熱可塑性エラストマー素材採用により今までにない『吸い付くような装着感』を実現?!
イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンのかわちゃんです。
ポータブルオーディオを楽しむ上で避けて通れないのがイヤーピースの世界ですよね。手頃な金額でイヤホンの装着感と音質を調節が可能です。種類も非常に豊富でどのイヤーピースにするか迷ってしまうほど。
この世は正にイヤーピース戦国時代!!と言っても過言ではないのでしょうか。
オーディオメーカー各社が工夫を凝らして開発したイヤーピースはどれもユニークで面白いです。
今回の記事でご紹介をさせて頂くのはそんな強豪たちがひしめく、イヤーピース界のダークホースとなりうる新製品のご紹介です。
AZLA SednaEarfit XELASTEC
3サイズ各1ペア
『MS/M/MLサイズ各1ペア』 / 『SS/S/MSサイズ各1ペア』
単体サイズ2ペア
2020/6/26
発売予定
イヤーピース界のアイドルと名高いAZLA SednaEarfitシリーズにニューメンバーが登場!!
AZLA SednaEarfit XELASTECの一番のポイントはズバリ素材です。従来のイヤーピース用素材としてよく採用されている、シリコンやウレタンフォームとは異なる特殊な素材『TPE:熱可塑性エラストマー』採用しています。
熱により変形しやすくなるという特性の素材で、イヤホンを耳に装着した際に体温により、イヤーピースの傘の部分の形状が軟化し徐々に変化、吸いつくような極上のフィット感が得られるという未来のイヤーピースです。
イヤーピース自体の形状が耳に合わせて変形することで、耳道に対して均等に圧力が分散。特定部分にピンポイントで負担がかかる事が減り、長時間装着しても痛くなりにくく快適にお使いいただけるとのことです。
同じく形状を耳道に対して変化させるウレタン系のイヤーピースとは異なり、寿命が長いのも特徴で長時間ヘタることなくお使い頂けるのも大きな利点なのではないでしょうか。
また、本製品に採用されている素材は、世界的なメーカーである独KRAIBURG TPE社の米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けた、安全かつ高品質な素材というのもポイントです。
サイズは『SS、S、MS、M、ML、L』と6サイズ用意されているので、自分の耳に合うサイズに細かく追い込めるのも特徴です。
さらに、左右で異なる大きさのイヤーピースを装着したい方向けに、近接する3サイズを1ペアずつパッケージ化したパッケージが用意されているのもありがたいですね。
イヤーピースのサイズを簡単に見分けられるように、軸上にサイズの表記があるのも便利です。
使用感
この度メーカーよりサンプル品をお貸出しいただいたので、外観と装着感に関してレビューいたします。
従来のSednaEarfitシリーズがホーン形状を採用しているのに対し、SednaEarfit XELASTECは独自のストレート形状を採用しています。
なんと788人の外耳道を分析したデータに基づいた構造で、他のSednaEarfitシリーズと同様に音の直進性を確保しつつ、イヤホンが持つポテンシャルをより引き出してくれるとのことです。
サラサラとした手触りが特徴的だったSednaEarfitシリーズと比較するとSednaEarfit XELASTECはペタッとした粘着性があり、シリコン製のイヤーピースよりしっかりとしたグリップ力が特徴です。
イヤーピースの軸は肉厚でイヤホンに装着した際に、ノズルにしっかりと固定されます。
ノズルとイヤーピースが接する面積が少ないイヤホンに装着した際も、ガッチリとグリップしてくれるので外れにくく安心してお使いいただけるのではないでしょうか。
スッと耳になじむ今までにない極上の装着感
レビュー用にAstell&KernとJH Audioのコラボモデル『Billie Jean』にSednaEarfit XELASTECを装着した際の装着感をレビューいたします。
まず装着した瞬間から耳なじみの良さに驚きました。Billie Jeanはノズルが長くイヤーピースだけで筐体を支えるイヤホンで、普段は装着した直後にグリグリと動かしてベストポジションを探していました。
しかし、SednaEarfit XELASTECを装着したBillie Jeanは装着した瞬間からしっかりとした密閉感が得られ、非常に装着しやすいイヤーピースだなと感じました。
装着して大体5分後ぐらいから性能の本領を発揮します。イヤーピースがジワッっと耳に馴染み、イヤホンを装着している事を忘れてしまうような極上の装着感です。素晴らしい!
イヤーピースが耳に合わせて変形してくれるおかげで、装着した際の異物感と圧迫感がかなり抑えられている印象を受けました。今までカナル型イヤホンの圧迫感が苦手だったという方にもぜひ一度お試し頂きたいです。
傘の部分全体で圧力を均等に分散してくれるので長時間装着した際に、痛くなったり痒くなったりする可能性をかなり引き下げてくれる製品です。
体温によってイヤーピースが温められて、どんどんイヤーピースが耳に馴染んでくれるので長時間装着すればするほど良さを実感できる製品です。
同社製のシリコン製のイヤーピースSednaEarfit Light Shortと比較と比較すると、SednaEarfit Light Shortの方は耳の中にギュッと入り込んでくる感覚が強めなのでしっかりとした装着感が好みな方向け。
一方SednaEarfit XELASTECは軽い装着感が好みの方におすすめです。遮音性に関しては同等に感じます。
TPE素材を採用したFender SureSeal Tipsと比較するとSednaEarfit XELASTECはべたつきが抑えられており、比較的ホコリや汚れ付着しにくい特徴があります。
またSednaEarfit XELASTECの方が軸が長くしっかりとしているのでイヤホンに装着しやすく、さらに幅広い機種に対応しています。
装着感に関してはFender SureSeal Tipsの方が軽い装着感ですが、密閉感と遮音性は傘の部分が肉厚なSednaEarfit XELASTECに軍配が上がる印象です。より耳にピッタリと吸い付くような感覚を感じました。
TPE素材は長時間使っていると、黄ばんでしまう可能性があるというデメリットが存在しますが、SednaEarfit XELASTECは変色が目立ちにくいスモークグレーを採用しているのもポイントですね。
同じく形状を変化させて耳道にフィットさせるウレタン系フォーム系のイヤーピースと比較すると、フォームタイプにありがちな耳の中で膨らんでいる感覚が無いので、圧迫感が少ない印象です。
遮音性はフォームタイプの方が高性能ですが、装着感に関してはSednaEarfit XELASTECの方が軽い装着感で快適です。
また、フォーム系イヤーピースはスポンジ状の素材という特性上、汗などを吸ってしまいやすく水に弱いので手入れがしにくいという特徴がありました。一方SednaEarfit XELASTECは汚れや水に強く、ウェットティッシュで簡単に拭いたりだけで清潔に保つことができます。もちろん水で丸洗いすることも可能ですよ!
お手入れに関して
お手入れの方法
ホコリや汚れなどが付着した場合、常温の水またはぬるま湯を用意し、XELASTEC を手の平の上に置き、もう片方の手で優しく撫でるようにホコリを落としてください。洗浄後は水気を取り、自然乾燥させてください。
パッケージ開封後の初期状態
本製品はパッケージ内での変形や製品同士の吸着を防ぐため、またパッケージの紙の繊維やホコリを付着しにくくするために、プラスティックのブリスターに固定された 2 重パッケージ構造を採用しております。
保管状態などにより変形した場合の戻し方
保管状態などにより、傘の部分などが変形してしまった場合は、耐熱性のあるコップなどにお湯を注ぎ “XELASTECの傘を裏返しにして”お湯の中に入れます。
XELASTECに触れないように軽く2回~3回お湯をかき混ぜます。1分程お湯に浸したらお湯を捨て、次に水で締めます。これで正常な形に戻ります。
クリアで見晴らしのいい音質
極上の装着感に加え、イヤホンの性能をしっかりと引き出す音質もSednaEarfit XELASTECの魅力です。
特に低域から中域にかけて音の透明度が高く見晴らしのいいサウンドです。どの帯域も強調した感じが少なく、イヤホンの音質をそのままダイレクトに届けてくれるような印象を受けました。
特に低域の表現が素晴らしく輪郭がハッキリと明瞭な低域です。横に広がらず自然とストレートに立ち上がる音質をお楽しみいただけます。
高域よりのバランスで鮮やかな響きが特徴だったSednaEarfit Light Shortと比較すると、本製品はボーカルの存在感が強い印象です。
低域の見晴らしの良さも一枚上手でベースの震えやキック感がより聞き取りやすいと感じました。
SureSeal Tipsと比較するとSednaEarfit XELASTECはやや厚みのある音質といった印象です。傘が肉厚でしっかりと密閉してくれるからでしょうか。クッキリとした音像が楽しめます。
高域の響きや伸びはSureSeal Tipsの方が得意なので、好みが分かれそうと感じました。
フォームタイプのような高域の減衰や低域の押しの強さは感じられず、どちらかというと全体的に強調せず見晴らしがよくなるタイプの音質だといえます。
様々なイヤホンに装着が可能
SednaEarfit XELASTECは軸がよく伸縮するので様々なイヤホンに装着が可能です。
今回は例として、TWSイヤホンや大口径のイヤホンなど様々なイヤホンに装着してみました。
AVIOT TE-D01d mk2
問題なく装着が可能
充電ケースにも問題なく入りました!
SONY WF-1000XM3
問題なく装着が可能
充電ケースにも問題なく入りました!
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2
ステムがかなり短い機種ですが問題なく装着が可能。
イヤーピースがしっかりとイヤホンを掴んでくれるので、イヤーピースすぐ外れる事なく安心して使えます。
充電ケースにも問題なく入りました!
Noble Audio FALCON
問題なく装着が可能。Noble Audio FALCONはステムが長めの機種。
純正のイヤーピースだとベストポジションを見つけるのに若干戸惑う機種でしたが、SednaEarfit XELASTECを装着することで装着感が飛躍的に向上するのでおすすめの組み合わせです。
構造上ケースにしまう際にギュッと押し込まないと、充電されない場合があります。
ALPEX Hi-Unit HSE-A1000PN ガンメタ (ピエール中野モデル)
問題なく装着が可能です。純正のイヤーピースと比較するとエッジがマイルドになり聴きやすい音質に。
有線ピヤホンの特徴であるタイトでパンチのある低域がより拡張され、ベールが取れたような見晴らしのよい低域へと変化しました。
AZLA AZEL
問題なく装着が可能です。AZLA AZELに同梱されているSednaEarfit Short Lightと比較すると、ゴリゴリとした低域のエッジが更に明瞭にな音質に。
若干中音域がせり出し、ボーカルの定位がより自然でしっかりとした音質へ変化しました。一方高域のキラッっした質感と伸びが大人しくなります。
動画レビューはこちら!
極上の装着感に加え、音質も素晴らしいイヤーピースが登場いたしました。
もちろんe☆イヤホン全店で試聴機を展開予定なので、ご来店の際はぜひともお試し頂きたいです。
個人的には普段使っているイヤーピースよりワンサイズ小さい大きさでお試しいただくのがおすすめ。
よりイヤホンを深く挿入できるのでピッタリと耳に張り付くSednaEarfit XELASTECの良さをより感じやすく思います。
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。
e☆イヤホンPRスタッフのかわちゃんがお送りいたしました。
日本橋本店PR部のかわちゃんです!写真を撮ることが大好きなので、写真を通してイヤホンヘッドホンの魅力をお伝えしていきたいと思います!よろしくお願いします(`・ω・´)b