今回、聴き比べをするUltimate Earsですが新機種が登場するまで現行のカスタムIEMではBAドライバーだけの構成でしたが、なんと新機種のUE 6 ProとUE LIVEはどちらもハイブリット構成となっています。

人気メーカーの新機種、気になる方も多いと思いますので聴き比べ頑張ってやっていきたいと思います。

今回の目次

Ultimate Earsの新機種の紹介

各機種を試聴してみてのレビュー

UE5proとUE6proの聴き比べ

UE18+proとUE LIVEの聴き比べ

聴き比べてみてムービーのまとめ

Ultimate Earsの新機種の紹介

Ultimate Earsから新機種として登場した2つのモデル、UE 6 ProとUE LIVEですが冒頭でも書かせて頂いた通りどちらもハイブリット構成になっています。

ケーブル・コネクタが新しくなってから最初の新機種の詳細を見てみましょう。

UE 6 Proの詳細

■スペック

ドライバー構成:2×6mm neodymium dynamic driver+1×True Tone BA driver
クロスオーバー:3ウェイ・クロスオーバー
入力感度:102.5dB@1kHz、1mW
周波数帯域:5 Hz〜22 kHz
インピーダンス:12.5Ω@1kHz
保証期間:1年

 

UE6PROは、ドラマー、ベースプレイヤー、DJ、ヒップホップミュージシャンのために設計されたカスタムインイヤーモニターです。プロのドラマーやベースプレイヤー、ドラムメーカーとのフィールドテストを重ね開発されました。このモニターは、温かみのあるトーンでのオーディオ再生を特徴とし、インパクトのある低音と非常にクリアな音を提供します。またUE6PROは、業界の伝説であるSuper.fi5EBへのオマージュとしても製作されています。

 

UE LIVEの詳細

■スペック

ドライバー構成:6×BA driver+1×True Tone Plus driver+1×6mm neodymium dynamic driver
入力感度:105dB @ 1kHz、1mW
周波数帯域:5 Hz〜22 kHz
インピーダンス:10Ω@1kHz
保証期間:1年

 

UE LIVEはUltimate Earsの最新フラッグシップモデルです。フェスティバル、アリーナ、スタジアムの没入感のある生き生きとした音を必要とするミュージシャンに最適です。6つのBAドライバーと1つのダイナミックドライバー、そしてUltimate EarsのTrue Tone DriverのアップグレードバージョンであるTrue Tone Plusを備えた、最も複雑で強力な音響システムを搭載しています。UE18+PROを発売して以来、UE LIVEの開発に取り組み、次の進化の次のサウンドを常に考え開発されました。

 

各機種を試聴してみてのレビューと聴き比べ

UE 6 Pro

試聴してすぐにUltimate Earsがドラマー、ベースプレイヤー、DJ、ヒップホップミュージシャンの為に設計したと記載をした事に納得できるかと思います。

バランスはかなり低域に寄っていますが、ただの低域の強い機種で終わらないのが今回の新機種です。

低域の音にハリ感がある様に感じました、力強く・気持ちの良い低域を体験できるかと思います。

実際にHIPHOPなどのジャンルを聴いてみましたが、曲のベースになる低域がしっかりと出てくるのでリズムなどが非常にとりやすくモニターとしても活躍できると思いますがリスニングとしても楽しめます。

低域がしっかりと出てきているのにボーカルや金物の音もしっかりと聴けました。

このあたりの分離感は流石だと思います。

カスタムIEMの定番機種UE5proと聴き比べ

同社のUE5proと比べてみると音のバランスとしてはUE5proがバランスよく鳴らせています。

対してUE6proは更に低域にバランスを寄らせている様に感じました。

なので多くのジャンルを聴くのであれば、UE5proの方が聴きやすいかもしれません。

ただ、UE6proの低域の音のハリ感と量感が相性の良いHIPHOPやクラブミュージックなどを聴く方にはUE6proをおすすめいたします。

 

 

UE LIVE

UEのフラグシップ機種は流石です。

『フェスティバル、アリーナ、スタジアムの没入感のある生き生きとした音を必要とするミュージシャンに最適です。』とUltimate Earsからの記載があったので試聴にLIVE音源を使用したのですが、音源がよかったのかボーカルが目の前に・演奏は自分の後方で左右に広がっていて・コーラスは左右に分かれて自分とボーカルとの間くらいに聴こえて、まるで自分がステージ上にいるかの様でした。音の定位感がしっかりとある様に感じました。

アーティストも変えて全く別の音源で聴きましたが、先ほどの様な体験は出来ませんでしたが、音はしっかりと分離感もあり下から上まで出ています。

これはUE LIVEが音源の違いをしっかりと表現でき為、音源の影響も大きいかと思います。

前フラグシップUE18+proと聴き比べ

この2機種は共に音の輪郭がくっきりとしていて1つ1つの音を聴き取り易い機種です。

バランスとしてはUE18+proの方が低域に寄っていますが決して高域が出ない訳ではございません。

低域から高域まで出ている中でドラムのキックなどが聴き取り易く、モニターし易い機種かと思います。

対してUE LIVEのバランスはダイナミックドライバー搭載だけあって低域が強めですが、フラグシップ機種だけあって全体をしっかりと表現しています。

どちらも音の輪郭はくっきり低域強め下から上まで出る機種です。

UE LIVEは音源の再現度が高い為、音源の良し悪しに影響を受け易いという特徴があり、音源次第では自分がステージ上に居る様に感じる事ができるほど音の定位や空間の表現が上手です。

 

聴き比べてみてムービーのまとめ

個人的にはUE5proとUE6proはバランスよく聴くならUE5pro、低域のハリ感やダイナミックの音が好きならUE6proと普段聴く音楽で選択が決まるかと思います。

特にEDMやHIPHOPなどはUE6proが非常に相性が良いように感じました。

UE18+proとUE LIVEは共に低域から高域まで音の分離感や量感もしっかりと出ますし音の輪郭もくっきりしていますが、音の定位だったり音源の再現性まで考えるとUE LIVEがおすすめです。

 

今回は秋葉原にあるe☆イヤホンカスタムIEM専門店のムービーの聴き比べでした。

もし参考にして頂ければ幸いです。