プロギタリスト・山本陽介さんのFender Pro IEMシリーズの試聴レビュー


hamachan

 

e☆イヤホンのはまちゃんです!

本日はプロギタリスト・山本陽介さんに、Fender イヤホン Pro IEMシリーズの試聴レビューをインタビュー形式でお伺いしたいと思います。

 

 

 

山本陽介 / Yamamoto Yohske.

山本陽介 / Yamamoto Yohske.

山本陽介 / Yamamoto Yohske.

 

誕生日:1986年3月6日生
身長:184cm
体重:63kg
血液型:O型

 

 

山本陽介 / The Beginning – Music Clip

 

 

Biography

父親の影響で幼少期より音楽に触れ、ギターを始める。
The Beatles, Gilbert O’Sullivan, The Rolling Stones, Billy Joel 等に影響を受け音楽観を築く。
アコ-スティックな音楽やブルースに影響を受けギターを始めその後はHR/HM・PUNK 等のラウドミュージックに没頭し現在のスタイルを確立。
アコースティック・ガットギターからエレキまでポップス・ロックからブルース・ファンクまで幅広く演奏。
ギター以外にもギターボーカル・ベース・ドラムなど多様な楽器でのBAND 活動を経験。
現在はギタリストとして様々なアーティストのLIVE サポート・レコーディング等々で演奏。
作編曲家としても様々なアーティストに楽曲提供・アレンジを担当。

公式HPより引用
http://yamamoto-yohske.com/profile

 

本日はご自身のスタジオにお邪魔させていただきました。

筆者、緊張してます。

筆者、緊張してます。

 

 

 

――たぶん僕、山本さんと学年が一緒ですね。

 

 

 

山本さん:一緒ですね。完璧にドラゴンボール、幽遊白書、スラムダンク世代ですね。

 

 

 

――それだけでも、ちょっと嬉しいです。今日はよろしくお願いします!

 

 

 

山本さん:よろしくお願いします!

 

 

 

Fender について

 

 

――Fender の楽器を初めて手にしたのはいつ頃でしたか?

 

 

 

山本さん:実は結構遅くて。エレキを持ち始めたのは10才ぐらいだったんですけど、最初はずっとGibsonだったんですよね。

 

 

 

――僕も山本さんがご出演されているメディアを見ていて、Gibsonで露出されていることが多いなと感じていました。

 

 

 

山本さん:最初に持ったギターがレスポールだったんで、そのままずっと、レスポールだったり、Gibsonの335だったりを使っていて。

 

いつぐらいだったかな、18才とか19才のころ、当時やっていたバンドのレコーディングをするときに、ギター好きのおじさんがいて、その人が俺のバンドを面白がってくれていたんです。それで、『レコーデイングをするんだったら、ギター貸してやるよ』って、テレキャスを借りたり、ストラトを借りたり。

 

はじめてFenderの楽器と向き合うのは遅くて、それぐらいのタイミングだったんです。

 

その時使ってみて「いいな」とも思っていたんですけど、結局バンドで演奏する時には、まだレスポールを使っていて。

 

21才ぐらいの時にそのバンドが解散して、僕はプロギタリストとして転向していくんですけど、そのタイミングで初めてFenderを買うんですよ。

 

 

 

――プロに転向してから、ですか?

 

 

 

山本さん:してからです。必要になったんですね。持ってなきゃいけないだろう、って思いはあったんですけど。

 

ただ、そこで買ったのが、この「ジャガー」っていう……。

 

 

 

はじめてのフェンダーは「ジャガー」

はじめてのFenderは「ジャガー」

 

 

 

――え、1本目が「ジャガー」なんですか?!

 

 

はまちゃんメモ

「ジャガー」は1962年に「Fenderの最上位機種」として発表されたギターです。発売当時は人気機種だったんですが、ロングサスティンが求められる時代の移り変わりの中で1975年に生産が中止になってしまいます。

 

その後1990年代に入り世間は空前のオルタナ、グランジブーム。そのシャープなサウンドで一躍「ジャガー」は人気機種へと返り咲きます。

 

特徴としては、弦がブリッジから外れやすく、弦を支えるビブラートユニットも固定されていない仕様。そのためチューニングは狂いやすく、チョーキングも効きにくい。とても癖のあるギターですが、僕もオルタナキッズなので強い憧れを持っている逸品です。

 

 

山本さん:あはっはっはっは!(笑)しかも、カート・コバーンと一緒の、65年のバインディングドットなんですよね。

 

まあ、実はそれが理由だったんですけど。とにかく、最初のFenderは、「ジャガー」だったんですよね。

 

 

 

――それは、声を大にして言えますね!

 

 

 

山本さん:そう。「俺、最初のFender、ジャガー。しかもビンテージ」って(笑)。

 

自分の中では、もともとGibsonを使っていて、ジャガーにいったもんだから、最初のFenderだし、嬉しいし、全然違うフィーリングの音がするじゃないですか?

 

ただやっぱり、それを買って「Fenderもありますから!」って現場に持っていくと、やっぱり、みんなが思い描くFenderは「ストラト」「テレキャス」なんですよ。

 

なんでジャガーなん!? みたいな(笑)

 

 

 

 

 

 

山本さん:ギタリストとしてもこのギターの音は知っているし、レコーディングをしてても、狙い通りの音には、なっているんです。

 

ただ、求められる音と、少し違っていたりして。それで、どんどんギターが増えていくんですよ。

 

仕事上、これも持ってなきゃいけないな、あれも持ってなきゃいけないな、っていうのと、そもそも欲しかったっていうのもありましたし。

 

ずっとGibsonに、2ハムのギターにアーチトップのギター、というものに縛られていたというか、選んで使っていた、っていうのもあったんですけど、それから開放された感じで。(たくさんのギターを指して)反動が出たんですよ(笑)

 

 

 

 

 

――ソリッド・ボディ来たー!って感じですかね!

 

 

 

山本さん:そうそう! それで、いろんなギターを弾いては買い、弾いては買い。

その当時ぐらいまでは使わなくなったギターを手放すこともあったんですけど、手放したビンテージギターの価格が半年後ぐらいに高騰して、「あー持っとけばよかったな」ってことがあってから、手放さなくなって。で、結果、こんな感じ(笑)。

 

 

 

――ブログの機材リストを拝見しまして。半分ぐらいGibsonで半分くらいFenderなんだ、と驚きました。

 

 

山本さん:あー!だいぶ更新してませんけど、そうですね!

 

今でもそうなんですよね。Gibson、Gretsch、Fender。とあとは、ビートルズ育ちだから、リッケン(Rickenbacker)だったり。

 

あと、ロックンローラーだから(笑) Lucite(通称クリスタルギター)だったりとか。みんな使ってるんですよ、Joe PerryとかKeith Richardsも使ってるし、持っとかなきゃなって。

 

ギターっていっぱいあるじゃないですか、国産のブランドも、古くからあるところもいっぱいありますけど。でも、ハイエンドな製品にあまり惹かれないところがあって。

最近のギターってすごくいいんですけど、なんか面白くなくて。どこか未完成感が無いというか……。(ジャガーに対して)当然、当時のレオ・フェンダーは完成されたものだと思って作っているとは思うんですけど。今見ると、どこか「未完成」な面白みがある。

 

トライアンドエラーで改善されていって、そうして新しく作られていくのが最近のギターだとは思うんですけど。それだと、なんだかつまんないんですよ(笑)。

 

それこそビンテージを知ってしまうと、「ギターって、こんなによくできてないよ!」と。

 

そういうところにあんまり興味がないから、まだ助かってる部分はあります。もしハイエンドなものにまで興味を持ちだしたら、お金がいくらあっても足りないですからね(笑)

 

 

――Fenderのブロードキャスターとかエスクワイヤーって、現代のソリッドタイプのエレキギターの始祖ですよね。

 

 

 

山本さん:そうそう。それからボディのシェイプが変わってなかったりとかっていうのってすごいですよね。

 

 

 

――個人的な所感なんですけど、もうギターってその当時には完成していたのかなって思うところもあるんですよね。

 

 

 

山本さん:ある程度はそうだと思います。レスポールとかもそうなんですけど、やっぱ、変わってないじゃないですか。

 

でも、Gibsonはレスポールさんがお亡くなりになってから、ナットの幅を変えたりとかしてて。

 

 

 

――やっぱり、「新しいものを」って、チャレンジするんですよね。

 

 

 

山本さん:まぁねぇ。でも、昔からあるものをある程度残していくっていうのは、すごく大事な気がしています。

 

 

 

――FenderとGibsonの関係って不思議な形というか。レスポール氏はギタリストとしても有名で、フェンダー氏はギタリストじゃないですもんね。

 

 

 

山本さん:もとはラジオの修理の会社ですもんね。

 

 

 

――そう、だから背景的にFenderの方がオーディオ寄りの存在だったのかな、って思っています。

 

 

 

山本さん:Fenderってアンプも作ってるじゃないですか。そこで言うと、Marshallとの関係性もあって、初期のMarshallってほぼそのままFenderを手本にして作られたようなアンプだったりするんですよね。そう考えると、レオ・フェンダーさんにはそっちの分野にも分があったんでしょうね。

 

 

 

――初代のMarshallアンプがFenderアンプを模して造られたっていうのを考えると、Fenderが音楽史に与えた功績っていうのはかなり大きなものだったということですよね。

 

 

山本さん:ほんとにそうだと思います。

 

 

 

――Fenderのテレキャスターやジャズマスターを使ってる人は誰か、って挙げていったらもう、ほんとに、レジェンドばっかりですもんね。

 

 

 

山本さん:そうですね。やっぱ、みんな持ってますよね(笑)

 

 

 

 

普段の音楽鑑賞について

 

――普段よく聴かれる、音楽やジャンルなどについてお伺いしたいです。

 

 

 

山本さん:普段は、どうだろうな。

 

僕の仕事の場合、レコーディングで演奏している時の自分の音もそうだし、アンサンブルにしても、すごく集中して音楽を”聞いて”いる、奏でている反面”聞いて”いる。ライブの時も、演奏しているようで、実はその”聞いて”いる感覚があって。

 

いざ家に帰ってきて、フラットに”音楽を聴こう”っていう機会は減ったんです。昔に比べると。それで、そういう時に何を求めるかっていうと、安らぎだったりするんですね。

 

なのでどうしても、ビートルズだったりとか、自分の血になっているものを未だに聴いていることが多いかもしれないですね。

 

 

 

――安らぎ、を求めて聴いている感じですか?

 

 

 

山本さん:現代音楽とか、新しい音楽を聴いてると、なんだか、ある種仕事のスイッチが入ってしまうというか。それこそHi-Fiな環境だと、気になっちゃうんですよね。「こういう風に構成されてるんだ」とか、「このドラムはこんな編集してるんじゃないか?」とか、「どこのスタジオで録ったんだろう?」とか。そうなってくると、アドレナリンが出っぱなしになっちゃう。

 

アナログのターンテーブルとかで、レコードに針を落としてビートルズを聴いたりとか。そういう瞬間が、自然体で音楽が聴けている状態なのかなとは思います。

 

 

 

――では、普段、音楽を聴くとなると、スピーカーを使うことが多い?

 

 

 

山本さん:今、お話してたようなシチュエーションで音楽と向かい合う時は、スピーカーが多いですね。

あとは、ジムでランニングしてる時にイヤホンを使ったりとか。その時は元気のいいものを聴く傾向にありますけど、やっぱり自分がキッズだった頃に追っかけていたバンド、ですかね。

 

 

 

――ちなみにそのバンドは?

 

 

 

山本さん:グリーン・デイとかレイジとかレッチリとか!やっぱり当時好きだったものを聴くと元気になれるじゃないですか。その人たちのライブには、何度も行ったので、その頃の曲とか聴くと懐かしかったりするし。

 

最近の音楽を聴くと、どうしても考えながら聴いてしまうので、新しく好きなバンドが出来にくくなってしまいますね。ファンというか、キッズのような気持ちになれる事が少なくて、それでやっぱり昔好きだったものを聴いてしまうんだと思います。

 

 

 

――やはり、プロゆえの、ですね。

 

 

 

山本さん:うーん。やっぱり気になっちゃうんですよね。

 

 

 

――僕も電気屋さんに行くと、イヤホンコーナーが気になりますもん。

 

 

 

山本さん:あー!なるほどねー!(笑)でも、ほんと増えましたね。

 

イヤホンとヘッドホンに対する注目度って高まっていて、一般の方とスマートフォンやポータブルオーディオプレイヤーが密接な関係になっているからだと思うんですけど。

 

僕が仕事で使ってるイヤモニとかも、普通に売ってますもんね。昔だったら、角のほうにちょっとしか置いてなくて、一部のオーディオマニア向けだったというか。今の家電量販店ってこんなの買えるんだ、って。ほんと変わったなーと思います。

 

音に対する意識の変化なのか、良い音で聴くと楽しいってことに、みんなが気付いたのか。ファッション的な部分もあるのかな、とか。ステータスの一部に入ってきていると思いますね。

 

 

 

――普段お仕事で使っているイヤホンはどんなものですか?

 

 

 

山本さん:Shure の SE535 か、Westone ですね。ユニバーサルイヤホンを使っています。

 

 

 

――ポータブルプレイヤーは何を使ってらっしゃいますか?

 

 

 

山本さん:音楽に特化したものは Astell&Kern の AK320 しか使ってなくて、それ以外だと、ほんとスマホくらいですね。

 

 

 

――Fenderや音楽のお話をさせていただいたところで、いよいよ、Fender イヤホン Pro IEMシリーズの試聴をお願いしたいと思います。

 

 

 

Fender Pro IEMシリーズの試聴

 

Fender NINE

9.25mm径ダイナミック型ドライバーをシングルで搭載

 

NINE Olympic Pearl

NINE Black Metallic

 

山本さん:自分がレコーディングで参加している楽曲を聴いてみたんですけど、面白いっすね。低音がタイト目で、定位もクリアで、”音楽を聴く”っていうのにはすごく向いてると思う。

エンジニアさんの意図まで、ちゃんとつかみ取れる感じがします。タダの休符なのか、切った休符なのか、作った休符なのか、そういうのが、これぐらい見えているっていうのは、作り手として嬉しいかなって思いますね。そういうレベルのものではあると思います。

 

 

 

Fender NINE 1

9.25mm径 ダイナミック型ドライバーとHDBAドライバー一基のハイブリッド構成

 

NINE 1 Black Metallic

NINE 1 Gun Metal Blue

 

 

山本さん:圧倒的に立ち上がりが速いです。低音の重量感は控え目ですね。ギタリストだったら、ライブでモニターするときに、自分が欲しい音が聞こえやすいような気がしますね。

自分の音を主に聞きたい場合、自分の出している音を大きく聞きたい人に向いてるかも。低音はタイトに収まっていて、ギターの音がちゃんと抜けるところにいるから。これも、定位感は素晴らしいですね、明瞭に感じます。感覚的には、SE215とかに近いような。

今でも、現場でSE215を使うこともあって、音作りをするときはSE215を使って、実際にアンサンブルを確認するときはSE535に変えたりとか。こういうのって、楽器を演奏しない人でも使うようになってるんですね。

 

 

――むしろ演奏をしない人のほうが、よくご購入されているように感じますね。
  イヤホンは、練習しなくてもいい音が鳴るので。

 

 

 

山本さん:あー!なるほどねー!そうか、挿せば鳴りますもんね。

 

 

 

Fender TEN 3

10mm径 HDDドライバーとHDBAドライバーを3基(超高域×1、高域×1、中域×)搭載

 

TEN 3 Flat Black

TEN 3 Pewter

 

山本さん:一気に音量が上がりますね。すごくボーカルが聞きやすいな、真ん中なのかな。さっきよりも、ギターがより近い感じ。今のところ、どのモデルにも言えることは、低域がタイト、というところですね。嘘ついてない感じ、というか。

 

イヤホンって、多少なりと味付けがあるじゃないですか、こういう風に聴いてもらおうっていう意図があって、それがトゥーマッチに感じる時もあって、演奏しているときにそれがあると影響しちゃうんですよね。音作りとかに。イヤモニを外して、音を確認して、え!?ってなっちゃう、実際の音と遠くて、困ってしまう、ってことにもなりかねない。これに関しては、脚色がないから良いなって思います。ベースの人とか、ドラムの人はもっとローエンドが見えたほうがいいのかな。あ、でもどんどん見えるようにはなってきました。

 

キックの立ち上がりの音も当然早いし、サスティンを感じられる領域になっていますけど、それでも低音楽器の人たちは逆にタイトになりすぎて、さっき言っていたみたいなことが起きるかもしれないですね。

 

 

 

――TENシリーズになってから、いきなり次元が違ってきますよね。

 

 

 

山本さん:そうそう、そうですよね!

ギターのカッティングだったり、リフの鋭さまでちゃんと見えてくるから。演奏するにあたって、さらにリアルな気はしましたね。こんなに聞ける、見えるんだったら、作り手は、そりゃ頑張らないといけないよねって感じです(笑)

 

 

 

Fender TEN 5

10mm径 HDDドライバーと、HDBAドライバーを5基(超高域×1、高域×2、中域×2)搭載

 

TEN 5 Flat Black

TEN 5 Silverburst

 

山本さん:もう完全に別物ですね!ここからは、冗談抜きで現場で使えるレベルですね。ここまでちゃんと各楽器の音が再生されれば一気に楽しくなってきましたね。ここって感じ。さっきまで言ってた、「低音が少し抑え目ですよね」って言っていた部分。鳴ってるはずなのに、再生しきれていなかった部分が一気に開放された感じ。もう演奏する目線で考えちゃってるんですけど、プロの現場で使う環境にどんどん近づいてきています。これで演奏したら楽しいでしょうね。

 

TEN 3 との差はかなりありますね。THIRTEEN 6 になると、どうなっちゃうんだろう。特にドラムに関してなんですけど、ハイハットのペダルの踏み込みがどのあたりまできているのか、その、叩いていない時の予備動作まで見えてきちゃうのが凄いですね。

 

 

 

Fender THIRTEEN 6

13.6mm径のHDダイナミックドライバーと、HDBAドライバーを6基(超高域×2、高域×2、中域×2)搭載

 

 

THIRTEEN 6 Flat Black

 

 

 

山本さん:え!?なんですか?すごい箱。靴買ったときみたいなサイズじゃないですか。

 

 

 

――これは、是非、ご覧いただきたくて。

 

 

 

山本さん:なんでしょう、この高級感。

 

 

 

 

 

――今回の最上位機種、THIRTEEN 6 です。

 

 

 

山本さん:これが最上位機種!?ってか、カッコよすぎじゃないですかこれ!

 

黒に金!やめてよ!ずるい!かっこよ!何この厳かな感じ。いい酒貰った時みたい。

 

 

ドライバー13mmって、1cm超えてるってことですよね。大きいなぁ。装着感もかなり良くなってきていますね。これは、ミックスの段階まで感知できる。ライブの演奏モニターとしては「そこまで聴こえなくてもいい」部分も鳴って聞こえ始めてます。

 

CDや音源を聴いたときに、エンジニアさんが制作した意図した細かい部分までわかる感じですね。オーバーヘッドタイプのヘッドホンで聴いているような印象です。リバーブの処理とか、ほんとに細かくわかる。

 

ライブで使うというよりか、音楽を聴くための存在ですね。もし、ライブとかで使うんだとしたら、それはそれでライブっぽく楽しみながら演奏できると思うんですよね。TEN 5 だと、の演奏に対するスピード感が正しすぎて、ライブなのにどこかレコーディングをしている時のような、冷静な状態になりやすいんじゃないかと思います。お客さんが聴こえている状態や、感じ方に近いのはTHIRTEEN 6の方かもしれませんね。

 

 

 

――最上位のモデルが一番激しいというか、一番上のお兄ちゃんが一番やんちゃなイメージを持っています。

 

 

 

山本さん:ああ(笑)、ゴリゴリのマッチョでね(笑)。

 

イヤーモニターをしていない状態で鳴らした時の衝撃とか、プレイヤーの人はわかるじゃないですか。そこで、冷静な音が鳴ると、いいプレイヤーの人って違和感を感じて、自分で調整し始めちゃうんですよ。ほんとは十分に速い音が出ているのに、速さが足りないのかなって感じて手が力んできたり。ほんとに微細な変化でプレイが変わってくるんで、そういった点で考えると、ライブでも使いやすいのかなぁと思います。

 

 

 

 

総評

 

 

――今回、たくさんのイヤホンを聴いていただいて、いかがでしたか?

 

山本さん:そうですね……。すごく失礼かもしれませんけど、極論で言えば、僕は、なんでもいいんです。

 

楽器でもアンプでも、普段使っていない機材でも自分の音が出せるか、それってすごく重要なことだと思っていて。正直、今回聴かせて貰ったFenderのどのイヤホンでも現場に出られると思います。その中での、テンションとか、演奏の容易さで考えると、TEN 5が一番現場向きかな、って思いますね。

 

ただ、アコースティックのギターと歌だけの情報量が少ないライブとかだったら、THIRTEEN 6がすごく心地よく演奏できるんじゃないかな。

 

 

 

――TEN 5はすごくスピード感もあって正確でエリートって感じで、
  THIRTEEN 6は特別にゴージャスなサウンドですよね。

 

 

 

山本さん:そうそう、すげー寝かせてある酒みたいな。

 

 

 

――音自体に高級感がありますね。

 

 

 

山本さん:(自分の)昔の音源とかを聴くと、リスナーのリスニング環境とかも違うから、その当時、ここまで聴かれるとも思っていなかっただろうし。もしかしたら、ミックスしてるエンジニアさんもそこまで聴けていなかったかもしれないですね。

いやー、でも、すごいなー!こんなに必死に、同じ音源を別のイヤホンで聴き比べるなんてことないから。緊張したけど、徐々にテンションが上がっていったのは事実ですね!

 

 

 

――では、一番欲しいと思ったイヤホンは?

 

 

 

山本さん:それ、聞いちゃいます?(笑)

 

ミュージシャンとして、現場で使うんだったら、そりゃTEN 5ですけど。俺がFenderが好きで、あんな箱を見せられて、しかもこの見た目ってなったらもうTHIRTEEN 6でしょう!(笑)使ってたら「え?それ何?」って確実に聞かれるじゃないですか?で、その時に「これはね!」って答えるところまで考えちゃうと絶対コレ(THIRTEEN 6)ですよね!

 

ミュージシャンの人には……って、ミュージシャンが言うのもなんですけど(笑)。確実にTEN 5を勧めますよ。でも、俺みたいに、Fender好き、ギター好き、このロゴを所有したい!って思う人なら絶対コレ(THIRTEEN 6)ですよ!後悔しないと思うな。

 

 

 

※インタビュー後、株式会社アユート様より、山本様にTEN 5とTHIRTEEN 6がプレゼントされました。

 

 

 

――最後に、読者の皆様へのメッセージをお願いします。

 

山本さん:これだけいろんなイヤホンや音楽プレイヤーがたくさん登場してきた中で、こういったハイクオリティな環境へ、一歩飛び出した人達にも伝わるようなギターを弾いてるつもりです。

 

意図があって、こんなギターの音にしている、こういうプレイをしてるってわかってほしいですね。参加している音源、かかわっているライブが、全てそうなんです。これから生まれてくるもの、過去にリリースしているものも、こういったイヤホンで聴いてもらった時に、こんな音だったんだって、こういう目線でちゃんと作り手が作ってるんだっていうのを、汲み取って貰えたらと思います。

 

 


 

 

 

株式会社アユート様より、山本陽介さんのサイン入りパッケージの「NINE 1 Black Metallic」「NINE 1 Gun Metal Blue」をご提供いただきました!読者の皆様へのプレゼントとさせていただきます!

 

 

 

 

抽選で2名様にプレゼント!

応募方法は以下の通りとなっております。

 

 

応募方法

e☆イヤホンのTwitterアカウント(@e_earphone
アユートの営業SさんのTwitterアカウント(@iriver_Lyumo

をフォローの上、以下のツイートをリツイートで応募完了!

 

 

抽選で当選された2名様に、TwitterのDMにて当選通知をさせていただきます。

※プレゼントの発送先は国内に限らせていただきます。

※第三者へ賞品を転売または譲渡する行為は、理由・目的を問わず一切禁止致します。

 

募集締切:2019年5月6日(月)23:59

当選発表/発送:2019年5月中旬以降を予定

沢山のご応募、お待ちしております!

 

 


 

インタビューにお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!

記念撮影させていただきました!

記念撮影させていただきました!

 

最後に、「ベーシストも居ることだし、ちょっと遊んで帰りましょう!」とのことで、山本さんとセッションさせていただきました!

 

予想外過ぎて、笑ってしまう、変な状況に。

予想外過ぎて、笑ってしまう、変な状況に。

 

 

本当に貴重な時間をありがとうございます!

今後とも、山本陽介さんの活動に注目して下さい!

 

 

以上、PR部のはまちゃんがお届けいたしました!

 

 

【取材協力】

株式会社アユート

※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。