手のひらサイズのホームシアター!? 『XPUMP』をマルチメディアに使ってみた!
皆さんこんにちは。
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。
突然ですが、皆さんのご自宅にホームシアターはありますか?
さながら個人用映画館といった設備は、自宅で楽しめる数多のコンテンツを一層盛り上げてくれることうけあい。
必要なものはとてもシンプル。
広い部屋、巨大なスクリーンとプロジェクター(もしくは大画面TV)、そしてスピーカーのサラウンド・システム。
これらを揃えるだけで簡単にホームシアターを構築出来ま……出来……
出来ないよ!!
失礼しました。思わず取り乱してしまいました。
ただ、実際にホームシアターを構築するのが難しいのは事実。
スクリーンやスピーカーを中古等で安く揃えて、見事に実現しています! という方もいらっしゃると思いますが、設置するスペースや、賃貸なら近隣事情、そもそもそれを完成させきる根気など多くの問題があり、誰もが気軽に実現出来るワケではない、というのが現実的なところではないでしょうか。
なので実際の所、
「(大した準備も必要無く、安く手軽に出来るなら)ホームシアターが欲しいな〜〜〜」
くらいの温度感の人が多いかと思います。僕もそんなところです。
逆に言えば、
『大した準備も必要無く、安く手軽にホームシアターが出来ちゃう製品』
があれば完全完璧、言うことなしというわけ。
もちろん、そんな都合の良い商品があるはずないのですが……。
XROUND XPUMP
あ……あったー!!
ありました。その名も『XPUMP』。
「世界最小のホームシアター」を謳い、多方面から注目を集める本製品。
一体どんなモノなのか? 早速チェックしていきます。
独自技術の疑似立体音響システム
そもそもこの『XPUMP』というのがどういう製品なのかというと、
音源ソース(音楽プレイヤーなど)と出力装置(ヘッドホン、スピーカーなど)の間に接続するサラウンドプロセッサー。
独自技術の音響システムが組み込まれており、
スマホやPC、ゲーム機等の音を、まるで映画館のようなサラウンド表現に擬似的に変換してくれるというのです。
『世界最小』というだけあり、このサイズ感。
手のひらに収まる小ささに加え、約35gという圧倒的軽量さ。
しかもバッテリー駆動で約7時間の連続使用が可能とのこと。
正直、「勘弁してくれよ」と思いました。
疑似サラウンドに必要なものといえば、なんといっても演算能力。
それをこんな、シャッフル系のMP3プレイヤーのようにコンパクトな機械でこなせるわけがないのです。
こなせるわけが……こな……
こなせたーーーー!!
そこには、ソースが2ch音声とは思えないほど自然なサラウンドが実現していました。
思わずこのまま家に帰って一日中Netflixを観たくなりましたが、仕事中なのでこのまま製品詳細をご紹介します。
ステレオミニ or USBの簡単接続
『XPUMP』への接続方法は主に2つ。
ステレオミニケーブルでのアナログ入力か、
microUSBケーブルでのデジタル入力のどちらかとなります。
ステレオミニケーブルは、いわゆる普通のイヤホンジャックに接続出来るケーブル。
USB出力が出来ない携帯ゲーム機やポータブルプレイヤーなどにも接続可能です。
一方でUSB-DAC機能も搭載しているため、
PCや据え置き型ゲーム機などのUSB出力が可能な機器に対してはデジタル入力が可能。
お使いの環境に合わせて、幅広い使い方が出来るようになっています。
ケーブルはどちらも標準で付属しているので、購入してすぐに楽しめるのも嬉しいポイントですね。
様々な音源に対応する2種類のモード
『XPUMP』には、サラウンド変換の強さを選択出来る『XROUND LEVEL』が2種類搭載されています。
『CINEMA』は、その名の通り映画やアクションゲームなどの派手な音源に適したモード。
XPUMPの疑似立体音響をフルに活かし、迫力あるサラウンド感を演出してくれます。
『STUDIO』は、しっかりとしたサラウンド感がありつつも、やや程度を抑えたモード。
落ち着いた音楽を聴きたい時など、『CINEMA』ほどの立体感が不要な時にはこちらをセレクトすると良いでしょう。
また、出力機器をスピーカーとヘッドホンの2種類から選択出来ます。
それぞれに合わせて最適な音響効果に調整してくれるようです。
ホームスピーカーはもちろん、カーステレオなど、色々な用途が思い浮かびますね。
実際に使ってみた
何はともあれ、実際に使ってみました。
iPhone(アナログ入力)
まずはアナログ入力。
Lightningアダプタを用いて、iPhoneXSMaxと接続してみます。
『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』より、『UNION!!』のMVを再生してみました。
ミリシタはライブシーンで歓声が再現されているので、『XPUMP』で聴くと、まさにライブ会場にいるかのような臨場感が味わえます。
また、音ズレも殆ど感じられず、ライブゲームをプレイしても違和感なく遊ぶことが出来ました。
mini-miniのような短いケーブルを用意して、スマホゲーム用にポータブルするのも楽しそう。
もちろん、YouTubeやNetflix等の動画コンテンツを気軽に楽しむのにもオススメです。
FiiO M9(アナログ入力)
次に、音楽プレイヤーとの相性をテスト。
ハイレゾDAP『FiiO M9』と接続してみます。
やはり、オーケストラのように規模感が広く楽器数の多いジャンルには効果テキメン。
空間表現がグッと一枚上になりつつ、あやふやに広げることなく、定位感もしっかりとしています。
また、弾き語りのようなシンプルな音楽にも、一音一音に立体感がプラスされるため、かなりリアリティを帯びた響きになります。
こちらはモードを『STUDIO』にして、じっくりと余韻に浸りたくなります。
ジャンルに応じてモードを使い分けるのも、個性が出て面白いのではないでしょうか。
MacBook Pro(デジタル入力)
続いて、MacBook Proと接続。
こちらではUSB-DAC機能を試してみました。
MacBookの大画面を活かし、プライム・ビデオで『SSSS.GRIDMAN』を視聴。
ド迫力に描かれる戦闘シーンを、これまた抜群の臨場感で支えてくれます。
何より印象的だったのは、低域の力強さ。
ボタンひとつでスムーズに切り替えられるので聴き比べがしやすいのですが、
XROUNDをオンにすると、グリッドマンや怪獣が地面を踏みしめる響きが重厚に伝わります。
サラウンドシステムといえば、無くてはならないのがサブウーファー。
立体的な定位感だけでなく、迫力のある低域も楽しめるのはまさにホームシアターの醍醐味ですね。
Nintendo Switch(デジタル入力)
最後にゲーム機との接続もチェック。
SwitchとUSBで繋いでみました。
Switch本体にはUSB Type-C端子しかありませんが、変換アダプタを使えばバッチリ対応。
『ゼルダの伝説BotW』にて、広大なハイラルの世界に思いっきり没入することが出来ました。
『BotW』といえば、冒険をごくごくシンプルに彩るBGM、そしてこだわり抜かれた環境音がいたる所で細やかに響いている、『音の環境表現』が極めて緻密な作品。
例えば作中で訪れる『カカリコ村』では、風が木々を揺らし、水面がせせらぎ、焚き火がパチパチと燃え、鳴子がカラカラと音を立てる……。
そんな自然のリアルな情景を、広い音場感と前後左右に豊かな定位感でしっかりと描いてくれます。
もう『BotW』のハイラルには何百時間と浸ったのですが、まだまだ色んな地を周ってしまいたくなりますね。
以上、サラウンドプロセッサー『XPUMP』のご紹介でした。
こちらはe☆イヤホン各店ならびにweb本店にて好評発売中です。
手軽にホームシアター感覚が味わえるこちらの製品、
いつものマルチメディア視聴に臨場感をプラスしたい方はぜひ、チェックしてみて下さいね!
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。