こんにちは!!e☆イヤホンWEB本店の店長ケイティです!!
音楽プレイヤーや、有線イヤホンの付属品に「バランス接続」、「バランスケーブル」という文言があり、「バランスとは?」とお思いの方のためにご説明させていただきます。
また、クラウドファンディングで1518%の達成となる\100,190,541-を集め大きな話題になった有線ピヤホン3、クラウドファンディング購入者の方への特典として「4.4㎜バランスケーブル」が追加されることになり、「バランスケーブルとは?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
バランスケーブルとは「バランス接続」を行うためのものであり、この「バランス接続」とは逆のものが「アンバランス接続」と呼ばれます。一般に広く使われている、スマートホンなどにも標準でついている(最近は一部ついていないものもありますが)ものが「アンバランス接続」なわけです。
では!この「バランス接続」と「アンバランス接続」とはなにが違うのか??簡単に説明させていただきます。
目次
結論:バランス接続で何が変わるのか メリットは?
バランス接続の方が音の左右がはっきりし、より鮮明で繊細なサウンドを楽しむことができるようになる!
これだけ聴くと「バランス接続のほうがいいじゃん!」と思われるかもしれませんが必ずしもそうというわけではないのです。
イヤホン、ヘッドホンの機種や、楽曲、プレイヤーそれぞれの相性や、聴く人の好みによって、総合的にアンバランスのほうが好きな音になることは大いにあります。
なので「バランス接続が一番いい!」にはならないように注意していただきたいところ。
スマホでバランス接続で聴きたい人におすすめ
有線ピヤホン3のために、とりあえず試してみたい!という方にオススメの製品をピックアップしてみます。
まずは、YouTube MusicやApple Musicなど、スマホで聴いている音楽をバランス接続で簡単に聴けるようになるアイテムをご紹介します。
iBasso Audio (アイバッソ オーディオ) 「DC06」
iBasso Audioの「DC06」は充電・電源不要でスマホやPCに繋げばすぐに使える手軽さです。Android端末をお使いの方なら買ってすぐにお使いいただけます。
iPhoneをお使いの方は、早い者勝ちでもらえるDC06購入者特典キャンペーンのLightningケーブルをお使いいただくか、別途Lightning端子からType-C端子のケーブルをお買い求めいただく必要があります。
おすすめのiPhone用ケーブルはこちら↓
そのサウンドは、低音の支えがしっかりしていて、バスドラムやベースの音の輪郭がハッキリしています。音の距離感が広めで、情報量も多いので、スマホで聴いているのとはまた違った表情の音楽をお楽しみいただけると思います! ロックやEDM、HIP-HOPなんかにおすすめです!
FiiO (フィーオ) KA2
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FiiO (フィーオ) KA2は、とりあえず「4.4mmバランス」ってやつを試してみたい! という方におすすめです。
4.4mmバランス接続ができる製品の中では比較的安価で、こちらも充電・電源不要でスマホやPCに繋げばすぐに使える手軽さです。また、iPhone用と、Type-C搭載端末用でモデルが分かれていますので、iPhoneユーザーの方も追加でケーブルを買う必要もありません。
KA2には「4.4mmバランス接続端子」しか搭載されていないので、普通のイヤホン・ヘッドホンでは聴くことが出来ない点をご注意ください。その代わり、安価で小型軽量な本体を実現しているということです。
そのサウンドは、クセが少なく、全体的に底上げをしてくれます。情報量が増え、ひとつひとつの音の精度が向上するイメージです。
まずは4.4mmを使ってみたい! そんな方におすすめの一品です。
SHANLING (シャンリン) UP5
SHANLING (シャンリン) UP5はスマホとアンプの接続をワイヤレスでできるBluetoothレシーバータイプのアンプです。UP5とイヤホン・ヘッドホンは有線で接続しますが、スマホとUP5をつなぐケーブルが必要無いので、スマホを自由に取り回しできるのが魅力です。
しかも、ほとんどのAndroidが対応している「LDAC」というワイヤレス通信の方式に対応しているため、LDAC対応の製品と接続時にはワイヤレスなのにハイレゾ再生が可能です。
さらに、主要のバランス接続端子の「2.5mm」、「4.4mm」、さらにはアンバランス接続の「3.5mm」の3種類の端子を搭載しているので汎用性が非常に高いです。
そのサウンドは、少し柔らかめで、どこか優しさを感じる印象です。スマホで直接聴くよりも情報がしっかりと整理されているようなイメージで、より聴きやすくなりました。
どんなジャンルでも活躍しそうですが、歌謡曲やジャズ、クラシックなんかと特に相性が良さそうです。
4.4mmバランス接続ができる持ち運び用のアンプ・Bluetoothレシーバー一覧はこちら
専用の音楽プレイヤーで聴きたい
- スマホのバッテリーを節約したい
- ストリーミングも自分で買った音源も聴きたいけどスマホの容量を圧迫したくない
- ガジェット大好き
そんな方は専用の音楽プレイヤー(DAP)がおすすめです!
iBasso Audio (アイバッソ オーディオ) DX170
iBasso Audio (アイバッソ オーディオ) DX170は「4.4mmバランス」接続端子と「3.5mmアンバランス」接続端子を搭載したDAPです。
Android OSで動いているため、Androidスマホと同様にアプリを入れてストリーミングサービスを利用することもできます。
※アプリや本体のバージョンなど様々な要因で正常に動作しない可能性があります。
見た目からは想像できないほど軽く、持ち運びやすいです。
そのサウンドは、とにかくノイズが少ないことが特徴的です。迫力がある、というよりも繊細で緻密な表現が得意です。音ひとつひとつが現れてから消えていくまでの様が手に取るように伝わってきます。
また、PCと接続することでアンプとしても使うことが出来ますので、これ一台で外出中、自宅での音楽鑑賞タイムのお供になってくれます。
SONY(ソニー) NW-ZX507
SONY(ソニー) NW-ZX507はいわずと知れた日本のブランドSONY(ソニー)のWALKMAN(ウォークマン)シリーズです。「4.4mmバランス」接続端子と「3.5mmアンバランス」接続端子を搭載しています。
Android OSで動いているため、Androidスマホと同様にアプリを入れてストリーミングサービスを利用することもできます。
※アプリや本体のバージョンなど様々な要因で正常に動作しない可能性があります。
そのサウンドは、若干明るめの音色で、くっきりしている印象です。音域ごとのバランスは、フラット気味で、若干中音域が聴き取りやすくなっているイメージです。情報量が多く、音の輪郭がはっきりしていて、重なった音がぼやけた感じがせず、ひとつひとつの音を丁寧に鳴らしています。
少し値は張りますが、せっかくならはじめから長く使えるものを買いたい! 長く愛していきたい!そんな方におすすめです。
4.4mmバランス接続ができる持ち運び用の音楽プレイヤー一覧はこちら
どうしてバランス接続で音が変化するのか
物理的な違いを大まかにご説明しますと、「信号の通り道が違う」のです。
どういうこと???と思れるかもしれませんがそもそもイヤホンやヘッドホンってどうやって音が鳴ってるかご存知でしょうか。プレイヤーにケーブルを刺して再生ボタンをぽちっと押したら音が出る。今となっては当たり前のことですが魔法みたいでとっても不思議じゃないですか???
これはケーブルの中を音そのものが通っているわけではなく音の情報を持った「電気信号」が通過していきます。その信号に反応してイヤホンやヘッドホンのスピーカー部分が震えることによって音が出るのです。
その「電気信号」の通り方に大きな違いがあるのがこの「アンバランス接続」と「バランス接続」というわけなんですね。
ちょっとした図を作ってみました
こちらがアンバランス接続の超簡易図解です。(※あくまで一例です)
ステレオの音源はL側とR側の信号を分けて送り出します。そしてその信号を戻す過程があるのですが、その過程で1本の通り道をLとRが一緒に帰ってくるのがアンバランス接続です。
お察しのいい方はお気づきかもしれないですが、これではLとRの信号が混ざってしまう恐れがあります。その混ざってしまう現象を「クロストーク」といいます。このクロストークが起こってしまうとノイズが乗ってしまったり、上述のように信号が混ざってしまったりと問題が出てきます。
そしてこちらがバランス接続の超簡易図解です。(※あくまで一例です)
LとRの信号をそれぞれ送り出し、帰りも別々で帰ってきます。これが重要な差で、これをすることにより「クロストーク」が起こりにくくなります。
その結果、左右の分離間が向上し、より鮮明で繊細なサウンドを楽しむことができるようになるわけです。
バランス接続で聴くためには?
さて、ここまで軽くバランス接続について説明してきましたが、肝心の「バランス接続で聴くにはどうしたらいいのか」をご説明いたします。
バランス接続が可能なプレイヤー・アンプ・Bluetoothレシーバー
一般的なスマホやPCでは、そのままだとバランス接続で聴くことは出来ません。バランス接続可能な音楽プレイヤー(DAP)やアンプ、Bluetoothレシーバーが必要です。
また、バランス接続には大きく分けて2種類あります。その差は接続部のジャック(イヤホンを指す穴)の大きさにあります。
厳密にはもっと種類があるのですが、現状最も普及しているのは下記の2種です。
2.5mm 4極
IRIVER Astell&Kernブランドが最初に採用した端子で、それ以降爆発的に搭載機が増えてきました。
2017年ころまでは間違いなく一番普及していたバランス端子です。
4.4mm 5極
SONYがバランス接続用として採用した端子です。登場当初は、2.5mmが主に普及していたためあまり浸透しませんでしたがNW-ZX300というウォークマンの登場により普及していきました。「有線ピヤホン3」に特典でついてきたケーブルはこちらですね。
4.4mmに対応したリケーブルがどんどん発売され、その波に乗るように4.4mm端子搭載のプレイヤーやアンプも増えてきました。
バランス接続が可能なイヤホン・ヘッドホン
こちらは最初からバランス接続に対応している機種は少なく、リケーブルと言ってケーブルを脱着し、バランス接続に対応したケーブルに差し替えることによって対応できる機種が多いです。
リケーブルすることによって音色の変化も楽しめるので、リケーブルができる機種を選ぶことをおすすめします。リケーブル可能な機種には端子がいくつか種類があり、それぞれ対応した機種でないと使用できないのでご注意を!
また、特にヘッドホンに多いですがリケーブルできる機種が必ずバランス接続に対応しているわけではないのでそちらも要確認です!!
今回は導入ということで割と手の出しやすい商品群をご紹介いたしました!!
もちろんここよりももっと高価なものも……あるわけですがやっぱり最初は安いほうがいいですよね!
必ずしもバランス接続のほうが音がいいというわけではないのでぜひご自身の耳でお確かめください! バランス接続が合う楽曲やイヤホン、アンバランス接続が合う楽曲やイヤホンいろいろあります!
絶対の正解はありません、あなたの感じたその感性を信じて、皆様も良いオーディオライフを!!
ケイティでした!
e☆イヤホンの何でも屋のケイティです!
▼愛機
カスタムIEM:AAW AXH
イヤホン:UM PRO30【redesign model】 SE425
ヘッドホン:SRH1540