランス接続である3極グラウンド共通ではLRの信号が干渉しセパレーションの悪化が懸念されていましたが、共通グラウンドのアンバランス接続と違って、LRにそれぞれ独立したグラウンドを設けることで、信号の干渉が物理的に分離されクロストークを避ける本当に理にかなったシステムだと思いました。
フルバランスのDAPの場合はLRの正極と負極がそれぞれ独立した駆動なのでパワーが2倍稼げます。なのでインピーダンスが高いヘッドホンのような機器も鳴らしやすくなります!
そこで表題にもございますが、同じバランス接続でも、2.5mmと4.4mmのようにジャックの規格が変わると音質に違いがあるのか?色々実験してみました!
試聴の際に使ったDAPは
Fiio M11 PRO
2.5mmと4.4mmのバランス接続ジャックを備えるFiio M11 PROで検証していきたいと思います。DAP自体の音質に関しては原音に忠実なサウンドを持ち、音のレンジが広くクリアで心地よいサウンドです。
今回使用したイヤホンとヘッドホンとリケーブルをご紹介します。
イヤホン
・final. A8000
・DITA Dream XLC
・SHURE AONIC 4
ヘッドホン
・SONY MDR-1AM2
リケーブル
・onso 04シリーズ 2.5mmバランス・4.4mmバランス(Aonic4用)
・Bispa 趣/兆-Omomuki/Kizashi 2.5mmバランス・4.4mmバランス(MDR-1AM2用)
楽曲
あいみょん マリーゴールド
宇多田ヒカル Automatic
Official髭男dism Pretender
それでは精一杯レビューさせていただきますので、最後まで何卒よろしくお願いいたします!
第一印象
正直なところ音の違いはかなり微妙ではありますが、よく聴き込むと確かに音の変化を感じることができました。
良い電源を使った時の音の変化に似ているので、元々解像度が高いイヤホン・ヘッドホンに使うと、音源によっては解像度が上がりすぎてしまい、高音が刺さったりしてしまいますので、その点は微調整が必要になります。
解像度が高く感じたのは?
試聴する前は「プラグの接点が触れる面積による信号の情報量の差が、音に影響を与えるのでは?」思っていたのですが、意外と関係が無いように思います。
ずばりノイズが少ないと感じた規格は「2.5mmプラグ」です。
4.4mmと比較すると60Hzや、250Hz辺りの低域の歪み成分が減り、そのおかげで中高音から上の帯域がすごくスッキリ聴こえてきます。
一方、4.4mmプラグは、2.5mmにはない利点がありました!
2.5mmに比べて低域の量感が上がり、高解像度の中に低音の量感・音圧をプラスすることができます。さらに耐久性・接地面積が大きくなり接触抵抗面で優位です。
バランス接続ならではの高い分離感と解像度に加え、聴き疲れのしにくい絶妙なサウンドだと思います。
レビュー使用機材
規格の違いによる音の変化を簡単にまとめました。
お次はもっと掘り下げて様々なイヤホン・ヘッドホンと接続した際の音質の違いをレビューしていきたいと思います。方法は
・解像度
・低音の太さ
・高域の伸び
の3項目に分けて、星を10点満点で付けていきます。
それではよろしくお願いいたします!!
A8000
・4.4mmバランス
解像度 ・・・★★★★★★★☆☆☆ 7点
低音の太さ ・・・★★★★★★★☆☆☆ 7点
高域の伸び ・・・★★★★★★★☆☆☆ 7点
250hzの帯域が少し持ち上がった印象です。なのでローミッドからローが心地よいサウンドを鳴らしてくれます。音の広がり方は2.5mmバランスの方が縦に広く、4.4mmバランスの方は横に広く感じました。
・2.5mmバランス
解像度 ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
低音の太さ ・・・★★★★★★☆☆☆☆ 6点
高域の伸び ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
全体的に音の粒立ちが良く、4.4mmと比較すると低域の量感は少し控えめに感じました。よりノイズが少なく60Hz以下の帯域が控えめなので、曲を選ぶかもしれませんが、とても煌びやかで美しいサウンドだと感じました。
2.5mmバランスは低域が好きな方は物足りないかもしれませんが、解像度は非常に高いです。
SHURE AONIC 4 &onso 2.5mm・4.4mmバランスケーブル
こちらはAonic4にリケーブルを行って聴き比べたものです。
このケーブルは音に癖がないので、イヤホンの性能を発揮することが可能です。なのでリファレンスになると思い、選別させて頂きました!
・4.4mmバランス
解像度 ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
低音の太さ ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
高域の伸び ・・・★★★★★★★☆☆☆ 7点
2.5mmバランスと比較すると4.4mmバランスは低域の量感がしっかりしていると感じました。解像感やS/N比の高さは2.5mmバランス接続に軍配が上がりました。4.4mmバランスの特徴がここまで良い影響を与えると思いませんでしたので勉強になりました!
・2.5mmバランス
解像度 ・・・★★★★★★★★★★ 10点
低音の太さ ・・・★★★★★★★☆☆☆ 7点
高域の伸び ・・・★★★★★★★★★☆ 9点
よりノイズが少なくなり、解像度が上がるので、今まで聴こえてこなかったような音まではっきり聴こえてきます。Aonic4のポテンシャルがすごく生きるセッティングだと感じました。あいみょんのマリーゴールドのサビで流れるウィンドチャイムがものすごくはっきり聴こえました。
とにかく解像度が高くバランスが良いサウンドをお求めであればオススメです!
SONY MDR-1AM2 & 2.5mm・4.4mmバランスケーブル
こちらもSHURE Aonic4同様リケーブルを行って、なるべく原音重視なサウンドが必要なため、Bispa 趣/兆-Omomuki/Kizashiのケーブルで試聴しました。参考になれば幸いです。
・4.4mmバランス
解像度 ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
低音の太さ ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
高域の伸び ・・・★★★★★★★☆☆☆ 7点
2.5mmバランスに比べて、骨太な低域が楽しめますので、低音が心地よい楽曲に合うと思いました。Hip-hopやレゲェ、ディスコなど低音とビートの効いた楽曲にオススメ出来ます。
・2.5mmバランス
解像度 ・・・★★★★★★★★★☆ 9点
低音の太さ ・・・★★★★★★★★☆☆ 8点
高域の伸び ・・・★★★★★★★★★☆ 9点
イヤホンに比べてS/Nの高さ・変化をより感じることができ、ドライバーの本領が発揮されているように感じました!60Hzの他に250Hz、500Hzが綺麗に整っており、大きいドライバーの方が良い音を鳴らしてくれるように感じました。これは驚きました!
あいみょんのマリーゴールドのような音場がとても広い曲を聴いた時に効果を強く感じることができました。
DITA Dream XLCに関してですが、いろいろ聴き比べをして隅々まで検証したのですが、Awesome Plugの変換プラグは本当に優秀で、音の変化をほとんどなかったためレビューが出来ませんでした。プラグによる変化のブログなのにまさかの結果になってしまい申し訳ありません。
いかがだったでしょうか?
星野通信 Vol.2はいかがだったでしょうか?実際に聴き比べてみてここまで変化があるなんて思いもしませんでした。
何かしら変化はあるだろうなと軽い気持ちで行った検証ですが、個人的にヘッドホンの方が音の変化が出て驚きました!オーディオは奥が深いです。
ちなみに今回使用したレビュー機材の中で一番よかった組み合わせははSHURE Aonic4 & onso 2.5mmバランスケーブルでした!
そもそもAonic4はBAとダイナミックドライバーを組み合わせた、ハイブリッド型イヤホンの中でもかなり高解像度な機種なのではと思います。
解像感の高いモニター系のサウンドが好きな僕にとってAonic4はかなり好みの音でお気に入りです。
2.5mmバランスにした時の低音の重量感と高音の分離感、解像度などのバランスが更に向上し、より僕好みの音質になりました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、梅田EST店ヘッドホン・ワイヤレスヘッドホン担当。ジャスミンでした。
これからもどんどん皆様に興味を持っていただけるブログを書いていきますので
ご期待ください。
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