新製品が多数発表された、S’NEXT&アユートの新製品発表会のレポートをお届け!
皆さんこんにちは。
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。
先日、中野で開催された秋のヘッドフォン祭2019に参加してきました。
今回参加したのは、S’NEXTさんとアユートさんの新製品発表会!
どちらも魅力的な製品が発表されたので、その様子をお届けいたします。
S’NEXT新製品発表会
S’NEXTの発表会では、『DITA』『Meze Audio』『Fir Audio』『Questyle』『ag』と、計5つものブランドから新製品が発表されました!
DITA
DITAから発表されたのは『DreamXLS』。
大人気イヤホン『Dream』の2年ぶりとなる後継機種ということで、以前のオーディオイベントで行われていたプロトタイプの参考展示にも多くの注目が寄せられていました。
発表会では、DITAのCEOであるDanny Tanさんが登壇。
Dannyさんは、先日のe☆イヤホンTVにも出演していただきましたね。
e☆イヤホンTV『祭の直前! DITA&新製品特集』 #eearTV #DITA https://t.co/eySs5wr4kj
— イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホン (@e_earphone) November 1, 2019
↑こちらの放送でも、『DreamXLS』をご紹介しています↑
新たに搭載された『ULTRA-LINEAR DYNAMIC DRIVER』により、すべての周波数帯域をリニアに再生。
すでに『Dream』で実現していた広大な音場感に加え、描写のクリアさ、リアリティを追求。
よりエモーショナルに訴えかける、音楽性を重視したサウンドになっているとのことです。
こちらは先日の11月1日から好評発売中。
e☆イヤホン各店にも試聴機を展開しております。
発表会のあと、なんとDannyさんにお話をうかがうことができました!
日本のユーザーに向けて、
『何より感謝を届けたい。デザイナーとして、自分がデザインしたものがユーザーに愛されているというのは大きな誇りです。我々の会社はあまり大きくありませんが、皆さんが支持してくれているおかげで、これからの製品も自信を持って開発していけます』
とのメッセージをいただきました。今後の製品にも期待ですね!
Meze Audio
Meze Audioからは『RAI SOLO』が発表。
こちらも大人気イヤホン『RAI PENTA』の兄弟モデルにして、29,800円という低価格も相まって話題となりました。
こちらも、Meze AudioのCEOであるAntonio Mezeさんが登壇。
Meze Audioは市場のトレンドに沿って製品を作る会社ではなく、プロダクトデザインを第一とし、時代に縛られない『いつの時代にも通用する製品』を目指して開発しているとのこと。
CEOのAntonioさんを始めとして、Meze Audioは音楽への情熱にあふれるスタッフに支えられているそうです。
『RAI SOLO』は、ダイナミック1発のシンプルな設計ながら、新開発ドライバーの採用により歪みのないサウンドに。
ステンレスハウジングは制振性に優れ、MIM(金属射出成形)により複雑な形状を実現しています。
『RAI SOLO』は11月8日発売予定。すでにe☆イヤホンでも予約受付中です。
そしてなんと、Antonioさんにもお話をうかがうことができました!
『RAI SOLO』は、実は先行して発売されていた『RAI PENTA』よりも先に開発がスタートしていた機種。
しかし、低価格ながらハイクオリティな設計を維持するため、量産の体制を整えるのに苦労したとおっしゃっていました。
日本のユーザーには、
「スマートフォンやワイヤレスイヤホンで手軽に音楽を聴ける時代になりましたが、着信や通知が来たり、音が途切れる心配があったり、しっかりと音楽に没入できるシーンというのは減っているように感じます。ぜひ『RAI SOLO』をお手にとっていただいて、音楽プレイヤーなどと一緒に、純粋に音楽を楽しむきっかけになれば嬉しいです」
とのメッセージをいただきました。
初めての高級なイヤホンをお探しの方も、すでにポータブルオーディオにハマっている方も、ぜひ『RAI SOLO』をチェックしてみてくださいね!
Fir Audio
続いて、S’NEXTの新規取り扱いブランドとなる『Fir Audio』をご紹介!
某社から独立したという音響エンジニアが立ち上げたブランドで、ハイブリッド型のIEMが4機種ラインナップされています。
1BA+1DDのシンプルなハイブリッド型モデルから、開放型のBAを採用した複雑な構成の多ドラ機まで、幅広い層のユーザーが注目していました。
従来のS’NEXTの取扱い製品とはやや毛色が異なるようにも感じますし、今後の展開にも期待ですね。
Questyle
続いてQuestyle。以前から参考展示されていた新作DAP『QPM』がついに正式発表!
フルディスクリートアンプの一部を自社開発のSIPモジュール化することで、前機種『QP2R』の約2倍の出力、半分以下のノイズレベルを実現しているとのこと。
新たに4.4mmバランス出力端子を搭載したことで、4.4mmプラグのユーザーからも注目を集めています。
こちらは11月8日発売予定で、e☆イヤホンでも予約受付を開始しています。
数量限定のリミテッドモデルとなっておりますので、ご予約はお早めに!
ag
最後は、S’NEXTによる新規の自社ブランド『ag(エージー)』が登場!
飽和しつつある完全ワイヤレスイヤホン界隈において、「これを選んでおけば大丈夫」という立ち位置のものを開発すべく設立されたブランドとのこと。
マニア向けのサブ機としてもオススメの『Kシリーズ』と、エントリー機として使いやすい『Rシリーズ』の2ラインが発表され、『TWS01K』『TWS02R』の2機種がお披露目となりました。
サウンドチューニングは、同じくS’NEXTによるオーディオブランド『final』が監修。
マニアからも評価が高い同ブランドだけに、完全ワイヤレスイヤホンにおいても高い音質が期待できますね。
『TWS01K』『TWS02R』は、それぞれ11月15日発売予定です。
続いてはアユートによるAstell&Kernの新製品発表会!
同ブランドの7周年記念モデル『SA700』の詳細が発表されました!
Astell&Kern SA700
最新のテクノロジーをベースに、Astell&Kernの原点である第1世代の感性を取り入れた7周年記念モデル。
筐体デザインやUIなど、あらゆる点に第1世代のエッセンスが感じられます。
そして「完璧なサウンドを提供するため」とし、フラッグシップモデルでないにも関わらず筐体素材にステンレススティールを採用!
市場想定価格は16万円前後で、発売時期は12月ごろを予定。
ケースは付属しないものの、レッド/ブラック/グリーンの3色のケースを同時発売する予定とのことです。
手にしてみると、SP1000MやAK380などのサイズ感に近い印象。片手で持って快適に操作ができる筐体設計とのことで、操作ボタンやボリュームホイールなどにも楽にアクセスできました。
音質はまさに、第1世代を使っていた人が膝を打つ仕上がりになっていると思います。
描写力としては現代に通ずる高水準なものになっていつつ、やや無機質な、味付けの少ない音作りは初期AKの意匠を強く感じます。7周年を記念し、その始まりを振り返るにふさわしい1台ですね。
以上、11月2日の新製品発表会のレポートでした。
今後もますます魅力的な製品が登場するポータブルオーディオから目が離せませんね!
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。