皆さんおはこんばんちは。
e☆イヤホンのりょう太です!
オーダーしていたものが届きましたぞ…
オーダーしていたのはこちらのモデル
所有するカスタムIEMとしては9個目ですが、WestoneのカスタムIEMはこれが初めてです。
ES60は現在のラインナップで最上位モデル。バランスド・アーマチュア型ドライバーを片側に6基搭載し、高音域2基、中音域2基、低音域2基の3ウェイ構造のカスタムIEMです。
単品で購入することもできるMonitor Vault II – Orange Deluxe caseに入って届きます。
同梱されている様々な付属品の配置など、かなり細かく考えられているケースです。専用の除湿剤を固定するスペースまで設けられています。
手持ち機種も増えてきたため、他の機種とデザインがカブらないように「自分がオーダーしなさそう」なデザインに敢えてしてみました。
<デザイン(料金)>
シェル:[Translucent]NeonPink(L/R 無料)
フェイスプレート:[Abalone]Fusion(L/R 片耳7,500円×2)+[Stainless] W LOGO Stainless Steel(L/R 両耳46,000円)
=合計61,000円
おうふ…デザインオプションだけで61,000円もかかってしまいました。今回過去最高に悩んでどうしてもこのデザインにしたかったので致し方なし。
Westoneはオーダー前にデザインの組み合わせをシミュレートするデザイナーシステムがあるので、購入を検討する場合は参考にしてください。
WestoneのカスタムIEMは現在ケーブルのコネクタをMMCXと2Pinから選択可能。今回はMMCXを選択しました。
付属のEPICケーブルは非常に取り回しが良く、プラグはスマートなL字型。細いケーブルですがチープさなどは感じさせない作りになっていて、付属ケーブルとしては極めて良好なクオリティです。
カスタムIEMのシェルの中でも”カナル”と呼ばれる耳穴の深いところ(外耳道=カナル)まで届く先端部分が半透明になっているのがおわかりいただけますか?
この部分がWestoneのカスタムIEM(※ESシリーズのみ)のセールスポイントである「フレックスカナル」と呼ばれる部分。この部分だけ、特殊なシリコン素材で形成されていて、装着後に体温で温まることで柔らかくなることで他社のカスタムIEMにはない快適な装着性を得ることができます。
これ、他のカスタムIEMを持っているからこそハッキリと言えますがかなり楽です。カナル型イヤホンやカスタムIEMをお使いの方ならば共感していただけると思うのですが、耳の中って体の動きに併せて結構変形するもので、フレックスカナルはこの動きに柔軟に対応してくれることで耳への負担を軽減しています。
フレックスカナル部分は「熱で柔らかくなった状態」をデフォルトにしているのか、装着をする際は他のメーカーのカスタムIEMよりもやや圧迫感があります。慣れれば特に不満はなくなるものの、初めて購入するカスタムIEMにWestoneを選ぶ方にとっては、導入初期少し気になるところかも知れません。そういう時は付属してくるOto-Easeという潤滑剤を使うのが吉。これは水溶性のジェルで、別売りもされているので装着に手こずるようなら継続的に使用するのも良いでしょう。
Westone ES60の使用感
・着け心地がとても楽
・長時間の装着も楽
・遮音性がかなり高い
・装着時にはえぐるような圧迫感あり
・フレックスカナルの効果発動までの時間は体感30秒〜60秒程度
・ケーブルの取り回しが良く、全く不満なし
ES60を使っていて感じることは、とにかく快適だということ。装着時の圧迫感だけパスできれば後は快適そのもの。装着中の咀嚼、喋る際の口の動きにも柔軟に対応するため、プロユースだとボーカリストにとって特に使いやすい製品ではないでしょうか。
Westone ES60の音質
・派手さのない、極めてモニターライクなサウンド
・解像感が抜群に良い
・フラット傾向ながら「面白みがない」と感じさせない
・情報量は多いが整頓されていて聴き辛さはほとんどない
・とにかくバランスが良い
・細すぎず太すぎず、軽すぎず重すぎず
音について初めに一言。「予想の遥か斜め上に良い」。
無論、オーダー前に一度以上試聴機を聴いた上でオーダーしているわけですが、”試聴機”と”自分の耳に完璧にフィットする完成品”とではやはり差が大きいと感じました。手持ちカスタムIEMの中でも随一の良好なフィット感です。
試聴機ではやや不足気味に感じていた低音域の量感、完成品を聴いた最初の感想は「遮音性を高く維持することでそんなこと全然気にならない…」。
音のバランスは所謂フラットなのですが、フラット傾向でモニターライクな音であると評すると、多くの方はもう少し骨ばった音をイメージされるかもしれません。個人的にモニター的な音というのは、骨格がしっかりしている痩せ型のものをイメージすることが多かったのですが、ES60はしっかりとした骨格に対して肉付きも良く、体幹が整ったアスリートタイプというイメージです。脂っこい音圧に頼らずとも豊富な情報量でしっかりと正しい音を聴かせてくれる、そんな感じです。
個人的によく聴くアニソン(ラブライブ!等)、ロック(ASIAN KUNG-FU GENERATION等)、テクノ/エレクトロ(DE DE MOUSE/Faint★Star/DAOKO等)、ポップス(坂本真綾等)を聴きましたが不得意と感じるような音源は皆無で、初めて高級イヤホンやカスタムIEMを手に入れた時のような新鮮さ、感動を久しぶりに感じました。買ってよかった…。
これからカスタムIEMを購入しようとしていて、癖のないサウンドを好まれる方にはまずオススメしたい機種です。
動画でもご紹介いたしました。