大先生です。
今回はちょっと驚きなお知らせです。
皆さんはHD600というヘッドホンをご存知でしょうか。
HD600とは?
SENNHEISERが1997年に発売したオープン型ヘッドホン。
同社のHDシリーズ初の600番台であり、現在の『HD650』、そして後の『HD800』などに続いていく、SENNHEISERハイエンドシーンのマイルストーン的モデルです。
当時はゼンハイザージャパンが存在しなかったため、日本国内では正式に発売されなかったものの、その先進的なスペックは多くのオーディオマニアの心を引きつけて離しませんでした。
そんな伝説的モデル(現行機だけど)HD600が、発売から20周年となる今日。
ついに正式に日本国内で発売が開始されるというのですから……。
心が躍るではありませんか!!
はいドン!!
SENNHEISER HD600
きたー!!
現在のHD650にも通ずる、シンプルながら高級感のある美しいデザイン。
早速詳しく見て参りましょう。
パッケージデザイン
恐らくは海外の現行品のパッケージと同じですので、発売当時のものとは異なり、最近のSENNHEISERヘッドホンと同じクールなパッケージデザインになっています。
しかし、注目すべきは左下のハイレゾマーク!!
まさか、ハイレゾマーク付のHD600のパッケージを見る時代が来るとは……。
名機が現代日本に降臨したことを象徴するようなポイントでございます。
筐体デザイン
フレーム部は大理石のような荘厳なパターン。HD650のグレーを基調としたカラーリングとはまた異なる、趣のあるデザインですね。
また、ハウジング上部の型番が印字されている部分の背景色がゼンハイザーブルーになっているのも印象的。
HD650との比較
一見すると瓜二つ。
こうして並べてみると、結構色味が違います。
無彩色系のHD650に比べて、より青々しい印象を受けますね。
おそらく(外見上の)一番大きな違いがこのヘッドパッド。
HD600はお団子のような小さなパッドが並んでいます。
HD650の方がよりふわっと包みこむような装着感がありますが、HD600の4つのパッドでビタッと抑えてくれるようなホールド感も捨てがたい。
どちらも非常に柔らかく、つけていて頭が痛くなることは無いと思います。
ただ、どちらも側圧はそこそこ強いです。
ケーブルのコネクタ部も結構違います。
HD600のコネクタはどちらかというとHD25のそれに近く(端子自体は同一ですが)、より深く本体に埋め込まれているような形になっています。
対してHD650はより脱着しやすさに重きをおいたのか、筐体からややはみ出たような形になっていますね。
個人的には見た目の一体感と、LRの視認性にも優れたHD600の方が好みかも。
プラグ側は6.3mmの標準プラグ。
据え置きアンプなどにはつなぎやすいサイズですが、ちょっと使うときに変換をかませたりするとかさばったりするものですよね。
まあこの辺りは屋内使用を前提とした作りなので仕方な……
って、ん?
な、何ィッー!?
一体感のあるプラグアダプタ
そうです。
実はHD600の付属ケーブルはステレオミニプラグ。
しかし付属の変換アダプタが秀逸で、非常に一体感のある作りになっているのです。
先端が最初から3.5mmステレオミニプラグになっているので、PCや各音楽プレイヤー、パワーが足りなければポータブルアンプなどにもそのまま手軽に接続出来ます。
恐らく現代においては、ステレオミニプラグの方が使用頻度は高いでしょう。より使いやすい造りになっているのはありがたいですね。
バランスが良く、不自然に強調されている帯域などはほぼ感じられません。
一音一音のセパレーションと定位感に優れており、どの音がどこから鳴っているかが明確に聴き取れます。この明瞭感こそがHD600の魅力に尽きると言っても過言ではありません。
聴き疲れするような音圧の強さもなく、モニターとしてじっくり聴き込むにも、BGMとして音楽を流しながら作業するにもピッタリの1本だと思います。
傾向としてはやはりHD650に近く(どちらかというと逆ですが)、HD650の方がややリスニング寄りでメリハリが付いているように感じます。
比べてHD600は比較すると少しだけシャープで、よりモニターライクな印象。
とはいえ極端な音色差があるわけでもなく、好みのレベルと言ってしまって差し支えありません。HD650をモニターで使っても、HD600をリスニングで使っても全然問題無いと思います。
ぜひお聴き比べ頂いて、お好みのモデルをお選び頂ければ幸いです。
以上、HD600の発売告知でした。
こちらは7/6の発売を予定しております!
また、こちらは数量限定品となっております。
正式に国内で発売されるのは初という希少な商品。
お買い逃しのないよう、ご注意下さいませ!
お相手は大先生ことクドウでした。それではまた次回。
↓店舗案内↓