こんにちは e☆イヤホンのケイティです

今回はVECLOSから発表された新しいスピーカーのご紹介です。

 

VECLOSというオーディオブランドは魔法びんで人気の株式会社サーモスの技術をオーディオに応用したイヤホンやヘッドホン、スピーカーを展開するブランドです。

 

そんなVECLOSのスピーカーといえばこの機種が印象的です。

 

 

高級なデスクトップスピーカーでとても良質なサウンドに僕もほれぼれしました。

 

 


そして、今回登場したVECLOSの新しいスピーカーがこちら

 

SPW-500WP

 

 

 

 

 

 

SSB-380S CGと比べてさらにコンパクトになりました。

今回は2色の展開なんですね。

どちらもシックでかっこいいです。

 

んん???

 

スピーカーなのに正面から見て

音が出てくるドライバーユニットが見当たらないですね…

 

透過図を見てみましょう。

 

 

とても珍しい構造をしています。

ユニットが真横に向いているんですね。

しかし、これでは音が変に左右に広がっていってしまうのでは?

 

早速再生してみましょう。

 

 

 

 

めっちゃ音いい

 

なんですかこれは、本当にこのスピーカーから音出てます?

 

これには何やらからくりがありそうです。

じっくり聴く前にその秘密に迫りましょう。

 

 

基本スペック

 

基本スペック
再生時間 約11時間
防水規格 IPX5
スピーカー部
使用スピーカー 直径約 40mm、フルレンジ x 2
エンクロージャー方式 パッシブラジエーター型
アンプ部
実用最大出力 8W+8W
Bluetooth
バージョン Ver.5.0
最大通信距離 約 10m
対応コーデック SBC、AAC、aptX

 

 

満充電時には約11時間と半日近い再生が可能でIPX5の防水にも対応。

水回りや屋外での使用も考慮されているようですね。

 

 

アコースティック技術

魔法びんのサーモスが生んだVECLOSだからこそできる、独自のアコースティック技術がふんだんに盛り込まれています。

 

 

高い剛性によりクリアなサウンドを実現する「真空エンクロージャー」

エンクロージャーの内筒側に、一定荷重を与えたときの変形量の違い、 透明な部分が多いほど剛性が高いことを示しています。

 

SPW-500WPの「真空エンクロージャー」は、ステンレス二重構造のシリンダー形状(円筒)になっており、内筒と外筒との間は1,000万分の1気圧以下の高真空状態になっています。

真空層は大気より圧力が低い状態のため、大気との圧力差により内筒と外筒の表面に張力が発生。

これによりエンクロージャーの剛性が高くなると共に、優れたダンピング特性を発揮し効果的に振動を減衰してくれます。

 

音は空気の振動で伝わりますが、真空層には音の振動を伝える空気がほとんどないため、内筒から発生するレゾナンスに対して優れた遮音性を発揮し、ノイズ感の無いクリアなサウンドが実現されているとのことです。

 

 

明確な定位と優れた臨場感を再現するステンレス製メタルシリンダー

真空エンクロージャーに使われているステンレスは、高い剛性が不要な共振を抑制し明瞭感と定位感を向上させてくれます。

しかし、音響的に優れている反面、アルミニウムなどの他の金属に比べて硬く、加工が難しい金属とされていますが、サーモス独自の高度な金属プレス加工と溶接のノウハウを駆使し、新たにシリンダー形状のエンクロージャーを開発。

コンパクトなフロントバッフルとラウンドのあるシリンダー形状が不要な音の回折を低減し、省スペースな環境においても明確な定位と優れた臨場感を実現してくれます。

 

左右チャンネルごとにスピーカーボックスを分離し、それぞれに高振幅のフルレンジスピーカーと低域増強用のパッシブラジエーターを搭載。

本体内部の左右の音の混在を防ぐことで、それぞれのチャンネルの音源を正確に再現しクリアで迫力のあるサウンドを実現します。

また、パッシブラジエーターを水平対向に配置することで、不要な振動を抑制しながらスピード感のある低音を再生します。

 

 

 

3つのデジタル技術

このスピーカーには3つのデジタル処理技術が使われていて

それらが作用することでこの見た目からは想像のつかない

不思議なサウンドを生み出しているようです。

 

 

Dirac HD Sound

 

 

これは「音響上不利な空間での再生を、信号処理によって最大限良質にする」というものでカーオーディオなどによく使われる技術だそうです。

確かに、車の中ってスピーカーの位置もまばらだし、エンジン音があったり、車体が振動したりと

音に悪い影響を与えそうな状況がたくさんありますね。

そんな状況でも「最大限良質」な音楽再生を可能にする技術なんですね。

通りで見た目から想像のつかないサウンドがするわけだ…

一般的なBluetoothスピーカーとSPW-500WPの比較

 

 

 

音が左右から回り込むようになるため、画像のようにスピーカーをノートパソコンやタブレット端末の後ろに置いて試聴することが可能です。

 

 

Dirac panorama sound

 

 

これは左右の音のセパレーション(分離感)を高める技術で、本来SPW-500のような小型のスピーカーでは再現の難しい音源の持つ臨場感をより大きくすることを可能としています。

 

 

AV機器にこの機能が搭載されるのは国内で初めてなんです。

新しい技術というのはいつでもワクワクしますね。

この機能はボタン操作によりON,OFFの切り替えが可能です。

 

BEAT BLASTER

 

 

これはパイオニアの独自技術です。低音域の表現に効果的に作用することで、小型のスピーカーでは本来再生能力のない重低音の表現も可能にしつつ、

中高音域への悪影響を最小限に抑えることが可能です。

人間の錯覚を利用した技術で、狙った音の「倍音」と呼ばれる成分を適切に加えることにより、再生されていない周波数帯域の「仮想低音」を感じ取れるようになります。

 

 

今までの技術では倍音を加える際に余計な倍音も加えてしまい、中高音域にも悪影響を及ぼす恐れがありました。

 

 

それをBEAT BLASTERでは狙った通りに倍音成分を付加することにより引き締まった低域再現を可能としています。

 

 

この機能はボタン操作によりON,OFFの切り替えが可能です。

 

 

実際にじっくり聴いてみる

技術の仕組みを覗いてみたところで、早速聴いてみましょう。

 

まずはDirac Panorama SoundやBEAT BLASTERをOFFの状態で聴いてみます。

 

まず冒頭でも書いたようにこの外観からはまるで想像のつかない定位感です。

左右真横に飛んで行った音が最終的に回り込んでセンターにかっちりと入ってきます。

スピーカーの手前にノートパソコンを置いてみましたが、ほとんどサウンドが変化しないほど不思議で優れた指向性を持っています。

 

音の傾向としては中音域の響きがとてもきらびやかで、低域はあまり主張せず、すっきりとした印象です。軽めのロックが好きな私としてはかなり好みのサウンドで、ポップスなどのボーカルメインの楽曲がお好きな方や、軽快なサウンドがお好きな方にはドンピシャではまると思います。

 

 

BEAT BLASTERをONにすると、輪郭のくっきりとした押し出しの強い低域表現に変化します。会議室のような広めな空間でもぼわつきにくく引き締まった低音を楽しめます。バスのビートやベースラインをくっきりと力強く表現してくれるので、名前の通りビートを強く言感じたいときには必須のモードです。

 

Dirac Panorama SoundをONにしてみると、別のスピーカーになったのかと思ってしまうほどに音の広がりの表現が豊かになります。一気にサウンドステージが広がり、それぞれの音にしっかりと距離感、定位感が増し、立体感が生まれました。通常の音楽でも楽しめましたが、「これはもしや」と思いライブ音源でも聴いてみました。するとこれがドンピシャでこの小さなスピーカーから出ているとはにわかには信じがたい広がり、臨場感を体感できました

 

今度は映画を鑑賞してみましょう。派手目のアクション映画をチョイス。

一言で素晴らしいです。セリフはクリアに届き、地響きなどの深い低域の表現も見事です。サラウンド感が強いおかげでセリフや効果音が狙った位置からきちんと出ているのがわかります。右側からささやかれるようなシーンでは思わず振り向いてしまうほど、没入してしまいました

 

 

 

総評

このサイズのスピーカーでここまでのハイクオリティなサウンドを実現できる時代が来たかと感動を覚えます。

特にDirac Panorama Soundモードの臨場感には圧巻です。超パーソナルシアターオーディオといった印象です。

 

 

 

今流行りのサウンドバーのような大きなものは置けないけれども

小さなスピーカーをデスクにおいて映画鑑賞をしたい。

良い音で音楽を聴きたいという方に特におすすめの一本です。

 

また、IPX5の防水にも対応しているので屋外での使用にも耐えられるのも魅力です。

アウトドアシアターとの相性も抜群によさそうです。

 

 


以上、e☆イヤホンのケイティがお送りしました。

 

ではまた。