最近学生の時の握力を取り戻そうとハンドグリッパーを購入しましたムービーです。

 

話は変わりますが、みなさまカスタムIEMの初めてのオーダーの時や、今まで選択したことのないオプションなどでわからないことってありませんか?

 

今回のブログではカスタムIEMの知ってる人は知ってるけど初めての時にわかりにくそうな内容についてまとめてみようと思います。

今回ブログで書かせていただくのはオーダーメイドイヤホン/耳栓で欠かすことのできないインプレッション(耳型)についてです!!

 

書いていて予想以上に長い内容になってしまいましたが、初めてで不安な部分を少しでも解消出来たらと思い書いてみましたのでよかったら最後までおつきあいください。

 

それではさっそくいいてみましょうーーーーーーー!!

 

インプレッション(耳型)について

オーダーメイドのイヤホンや耳栓をご注文いただく際に必要となるインプレッション(耳型)。

ほとんどの場合、補聴器屋さんなどで採取していただくと思います。

完成した製品のフィット感などに影響が大きく非常に重要な物になります。

採取していただく前に知っておいていただきたい内容としては

ご注文いただく機種によっては採取方法が異なるため

採取を行う前に機種を決めていただいた方が安心です。

そして補聴器屋さんであればどこでもイヤホン用のインプレッションを採取できるわけではありません。

補聴器用のインプレッションに比べイヤホンのインプレッションは採取範囲が非常に大きく、耳の内部に関しても第二カーブの奥まで採取必要があります。

イヤホン用のインプレッション採取に慣れたお店での採取をおすすめいたします。

それでは実際にどれくらいの採取範囲になるの画像で見てみましょう。

 

 

画像につけたラインなどで説明してみたいと思います。

赤いラインの部分が先ほどの案内の中で出てきた第二カーブの部分です。

 

青いラインは第一カーブで多くのカナルタイプのイヤホンの先端がはまっている部分です。

 

画像でもわかるようにオーダーメイドの製品を注文するのには通常よりも耳の奥まで採取していただく必要がございます。

採取範囲としてはこの赤いラインよりも耳の奥まで採取が必要になります。

一部は奥まで取れてても一部分は綿球がラインの部分ギリギリだったりするとメーカーから再採取依頼が来たりしますので採取の際はしっかりと取ってもらってください。

 

黄色のラインの部分は耳の外側になる部分です。

一見必要ないように思えますよね?

しかしこの部分があることで耳が頭に対してどういう角度でついているのかがわかりやすくなり、イヤホン本体のコネクタパーツの取り付け角度などを決めやすくなります。

 

この部分の採取がしっかり出来ていないと完成品のイヤホンを装着した場合にコネクタが内側に向いていたりするとケーブルがこめかみなどに当たり違和感を感じたり、イヤホン本体が少し浮いたような装着感になってしまう可能性が出てきます。

知らないと必要ないように見える部分もしっかり必要になる意味があったりしますのでeイヤホンでご案内している採取可能店舗とは別の店舗などで採取していただく際には必要になる部分を事前に伝えるなど補聴器屋さんに相談してみるといいと思います。

さぁこれだけ知識も覚えて準備をして採取したインプレッションなら一回の採取でずっと使いまわしたいと思いますよね。

私も最初思いました。

しかし、インプレッションとは生ものと同じで時間経過とともに変化していきます。

また、何も処理せずにいるとインプレッションの油分が抜けてしまい変形してしまうのです。

よって個人で保管し続けるのが難しいのと提出いただいたインプレッションはメーカーでの保管になり返却することができません。

メーカーで保管する理由としては以下のものがございます。

 

主な理由

完成後にリフィット(フィット感の再調整)になる可能性もあり、調整にメーカーで必要になるため

加工方法がメーカーごとに違い、別メーカーなどで再利用ができないため。

製品によっては製品の制作の際に提出していただいたインプレッションがどうしてもボロボロになってしまうため。

 

以上の理由から返却ができないのですがご安心ください!!

インプレッションの流用が一切できないということではございません!!

後ほど流用についてもご案内させていただきます。

先にこれだけ重要なインプレッションをより良い状態で採取していただくためのコツみたいなものを紹介していこうと思います。

 

インプレッションについてのワンポイント!

それではオーダーメイドのイヤホンや耳栓でインプレッションが大事とお伝えしましたが

より良い状態で採取するためのポイントお伝えいたします。

 

耳掃除は可能であれば2日までに済ませる

前日の睡眠はしっかりととる

前日は飲酒を控える

当日はなるべくカナル型のイヤホンもしくはカスタムIEMを使用するのを控える

 

採取の際に耳掃除など気にしていただくお客様もいらっしゃいましたので耳掃除について

耳の中の状態によっては耳垢などを取り除いてから再度インプレッションの採取に来ていただくようお願いすることもございます。

しかし採取していただく当日などに耳掃除を強い力で行ってしまった場合、耳に炎症が起こる可能性もあり正確な採取ができなくなってしまいます。

もし耳掃除をするのであれば2日までに済ませておくことをおすすめいたします。

より安全な方法としては耳鼻科で耳の中の状態を見てもらうことも可能です。

 

前日は睡眠をよくとっていただくのとアルコール類を控えることで翌日のむくみなどを抑えてくれるといわれています。

正確な採取につながります。むくみ易い方は重要なポイントになると思います。

 

上記のポイントは絶対にやらなければいけないことではなく、よりいい状態で採取していただけるようにするためのワンポイントなので難しく考えすぎなくても大丈夫です!!

 

インプレッションの流用について

先ほどインプレッションの返却ができないと記載させていただいたのですが同じメーカーで再度オーダーする際は流用できる場合がございます。

制作の過程でインプレッションがボロボロになってしまう製品などはご注文ごとに採取が必要となります。

しかし多くのメーカーはインプレッションの保管期間を設けており、期間内でのオーダーについてはインプレッションを必要としません。

耳型の保管期間を設けているメーカーでも流用できないもしくは流用をお勧めしないケースとしては以下があります。

 

保管期間を過ぎてしまった(できない)

体重/体形が大きく変化した(おすすめしない)

奥歯を抜いた(おすすめしない)

流用しようと考えてるインプレッションでリフィットを行っている(おすすめしない)

 

保管期間が過ぎてしまった場合は再度インプレッションを採取していただくことになります。

個人的なおすすめとしては耳型は常に最新のものが良いと思っているので予算などに余裕があればインプレッションをあらたに採取しなおすようにするのもおすすめです。

 

体重/体形が変化すると耳の中(耳道)のサイズや形も変化する可能性があります。

中には体重/体形の変化に耳道が影響を受けにくい人もいると思います(私もそうでした)が不安であれば新たに採取していただいた方がいいかもしれません。

 

奥歯を抜歯した場合、奥歯が耳道に近いため抜歯すると影響を受ける可能性があります。

予想される影響としては抜歯前と抜歯後で耳道が広くなる可能性が考えられます。

対策としてはご注文検討中に抜歯予定があれば抜歯してからのご注文にする。

既にご注文いただいた後で抜歯することになってしまった場合は完成品をお持ち込みいただいて

カスタムIEM担当と相談しながらリフィットに出して修正する方法がおすすめです。

ただし、抜歯の影響が大きくリフィットの修正量が大きくなるとメーカーから再作成の提案が出ることもございます。

基本的に再作成の場合、有償での対応になることが多いので一度スタッフに相談してメーカーに確認してもらうことがおすすめです。

 

完成品の受取後にリフィットに出しているインプレッションの流用についてですが

やはりリフィットに一度なっているインプレッションを流用するので次の完成品もリフィットになる可能性が高くなってしまうため

新規でインプレッションを採取してのオーダーがおすすめです。

流用できない例などを記載させていただきましたが、インプレッションの保管期間中であればほとんどの場合、流用が可能であると思いますので流用できるか不安であればお気軽に受付スタッフにご確認くださいませ。

 

 

いかがだったでしょうか。

インプレッションはオーダーメイドのイヤホン/耳栓には必ず必要になるもので、完成品にも影響の大きいとても重要なものです。

事前に知っておくことで準備ができる部分もあったかと思います。

もし、それでも不安が残るようであれば店頭あるいはお問い合わせinfoなどを活用して受付スタッフにご相談くださいませ。