大先生です。

 

17/06/17の『e☆イヤゼミナール』イベントレポート。

第二回はMTI株式会社(以下、MTI)による『NUARL』回のご紹介です。

 

 

↓前回の記事はこちら↓

【e☆イヤゼミナール①】ポタフェス前日イベントレポート〜試聴会編〜【#eイヤ名古屋大須店 2017/06/17】

 


 

 

 

ご登壇頂いたのは、MTIでNUARL製品を担当している坂井さん。

まずは『NUARL』というブランドについてご紹介して頂けました。

 

 

同社の製品には『NATURAL & NEUTRAL』なるキャッチフレーズが付いていて、それらをかけ合わせた造語として『NUARL(ヌアール)』という言葉が生まれたそうです。

『ナチュラル』や『ニュートラル』なんて聞くと、いわゆる健康食品や化粧品をイメージしてしまいそうですが、これもNUARLのブランドコンセプトとして『日常生活に馴染む製品を提供したい』という思いが込められているからとのこと。

てっきり外国語か何かかと思っていたのですが、完全な造語なんですね!

 

NUARLブランドが生まれたのは2016年の11月。まだ日の浅いブランドです。

しかしMTI自体は、実は起業してから20年ほど経っている長い会社。もともとはOEM(受託製造)を得意としており、Bluetooth製品などを主に取り扱っていました。

そんな中、OEMで培った技術を生かし、自分たちでもそういった製品を作っていこう、ということで立ち上げたブランドがNUARLなのだそうです。

 

 

それにしても、昨年の11月から展開したとは思えないほど品数が豊富。

全部で7ラインナップですから、単純計算でも月に1本くらいのハイペースです。

 

これは、NUARLがまだ始まったばかりのブランドということで『まずはラインナップを拡充したい』というのが理由。

元々がOEM製品を作っていた会社なので、たとえば『プロのPA業界から来た』だとか、『オーディオの研究開発をしていた』だとか、そういった音響的なバックグラウンドがありませんでした。

そのためまずは色々な、ひとつひとつの形や音の方向性を変えたラインナップを作り『どういうものがお客様に求められるのか? 評価されるのか?』というところで実際にお客様の声を聞いて、次の製品に生かしていく。

そういったフィードバックのために品数を増やすという戦略を取ったんだそうです。

 

また、NUARL製品の価格設定はすべて税別で1万円以下で抑えられています。

これも『日常に馴染むように』のコンセプトの下、気軽に使って頂くために価格を極力抑えてリリースしよう、という方向性で設定しているとのこと。

 


続いて、新製品のお話をお伺いしました。

 

今回の新しい製品は『NXシリーズ』というもので、この6月に2製品が発売となりました。

 

 

元々『NEシリーズ』というモバイルのシリーズ(スマートフォン用のリモコンが付いている物)から展開し、後にワイヤレスイヤホンのシリーズを発売していました。

しかし、ポタフェスで全国を回った際などにお客様の意見を聞いていくと、やはり『リモコンなどが無い、オーディオ専用のモデルが欲しい!』という声が多く、それに応えるような形で完全にオーディオモデルとして設計したのがNXシリーズなのだそうです。

 

まずはこちらの『NX110A』。

 

今回のNXシリーズはどちらもハイレゾ対応ということで、こちらのイヤホンも低価格ながら9mm径のチタン合金蒸着ドライバーを搭載しており、5〜70,000Hzの非常にワイドレンジなハイレゾ対応イヤホンとなっております。

 

また、ケーブルには中空構造被覆(皮膜と芯線が独立しているケーブル)を採用しており、タッチノイズが非常に少なく、かつケーブルにクセがつきにくいので、取り回しに優れているというメリットがあります。

 

タッチノイズを試すりょう太。『ほほう……』と時折感嘆を漏らしながらケーブルを振っていた。ストレート型のイヤホンにしてはかなりタッチノイズが少ないようだ

 

中空構造のケーブルというのはイヤホンとしてはかなり珍しいようで、おそらく世の中にひとつあるかないか。あったとしても価格的に値が張る物しかないということで、この価格帯で中空構造のケーブルを使っているイヤホンはまず無いだろうとのことです。

『製造コスト的にもちょっとかかっちゃうので(笑)』とおっしゃっておりましたが、その技術を低価格製品に搭載させてくる企業努力の凄さといったら……。

 

 

 

このデザインもまた特徴的で、シンプルながら高級感があります。そんなデザイン面の工夫についてもお話して頂けました。

 

まず、ロゴが入っているアルミニウムのパネルの部分。

これは一度鏡面磨きを施した上で、さらにブラッククロームのメッキを施しているという手の込んだ加工がされており、坂井さん曰く『無駄にコストがかかっている部分です(笑)』。

ロゴもレーザー刻印で彫られているなど、高級機と比べても遜色ない仕上がりです。

 

デザインコンセプトは『ミニマルなデザイン』。

デザインはしても、過剰にデザインされすぎていない』というところを注力し、外部のインダストリアル・デザイナー2名に発注しているのだそうです。

そんなデザイナーの方々のデザインポリシーに従って製造しているため、上記の手の込んだ仕上がりになっているのだそうです。

 

『本当は手間がかかるからあまりやりたくなかった』と笑う坂井さん。その代わり、イヤホンの仕上がりは本当に素晴らしいものになっていた

 

 

 

また、音質面についてもお伺いしました。

NX110Aはハイレゾ対応と謳いつつ、どちらかというと低音寄りのチューニング。

価格帯としても想定されるユーザーが若年層ということで、音楽的な嗜好として激しめな曲だったり、明るい曲に合わせたチューニングとなっています。

ちなみにこちらは先述の通り『オーディオモデルを出してほしい』という要望に応えたもので、元々ラインナップにあった『NE110』というリモコン付きモデルをブラッシュアップし、リモコンを無くしたオーディオモデルとして再設計したもの。

お客様の反応を見つつ、何を出すかを考えているということですね。

 

 

 


そして、2つ目の新製品がこちら。

完全新作の『NX01A』です。

こちらも同じくハイレゾ対応のイヤホンながら、もう少し凝った作りのモデルになっています。

 

 

ステンレスメタルインジェクション(粉末を射出して立体成型する製法)で作られた金属の筐体になっており、それを更にハンドメイドで鏡面磨きをしているため、メッキすることなくここまでの光沢を実現しています。

ハンドメイドなのでひとつずつ微妙に表情が異なるらしく、これも同じく『磨いて光らせてほしい』というデザイナーの意向に沿ったものだそう。『1日に200個くらいしか作れないので、生産効率が悪いです(笑)』と苦笑する坂井さんでしたが、その仕上がりの良さは『110A』同様、こだわりがしっかりと見て取れる素晴らしい完成度です。

 

 

 

10mm径のチタン合金蒸着ドライバーを採用しており、同じく5〜70000Hzまでのワイドレンジな再生に対応。

ただし、『110A』とは価格帯も異なるため、音の傾向も変わっています。

こちらは『HDSS』という米TBI社の特許技術が用いられており、密閉型なのにまるでオープン型のようなヌケの良いサウンドを実現。そして振動板が歪むことなくリニアに振動するため、より立体感を伴った原音再現性に優れています。

 

さらにケーブルには銀メッキ銅線を採用しているため、どこをとっても隙の無い構成。音作りに一切手を抜いていないことがわかりますね。

 

ここまで要素が盛り沢山だと、2万円、3万円と価格がつり上がってもおかしくありませんが……。

 

 

 

 

この価格。

 

思わず『安いっすね!』と吹き出すりょう太

 

想定価格はもう少し高かったそうですが、やはりブランドコンセプトの『気軽に使って頂ける』価格を守るべく、『税別1万円以内でやれ』という社長の命令でこの価格になったようです。

 

また、ポタフェスなどのイベントで試作機を展示していた際、『1〜2万円なら買う』という意見が最も多く、『それなら1万円で出せば買ってもらえるはず』という判断も手伝ったとか。

 

イベントに先立って試聴をしていたりょう太も『見た目通りのキラッとした繊細な音で、意外と王道的というか、鮮明だシャープな描写。結構好きな音です』と太鼓判を押していました。

 

 

 


今後のNUARLの展開についてもお話して頂きました。

マニアックなユーザーの間でも注目を集めていたのは、やはりリケーブルに関する話題。

 

もともとNUARLがワイヤレス製品をやりたいと思ったきっかけも、国内でも正規の認証を受けていないようなワイヤレス製品が流通しており、そういったものに市場を動かしてほしくない、ちゃんとしたものを作りたい、というもの。

そのため、リケーブル規格の信頼性という部分で不完全なものを使いたくないため、まだ『慎重に考えている段階』であるとのこと。ただ、『やりたいな、と思っているところでもある』という嬉しいお言葉も。

 

海外では日本と比べてもより高価格帯の商品が受けるという需要もあり、それを考えるとリケーブル対応や、BAドライバーを搭載した機種など、色々構想があるそうです。ゆくゆくは『メイドインジャパン』としてNUARLブランドを世界に進出させて行きたいと語る坂井さん。

 

 

そのように色々なことを想定しつつ、既に着手している企画も幾つかあるようで、そのうちの1つがなんと『完全独立型ワイヤレス』であると語って頂けました。

 

完全独立型ワイヤレスとは?

『トゥルーワイヤレス』とも呼ばれ、左右のイヤホン部がケーブルで繋がっておらず、独立して動作するワイヤレスイヤホンのこと。

e☆イヤホンでは2015年末に『EARIN』の取り扱いを始め、2016年は飛躍の年と呼ばれるほど多くの完全独立型の機種が登場しました。

今やポータブルオーディオ界を賑わせる一大ジャンルのひとつです。

 

まだ発売時期などは未定のようですが、元々は6月に発売が予定されていたらしく、タイミングや価値なども含めてより良いものをお届けすべく開発中とのこと。

未だ国内メーカーの製品は数少ない分野ですから、NUARLの完全独立型イヤホンが業界に一石を投じることになるのか? 期待しちゃいますね!

 

 

 


また、細かいながら『皆様が最も注目をしているかもしれない(?)』と語るのは、参考出品という形で展示されていたオリジナルのイヤーピース。

こちらも現在開発中とのことでした。

 

坂井さんが『もはや個人プロジェクト』と語るイヤーピース。『出来が良いだけに、どうしてもお披露目したい』と意気込んでいた

 

低反発のイヤーピースながら、他社製とくらべても非常に高密度。

一見するとコーティングされているかのようなツヤがありますが、じつはコーティングしているわけではなく、密度が高いので光沢を帯び、ツヤがあるように見えるのだそう。また、高密度により遮音性の恩恵も高いようです。

 

手にとってぷにぷにするりょう太。従来の低反発イヤーピースと比較しても、戻りがやや早めの弾力のある作りのようだ

 

本来は上記の『NX01A』に同梱すべく開発されていましたが、製造方法がやや特殊らしく、コストが結構かかってしまいました。それなら別売りにしよう、ということで進んでいるようです。イヤーピース単体なら他社製のイヤホンにも使えるので、これだけで製品として出してくれれば欲しい人も多いはず。

大体2ペアで1000〜1500円くらいで発売出来れば、ということでした。

 

 

 


新しい情報もあらかた落ち着いたところで、気になったのが試聴ブースに掛かっていたタペストリー。

 

 

沖縄出身のアニソンシンガー・MICHIさん。

デビュー1年目にしてアニサマライブへの出演を果たし、今年7月にはワンマンライブツアーの開催も決定しているなど、今最も熱いアニソンシンガーの一人といっても過言ではありません。

 

そんな彼女がなぜNUARLブースに……?

 

実は今、NUARLとMICHIさんがタイアップを行っており、NUARLブースにてMICHIさんの楽曲のマスタリング音源を試聴することが出来るのだとか!

通常版の音源も入っており、聴き比べすることも可能だそうです。

ポタフェス秋葉原にも引き続き出展して頂けるとのことなので、ご来場頂ける方はぜひNUARLブースで試聴してみて下さいね。

 

 

 

そしてもうひとつ重大な告知として、なんとポタフェス秋葉原のステージでMICHIさんに歌って頂けるという情報が(なりゆきで)発表に!

 

 

『マジ? マジ? マジ? マジ? マジ? Mr.ポタフェスマジ?』

 

声を荒げるりょう太。それもそのはず、この場で唐突に発表されたため、この場にいるお客様はおろか、ポタフェスに関わっていないe☆イヤスタッフすらほとんど知らない情報だったのです。

 

MICHIんちゅの皆様はぜひ、ポタフェス事務局からの続報をお待ち下さいませ。

 

 

 


以上、e☆イヤゼミナール第一部『NUARL』回のレポートでした。

 

トークイベント後には、内容盛りだくさんのNUARL製品を試聴しようと多くの人が試聴ブースに詰めかけていました。

 

 

次回はS’NEXT株式会社様による『final』の回!

お相手は大先生ことクドウでした。イベントレポート�Bに続く。


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大先生
e☆イヤホンPRスタッフの大先生です。
e☆イヤホンTVパーソナリティ。
http://abemafresh.tv/e-earphone

実力にそぐわぬ大層なあだ名なので、名前負けしないように頑張ります。
アイドルマスターとゲームのサウンドトラックが好き。

▼愛機
カスタムIEM:UE Pro RR
イヤホン:IE800 / IE80 / MDR-N3 / LOLA, etc.
ヘッドホン:HD700 / MDR-MA900 / MDR-1Rmk2 / HD25, etc.
プレイヤー:AK300 / AK100mk2 / D-NE730

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