ソニーの新しいヘッドホン。MDR-Z7M2 の細かいポイントに迫ります。
日本橋PR部のかわちゃんです。
魅力的な新製品が多数リリースされるこの時期。ソニーからも魅力的な新製品達が多数リリースされております。
新しいハイエンドイヤホンや、プレイヤー、高性能なノイズキャンセリングヘッドホンなどなど気になる製品が沢山です。そんな魅力たっぷりの製品達の中でも特に自分が気になったのが……
MDR-Z7M2
実は私先代のモデルであるMDR-Z7を使っており濃密で音に包み込まれるような深みのある音質、曲のジャンルでいうと特に90sのヒップホップやジャズ、ブルースなどと相性が抜群で大変気に入っているモデルです。
そんなお気に入りのモデルの後継機種がついにリリースということでもう気になりまくりです。発表以来ずっと注目している製品なのでわくわくが止まりません。
だったらもう実際に試すほかない!
というわけでMDR-Z7ユーザー目線によるMDR-Z7M2のレビュー。さっそくいって参りましょう!
外観
外箱
開封致します。それパカッ
付属品達
約3 mの3.5mmアンバランス接続のケーブルと、3.5mm to 6.3mm 変換プラグ。
そして約1.2 mの4.4mmのバランス接続ケーブルが付属。新しくケーブルを買い足す事なくSONYのプレイヤーやDACアンプなどに搭載されている4.4mmバランスジャックに接続ができます。
ケーブルは柔らかくしなやか。取り回しがかなりいいです。よく見るとケーブルに細かい溝が入っています。この溝のおかげでからみの原因である摩耗を低減。ケーブルが絡みにくく快適にリスニングを楽しめます。
増加した通気孔
両製品をぱっと見比べてみてすぐに気づくのが通気孔が一つのMDR-Z7に比べてMDR-Z7M2はハウジングの周りを囲むように通気孔を設けております。
空気の流れを調整する効果があり、振動板の動作を最適化。バスドラのキック感などをより正確に再現いたします。
またMDR-Z7M2はハウジングを含めスライダーやアームなどフルマットブラックになり精巧感が増した印象を受けます。
肉厚なイヤーパッド、極上の装着感
Z7シリーズといえばこの肉厚なイヤパッドが特徴。素材は低反撥ウレタンフォームを搭載しておりフカフカとした触り心地が特徴です。
実際に装着してみると分るのですが包み込まれるような極上の装着感。いままでに様々なヘッドホンを試聴するために装着してきましたが、MDR-Z7M2は最高レベルの装着感の良さを誇るヘッドホンだと感じました。
先代のZ7と比較するとイヤパッド下部がせり出しており、より効果的に圧力を分散出来るようになりました。
装着感を比較するとやはりMDR-Z7M2の方がアタリが少なくピッタリと頭に張り付くような感覚です。また密閉度も高く音質の向上にも貢献。
ガタツキがほとんど無い高い工作精度
スライダーやヒンジ部分を動かしてみるとほとんどガタツキがなく滑らかに動き、納得のクォリティを誇ります。当然軋みなども皆無なので音楽へ没頭することができ、快適にリスニングをお楽しみ頂けます。
ハウジングやアーム、スライダーに金属パーツを使用しており質感も高く高級感があります。また仕上げもとても丁寧で精巧感があり所有感をも満たしてくれる事間違い無いでしょう。
フィボナッチパターングリル
イヤパッド内部を除くと特殊な形状のグリルが見えます。
「フィボナッチパターングリル」といい、開口を均等化。また、高剛性材料の採用により桟を可能な限り細くすることで、空気の伝搬を阻害せず、なめらかな超高域再生を実現。
MDR-Z1RやMDR-1AM2にも採用されているグリルがMDR-Z7M2にも採用されています。
ドライバー
グリルの奥にちらりと見えるドライバー。もちろんパワーアップしております。
ドライバーのドームを大型と形状を最適化することで中低音域の表現をクリアに、中高音域をさらに艶やかに表現。更にマグネットを大型化することによりより一層解像感がアップ。
ヘッドホン側のジャックはMDR-Z1Rや先代のMDR-Z7でお馴染みの3.5mmジャックを採用。電気抵抗値の低いコルソン合金製ジャックを採用しており音質を追求。
もちろん、KIMBER(R)社と協力して開発した別売のソニー製のヘッドホンケーブル(MUC-Bシリーズ)に対応。
このケーブルかなりオススメなのですがMDR-Z7M2も問題なく使えるの嬉しいですね。
音質
DAPはSONY NW-WM1A。バランスとアンバランスどちらも試してみました。
優れた空間表現はそのままに全体的なバランスは中高域にシフトしたと感じました。先代は濃密な表現が特徴的でしたがMDR-Z7M2はよりすっきり上品で繊細な味付けに。
通気孔を増加させたおかげか音の震えがしっかりと制動されていると思いました。フッ眼の前に浮かび上がるような音像表現が可能に。
次に驚いたのが低域、高域ともに再生できるレンジがかなり広くなっている点。低域はジワリと染み込んでくるような超低域までしっかりと再生されており、横にドーンと広く音に包み込まれるようなサウンドステージを構築します。ジャズバーのようなラウンジで聞いているような感覚になりました。ボワボワ膨らまない点もポイントです。
高域は非常に伸びヌケ感が格段に上がっているように感じました。この高域のおかげで全体的な解像感が向上。その場にいるような空気感などしっかりと再現されております。密閉型ヘッドホンですが壁を感じさせません。音の細かいニュアンスなどもしっかりと拾ってくれます。
ボーカルは一皮剥けたようなクリアさに。滑らかで有機的な響きがが特徴。上位機種のMDR-Z1Rにも迫るような表現力を持ち合わせていると感じました。
また音の余韻の表現がかなり上手でリッチで安定感のある表現をお楽しみいただけるかと思います。
バランス接続すると音の一つ一つがほぐれより繊細さが増します。おかげでより音が広がったような感覚に。更に一皮むけたようなクリアな音質をお楽しみいただけます。全体的に一歩下がって全体を見渡すような音質になります。
低域の制動感は増しますが少し量感が減るので、音の近さやグッと存在感のある低域を楽しみたいときはアンバランスがおすすめ。お好みで切り替えてみるのもオーディオ的な楽しみ方ですね。
また先代と比べて鳴らしやすくなっていると感じました。そこそこパワーのあるDAPなら音痩せせずお楽しみ頂けるかと思います。
視聴した音源
FKA twigs – Water me
ScHoolboy Q – John Muir
Funeral Mist – Naught but Death
MDR-Z7M2は素晴らしい音質はもちろんですが、極上の装着感、軋みやガタツキがほとんど無い高い工作精度、手触りの良い高い質感と全体的なバランスがとてもいい所にも注目してほしいと思いました。
使い手のことをしっかりと考えて作られたヘッドホンだということが使うたびにひしひしと伝わってきました。この秋オススメの製品の一つです。
より上品にそして繊細な表現力を手に入れたMDR-Z7M2、ぜひ一度手にとってお試しいただければと思います。
以上、新製品MDR-Z7M2のレビューでした。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。日本橋PR部のかわちゃんがお送りいたしました。
日本橋本店PR部のかわちゃんです!写真を撮ることが大好きなので、写真を通してイヤホンヘッドホンの魅力をお伝えしていきたいと思います!よろしくお願いします(`・ω・´)b