期待のハイエンドヘッドホンHD 820 と HD800s を比較してみました。


 

 

日本橋PR部のかわちゃんです。

皆様ゼンハイザーのHD 800はご存知でしょうか。2009年に発売以来ハイエンドヘッドホンの代名詞として君臨し続けて来ました。

 

圧倒的な分離感、まるで宇宙と例えられるような音場の広さ。そして、卓越した音響特性が認められ音楽鑑賞用だけではとどまらずスタジオモニターとしてクラシックの録音現場でも多々目にするヘッドホン。

HD800

現在改良版として「HD 800S」と併売されておりますがベースの部分はHD 800と同じでそれを考えると約10年間ヘッドホンの王様として君臨し続けてきた名機。

 

 

 

そんなゼンハイザーから約10年間の時を経て新たなハイエンドヘッドホン

HD 820が発表されました!

SENNHEISER HD 820

HD 820

 

 

 

2018/8/2

発売予定!

 

 

 

 

 

そして今回の記事では

HD 820 と HD 800S を比較致します。

 

HD 820

 

 

 

 

外観

 

並べてみると見た目はそこそこ似ていますがHD800シリーズとHD820は決定的な違いがあり、HD820は密閉型のヘッドホンです。

HD700、HD600、HD660s、HD800Sとゼンハイザーといえばこれ!というヘッドホンといえばすべて開放型。

元来開放型ヘッドホンの設計を得意としてきたゼンハイザーから密閉型のハイエンドヘッドホンのリリースとなります。

開放型にとてつもなくこだわりのあるメーカーが、ようやく納得の出来る密閉型のヘッドホンを開発出来たということでしょうか。

 

HD 800

まずHD 800Sのハウジングの部分を拡大してみるとこんな感じ。ハウジングの銀色部分はメッシュ。中央の特徴的なイヤーカップもメッシュで保護されております。ひと目見ただけで開放型ヘッドホンとわかりますね。

 

HD 820

お次はHD 820。HD 800Sでメッシュだった部分は細かいスリットが入っておりますが通気性のないもので、密閉型ならではのハウジングです。

そして特徴的なのは中央のイヤーカップ部分。こちらは強化ガラスで覆われております。見た目のために強化ガラスを採用したわけではなく、反響音を最小限に抑制するためにガラス素材を使用したとのこと。

 

HD 820

 

ハウジング、イヤーパッドの厚みはHD 820の方が厚め。

メッシュを多様しているHD 800Sと比較して大きめのハウジング、ガラス製イヤーカップなどを採用しているにもかかわらず質量はほとんど変わらず快適な装着感を実現。ガラスを採用したせいで大きくなってしまった質量をフレームに採用されている素材を見直したおかげでできるだけ質量の差を減らしたとのこと。

 

HD 820

イヤーパッドの素材自体も変わっております。外側はレザー調。耳に当たる面がスウェード調の素材になっております。

HD 800Sと比較すると肉厚でふかふか。個人的には比較するとHD 820の装着感の方が良いと思いました。

 

HD 820

 

コネクタはHD 800シリーズと共通。ということは発売前からリケーブル類がかなり充実しております。

ケーブルは 6.35mmステレオ標準プラグ(アンバランス)、4.4mmペンタコン(バランス)、XLR-4(バランス)と三本付属

 

インピーダンスは両モデルともに300Ω。できれば性能の良い据え置きアンプに接続して頂ければヘッドホンのポテンシャルを活かせると思います。

 

 

 

 

 

音質とか

HD 820

 

音質の傾向はHD 800シリーズに似ております。フラットでものすごい解像度&分離感。密閉型のヘッドホンであるにもかかわらず全く壁を感じさせないクリアな音質

何が違うかというと、HD 800シリーズのヌケの良さ、圧倒的な音場の広さに加え、密閉型ヘッドホンの特徴でもある中低域の厚みとエネルギー感をプラスしたような音質だと感じました。

HD 800シリーズは音場、解像度、分離感素晴らしいですが、低域がややあっさりとしていてボーカルは遠目という特徴でしたが、

HD 820ではHD 800シリーズの特徴に加え、低域もしっかりと骨太な躍動感のある音を奏でてくれます。ボーカルの存在感もはっきりと感じられ濃密で適度な肉付きを持った音質。云わば、HD 800シリーズの長所をできるだけ活かしつつ密閉型の良さを取り入れたそんなヘッドホンです。

 

 

HD 800シリーズは、なかなかピーキーでクラシック特化。音源をかなり選ぶが、ハマったときには絶大なパフォーマンスを発揮すると個人的に感じていたに比べHD 820はジャンルを選びません。低域の厚みの強化とボーカルがしっかりと前に出てくる傾向のおかげでロックやポップスもかなり楽しく聴けます。

 

やはりフルオープンのHD 800Sにヌケ感や音場の広さはほんの少しだけ分があるものの(と言ってもかなり少ない差)密度と音の実在感をプラスしたHD820はかなり魅力的な製品だと思います。

ハイエンドヘッドホンの新たな定番になるでしょう。HD 800シリーズの導入を見送った方にこそ是非一度ご試聴して頂きたいです。


 

 

以上、HD 820 と HD 800との比較でした。

 

細かい製品情報はこちらのブログをご参照ください。

SENNHEISERの密閉型フラッグシップ『HD 820』発売日が8/2に決定!

 

僕の書いた記事が少しでもお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂いてありがとうございます。

日本橋PR部よりかわちゃんがお送りいたしました。