アーティスト・オーイシマサヨシさんに、最新DAPで新譜を堪能していただきました。
皆さんこんにちは。
イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』のだいせんせいです。
それは、僕が音楽プレイヤーをゴシゴシとお手入れしていたときのことでした……。
プルルル……
ん……? オーディオブランド『Astell&Kern』などの国内代理店を務めるアユートのSさんだ。電話なんて珍しいな。
もしもし?
説明口調でのご紹介、ありがとうございます。
実は、発売したばかりの新作DAP『KANN CUBE』について、アーティストさんへのインタビュー記事を企画しておりまして。ぜひだいせんせいに取材していただければと……。
はァ……。
え?
毎度毎度、僕を起用していただけるのはありがたいんですけど……。
たまには自分の時間も大切にしたいんです。今も、DAP(音楽プレイヤー)をゴシゴシ磨いていたところでしたし……。
ご……ゴシゴシ磨いていた!??!?
そこ食いつきます?
だいせんせい……
近いです!!
ブツッ! ツー……ツー……
なんなんだ
こうして、Sさんからの謎の電話の勢いに負けて仕事を受けることになりました。果たして今回取材させていただくアーティストは誰なのか……。
こんにちは。
え!!?!?
なんと、アニメ・ゲームコンテンツにおいて絶大な人気を誇るアーティスト、オーイシマサヨシさんにインタビューさせていただけることになりました。
8月21日にニューシングル『楽園都市』の発売を控えているオーイシさん。Astell&Kernの新作DAP『KANN CUBE』にて、そんな新譜をじっくりと堪能していただきます。
本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします!
オーイシマサヨシ Masayoshi Oishi
2014年にアニメ・ゲームコンテンツ向けに「オーイシマサヨシ」名義で活動開始。
アーティストとして『ダイヤのA』『月刊少女野崎くん』『多田くんは恋をしない』といった人気アニメや、特撮ドラマ『ウルトラマンR/B(ルーブ)』の主題歌を担当。
現在はデジタル・ロック・ユニット「OxT」としても活動中で、TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』の主題歌「UNION」はiTunesを含めた数々の音楽配信サイトで1位を記録。
作家としては2017年に作詞作編曲を担当したTVアニメ『けものフレンズ』のオープニング主題歌「ようこそジャパリパークへ」が大ヒット。
他アーティストへの楽曲提供などの依頼も多数来ており、現在のアニソンシーンで最も勢いのあるアーティストの1人。
まずは、オーイシさんの普段の音楽環境についてお伺いしたいと思います。
いわゆるポータブルオーディオの環境で音楽を聴かれることはありますか?
あります! 移動中にもよく聴いていますよ。
音楽を聴くシーンの割合としては、ポータブルとそれ以外、どちらが多いでしょうか。
やはり仕事上、室内の制作環境でそのまま聴くことが多いですね。
なるほど。
ポータブルオーディオにこだわりなどはありますか?
正直、あんまり無いですね(笑)。iPhoneを使って、最近だとBluetoothイヤホンで聴いています。
ポータブルに関しては、「高音質」というベクトルではあまり考えていなくて。作業としてのチェックや、お仕事の資料として聴かなければいけない音源を聴くことが多いです。自分の趣味の音楽も聴くことは聴くんですけど、流れる景色とともに、背景として聴いているような感じですね。
品質的な部分を追求するより、手段として音楽を聴くような。
そうですね。どちらかというと、コンビニエンスな使い方。
ポータブルといえば、以前はSHUREの『SE215』をお使いでしたよね。
そうなんです!
『SE215』は相変わらず使ってますね。それこそ、Bluetoothイヤホンとしても使ってます。
最近はBluetoothケーブルも発売しておりますもんね!
SHUREのイヤホンはユニバーサルIEMでありながら、耳馴染みが非常に良くて。耳の圧迫感とか、フィジカルなストレスを感じないために使っています。
ありがとうございます。そのように、近年はポータブルオーディオに対して「手軽さ」を重視したアプローチを取られる方が多くなってきています。
しかし今回ご紹介するのは、その真逆を行くようなコンセプトのDAP(音楽プレイヤー)なんです……。
物凄いですね……!
オーディオに限らず、色々なものが軽量化されていったり、なんならハードウェア自体がどんどん世の中から消え去っている状況で、この製品は興味がありますね(笑)。
こちらのDAPでご試聴いただくにあたり、オーイシさんの新譜『楽園都市』を入れております。
まずは、こちらの新譜のご紹介からいただいてもよろしいでしょうか?
新譜『楽園都市』について
表題曲の『楽園都市』は、TVアニメ『コップクラフト』のOPテーマです。そして、アニメ『モンスターストライク』の主題歌『Hero』、挿入歌『Departure』も収録されています。合計3曲がクレジットされている、ダブルタイアップのシングルとなっております。
シングルでダブルタイアップって、結構珍しいですよね。
あまり聞かないと思います。周りからも「そんな贅沢なシングル作っていいの?」なんて言われたりしました(笑)。別々のシングルとしてリリースすればいいところを、1枚にまとめてしまったという感じですね。
いわゆる『両A面』的な。
まさしく、そうです!
1曲目の『楽園都市』は、楽曲的にはジャズや歌謡曲、ラテンというジャンルが混在した、ちょっと賑やかな楽曲という感じですね。情報量が多くて、キャッチーなメロディの中にも、玄人めいたアンサンブルを織り交ぜていたり。
『オーイシマサヨシ』さん名義の楽曲は比較的明るくてポップなものが多いイメージでしたが、この楽曲は作品の雰囲気に合わせていることもあってか、かなりハードボイルドな雰囲気も出ていますね。
普段の『オーイシマサヨシ』名義だと、多幸感に溢れる楽曲というか、聴いていたら元気が出る、通勤通学前に聴くような楽曲が多いと思います。
しかし今回は、歌謡曲の艶やかさだったり、ムーディーな雰囲気もありつつ、ハードボイルドで男っぽい無骨な世界観を連想させるようなフレーズを入れている「夜に聴く楽曲」に仕上がっています。
これはもう、「『コップクラフト』という作品に合わせて楽曲を作ったらこうなった」という感じですね。この作品自体が、オジサン刑事と異世界少女のいわゆる『バディ物』です。その世界観を切り取った感じなので、必然的にこうなりました。
僕自身も『コップクラフト』のファンなのですが、確かに作品に見事にマッチした印象でした。
こちらは原作などもお読みになられた上で作曲されたのでしょうか?
そうですね。原作を読んで、アニメの台本も最終話まで見せていただきました。それを見比べてみた上で、「この作品がアニメになるとしたら……」というイメージで作った主題歌です。
ありがとうございます。様々な要素が含まれている楽曲ということで、それをいかに聴いていただけるかというところがポイントですね。
一方『Hero』は、うってかわって王道なロックサウンドですね。
これは「今どきのヒーロー物」をイメージした楽曲です。ちょっとラウドロック寄りなんですけど、キャッチーなメロと分かりやすい歌詞で、誰が聴いても元気になるような楽曲に仕上がっていると思います。
これはこれで、オーイシさんの楽曲の中でもちょっとカッコイイ寄りですよね。
そうですね(笑)。「カワイイ」というよりは、どちらかというと「カッコイイ」路線。
この『Hero』は僕が作詞作曲を担当していないんですが、『ウルトラマンR/B』という作品で一緒に仕事をした園田健太郎くんが作詞を担当してくれました。ウルトラマンの主題歌を一緒に作ったという系譜も込めて、僕からお願いしました。「再びタッグを組んでヒーロー物を作った」という感じですね。
オーイシさんはOxT名義でも『SSSS.GRIDMAN』などの主題歌を歌われていましたが、同じヒーロー物でもまた雰囲気が違いますよね。
モンストに合わせて歌った、という感じです。結構イメージが違うのではないでしょうか。
そして、同じくアニメ『モンスターストライク』の挿入歌として収録される『Departure』。
こちらの楽曲は園田くんと奈良悠樹くんっていう、僕が仲良くしているクリエイターによる楽曲です。これまた王道なロックバラードな感じなんですけど、バラードを歌うこと自体が僕、久しぶりで!
確かに、オーイシさんはあまりバラードのイメージが強くないかもしれません。
手前味噌なんですけど。「得意だな」と思いました(笑)。
というのも、僕が音楽を培ってきたのが、かれこれ20年くらいになるんですけど。もともとやっているバンドが、ミドルロックバラードが得意だったんです。
なるほど……!
そして、さらに面白い話があって。作詞の園田くんって、僕のバンドのファンだったらしくて。20年くらい前のときの。
うわあ、素敵なめぐり合わせ!
「そのバンド時代の大石さんっぽい感じで」とか、「オーイシさんの声でこういう楽曲を歌ってほしいんです」というディレクションをしてくれたり。
それが僕的にもグッときましたし、何より、僕の声色をよく知ってくれている状態でのクリエイティブでしたから。自分のボーカルがしっかり着地した感覚もあって、「そうだ、こういうの好きだったな」というのも再認識できました。
最近のオーイシさんの楽曲も非常にカッコイイものが多いですけど、ある種の原点回帰的な感覚があったと。
ありましたね!(笑)
そういう流れもあって、この3曲が入っているというのは「たっぷり感」がすごくて。ミニアルバムくらいの聴き応えはあるんじゃないかと思います(笑)。
いざ『KANN CUBE』で試聴!
では、そんな充実感のある1枚を早速聴いていただきましょう! まずはヘッドホンからお試しいただきます。
この『KANN CUBE』というDAPが、見た目のゴツさもさながら、とにかくパワーがあるDAPでして。現行のあらゆる機種の中でも、トップクラスにデカい音量で鳴らしていただけるような機種になっています。
アンプの出力がすごいってことですか?
おっしゃるとおりです。内蔵のヘッドホンアンプの出力が非常に高いんです。単体で製品化されるような高出力のポータブルヘッドホンアンプが、まるまる中に入っているような感じですね。
すごい……。だからこそ、この質量になっているんですね。
そして、今回はバランス接続で試聴していただきます。
通常のイヤホンはL、R、GNDの3つで駆動する3極プラグですが、バランス接続ではL-、L+、R-、R+の4つを使うことで、スピーカーと同じような原理で駆動することができます。これによりステレオ感の向上が図れるほか、よりパワフルに駆動できるなど、様々なメリットがあるんです。
なるほど、それで4極プラグなんだ!
さすが! おっしゃる通りです。
(ちょっと専門的な内容なので、難しい方は「より高音質に聴ける接続方法」と理解していただければ大丈夫です)
それでは早速、「楽園都市」から聴いてみます。
……すごいですね。なんかもう、丸裸にされるような。自分で作ったからよくわかるんですが(笑)。情報量の濃密さとかもそうですけど。耳に全然ストレスが感じられなくて。あと、左右の定位感もすごくしっかりと聞き取れるのがすごいですね。
こちらは『AK T5p 2nd Generation』というヘッドホンです。
ご試聴頂いたDAPと同じ『Astell&Kern』というブランドが、ドイツの『Beyerdynamic』というブランドとのコラボレーションで発売されているヘッドホンでして、DAPとの相性の良さはもちろん、Beyerdynamicならではの高い描写力が魅力的な1本です。
確かにそうですね。色々な音が判別しやすくて、モニターヘッドホンとしても優れているなあ、と思いました。
一応コンシューマー向けのリスニング用として作られているヘッドホンではあるんですけど、モニターライクなサウンドのノウハウというところで非常に引き出しの多いメーカーさんですので、そういった系譜を感じる音作りになっていると思います。
その一方で、モニター感がありすぎないというか、耳にも優しく聞ける音に仕上がっていますよね。
こういうリスニング用のヘッドホンとモニターヘッドホンの違いって、エンジョイできるかどうかというところが大きいと思っていて。
モニターヘッドホンは、どうしても「どこの音がどこに定位されているか」というのをしっかり判別しなければいけないから。でもそれって、エンジョイするのとはまた違った方向性だったりするんですよね。
そうですよね。「道具」的な考え方というか。
だから、普通に楽しめる環境をちゃんと持っておかなきゃいけないな、と改めて思いました。
そもそも、Beyerdynamicさんと一緒にやっているのもすごいですよね。
そうなんですよ! トップクラスのヘッドホンブランドですから。
あと、簡素なポータブル環境だと、こういう大型のヘッドホンは音が痩せがちというか、ボリュームに欠ける部分というのも出てきたりするんですけど。これが違和感なく聴こえているということが『KANN CUBE』の凄さなのかなと、思います。
確かにそうだなあ。スッと聴けましたね。
普段スタジオ環境でヘッドホンをお使いで、それをそのままスマートフォンなどに移して使ってみると、違和感があると思うんですけど。そういった違和感が無いレベルで鳴らせているのではないでしょうか。
我々がスタジオで使っているような機材に通ずるような高級感を耳中で感じてしまったので、そういうことなんでしょうね。
ピュアさ加減というか、音に対する真摯な態度といいますか。系譜ではないですけど、同じ種類の真摯さがあるなと感じました。
そして何より、それを持ち歩けるというところが最大の面白さであり、魅力なのかなと思います。
たしかに! スタジオ機材はポータブルで聴けないですもんね(笑)。
そんな『ポータブルプレイヤー』ということで、せっかくならイヤホンでも聴いていただきたいと思います。
今回ご用意したのは、同じくアユートさんがお取り扱いしているAcoustuneというブランドの『HS1670 SS』というイヤホンです。
良いイヤホンですよ、これは。
なんだか、特徴的なデザインですね。
かなりリスニング寄りになっている、メリハリの効いた音かと思います。
そうですね! 特に低域の密着の仕方というか、ボトム感がイヤホンっぽいな、と思いました。僕はすごく好みな音ですね。
ガッシリとしていて粒立ちの効いたサウンドがAcoustuneさんのイヤホンの特徴です。
特に『オーイシマサヨシ』さん名義の楽曲はアニメソングも多くて、割と一般的なバンドサウンド等と比べても、音数の多い楽曲を作られることが多いのではないかと思います。相性も良いのではないでしょうか。
たしかに、にぎやかな曲が多いですね。……「にぎやかにしろ」って、言われるから(笑)。
やはり主題歌は、いわゆる89秒にかけるところがあるので。飽きてしまわないように、より派手に、アニメの入口を華やかにしてくれ、といった要望は多いですね。
ましてやハイレゾ時代ということで。今回の『楽園都市』も、ハイレゾでリリース予定だというお話をお伺いしています。そういった情報量もしっかりと描いてくれるイヤホンだと思っております。
たしかに、せっかく色んな音を詰め込んだのに、それが判別できないようなぐしゃっとした圧縮音源だと「ちょっともったいないな」と思ってしまうことはあります。
逆に「あ、この音入ってたんだ!」とか「ハイレゾで聴いたからこれがわかった」という感想をいただけるのは嬉しいですね。
最近はそういった感想をSNSとかで書かれる方も増えてきていますよね。
たとえば『UNION』という楽曲では、ド頭とかBメロにサイレンのような音が入っているんですよ。『SSSS.GRIDMAN』の作中でグリッドマンが出動するときにサイレンが鳴るシーンがあるんですけど、そのシーンをイメージしたSEを入れていて。SNSで気づかれた方もいらっしゃいましたね。
気づかなかった……。
音階を邪魔しちゃうので結構薄めに入れているんですが、あるとないとだとかなり違うんです。あとは、「戦いの鐘が鳴る」という歌詞のところで、一発だけ鐘を鳴らしていたりとか。それは僕がTom-H@ckくんに「入れて」ってお願いしたんですけど(笑)。これもSNS上で「あれ、鐘鳴ってない?」みたいな感想をいただいて(笑)。そこまでちゃんと聴いてくれる人がいると、すごく嬉しいんですよね。
こういうのもやっぱり、グシャッとなってる音源だと聞き取れなかったりするので。こういうハイクオリティな機材で聴いていただけると、こちらの仕掛けの意図とかもわかっていただけるのかなと思います。
初めて良い環境で音楽を聴いた方は、「聴こえなかった音が聴こえる」と、口を揃えて言ってくださるので。やはりこの感動は、オーディオの醍醐味のひとつだと思います。
これは僕もありますねえ。
最近になってスタジオのモニタースピーカーを変えたりといろいろ試しているんですけど、解像度が高いものを使うと、それだけディテールが聞きやすくなるし、ゴール地点にいたるまでの時間が短縮されるので。単純に作業工程に大きな変化が出てくるんですよね。時間も短縮されたし、それこそ聴こえない音が聞こえたりして、1個1個の音の配置が楽になったり。
それは仕事としての音の聞き方ですけど。リスニングに関してもそうかもしれないですね。
音楽に対する立ち位置は違えど、通ずる所というのはあるかもしれませんね。
あとは、「この人の声を解像度の高い音で聴きたい」というようなファン心理もあると思います。この作品が好きだから、この主題歌の音をさらに読み取りたい、みたいな。宝の地図を虫眼鏡で覗くようなものですよね。そういった楽しみ方もしてもらえたらと思います。
「自分なんかじゃわかんないかも……」っていう人も結構多いんですけど、聴いてもらえると、違いますよね。
いや、全然違いますよ! すぐにわかると思います。
新譜『楽園都市』を聴いてみた感想は?
それでは、改めてなんですけど。
今回の新譜をこの環境で聴いてみた、全体の所感としてはいかがでしたか?
『楽園都市』は、改めて「よくこんなにたくさん入れたな」と思いましたね(笑)。要は都会の歌なので。雑多な都会のイメージとかを音で表現するときに、色々な楽器がうねるように入っているような。音の暴力じゃないですけど、ちょっとくしゃくしゃとなった感じを演出したくて。それがしっかりと聞き取れるのは面白いなと思いました。
「Hero」は、ボーカルを録るときに、あえてかすれた声を入れたりだとか、「傷ついても立ち上がる」みたいな、ヒロイックな要素を含めたボーカルをしたつもりなので。その辺りのニュアンスがわかりやすく聴こえるかな、と思いました。
自分の声って、「恥ずかしい」って思うくらいだと、すごい高解像度で聴けているんだと思うんですよ。
あー! そのまんますぎる、みたいな。
20年以上音楽をやっていて、今さら自分の声を聞いて恥ずかしいなんて感じることは全く無いですし、むしろプライドを持って歌っています。
でも、あまりにも高解像度な音で聞いてしまうと、「ここまで聞こえちゃってるんだな」という、丸裸にされているような恥ずかしさというか(笑)。息遣いとか、ひとつひとつのニュアンスもしっかり解像されているのかなと感じました。
「宣材写真を4Kで観たら恥ずかしい」みたいな。
あ、それと似てるかもしれないですね! 「そんなに高画質で撮らないで!」みたいな(笑)。
アーティストさんがそう思うくらい、というのはすごいことですね……。
特にブレスとか、ボーカルの語尾とか。上の方が全然違うので。普段聞けなかった息遣いが聞こえてくるかもしれないですね。
やっぱりハイレゾって「たくさんの音をしっかり描写する」という情報量も優れているんですけど、「1音1音のディテールをしっかり描く」という意味でも非常に品質が高いものになっているので、そういうところも合わせて楽しんでいただけるかなと思います。
そういう意味では、「高級なレストランに行く」だとか、「高いワインを開ける」というのと、同じような感覚なのかもしれませんね。
生活を豊かにするという考え方でいえば、手に取りやすいのかもしれない。
今回の『KANN CUBE』はe☆イヤホンだと18万くらいなので、ポータブルオーディオとしては高級な機種ではあります。
ただ、ポータブルして聴くのはもちろん、ホームユースとして大型のヘッドホンをお楽しみいただいたり、PCと接続すればUSB-DACとしても使用できたりと、幅広い使い方が可能です。そういう意味で、生活を豊かにしてくれる機会としては、決して高すぎることはないのかもしれませんね。
終わりに
それでは最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします!
音楽って、作る人の姿勢だけだと成り立たないと思っていて。聴く人の姿勢も、音楽を形成するひとつの要素だと思います。
そういう意味でも、良い環境で音楽を聴くというのは決して悪いことではないですし、むしろ「良い環境で聴きたいな」って思ってもらえるような音楽を作るのも、僕たちの仕事なのかもしれません。
贅沢な環境で音楽を聴くことは、生活を豊かにするひとつの方法だと思います。この記事をきっかけにして、良い環境に飛び込んでもらえたら非常に嬉しいですね。
ありがとうございました!
オーイシマサヨシさん、ありがとうございました!
今回試聴に使用した『KANN CUBE』と『AK T5p 2nd Generation』と『HS1670 SS』は、そのままお持ち帰り頂きました。
また、e☆イヤホン各店の『KANN CUBE』試聴コーナーに、オーイシマサヨシさんからのサイン入りコメントPOPが設置されます。ぜひご試聴と併せてご覧ください!
読者プレゼント
そしてなんと、今回のインタビューを記念して読者プレゼントを頂きました!
オーイシマサヨシさんサイン入り『KANN CUBE』&『KANN CUBE Case』を、抽選で1名様にプレゼント!
応募方法は以下の通りとなっております。
応募方法
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オーイシマサヨシさんにAstell&Kernの最新DAP『KANN CUBE』でご自身の楽曲を聴いていただいた – https://t.co/ucziSeNc2e
締切:2019/8/27#オーイシマサヨシ #楽園都市 pic.twitter.com/5hhPdcSZUT
— イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホン (@e_earphone) August 20, 2019
抽選で当選された1名様に、TwitterのDMにて当選通知をさせていただきます。
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※第三者へ景品を転売または譲渡する行為は、理由・目的を問わず一切禁止致します。
募集締切:2019年8月27日
当選発表/発送:2019年9月予定
沢山のご応募、お待ちしております!
リリース情報
2019.8.21 Release
PCCG.01806 / ¥1,250+税
リリース詳細はこちら(https://www.ponycanyon.co.jp/music/PCCG000001806)
お相手はだいせんせいことクドウでした。それではまた次回。
【取材協力】
株式会社アユート
株式会社F.M.F
株式会社ポニーキャニオン
※記事中の商品価格・情報は掲載当時の物です。