たっくん

どもっ!!e☆イヤホン のたっくんです!

 

碧(SORA)で人気を博したブランド「intime(アンティーム)」から新製品が12月29日(金)に発売!

その名も「煌(KIRA)」と、「轟(GO)」

 

姉妹機に当たるこの2機種。まずは共通の仕様を見ていきましょう。

 

セラミックツイータの更なる高度化「VST2」

「碧」で採用した特許技術である積層型セラミックを用いたVST(vertical Support tweeter)を今回は更に高感度化させました。可聴域以上の音を再生することで得られる音の粒の細かさ、さらに臨場感はまさに日本オーディオ協会が唱えるハイレゾサウンドの醍醐味です。駆動用のセラミックの枚数を倍にし、超高音域における音圧感度を約6dB上げたVST2を開発しました。圧倒的な解像度の高さと音の空間表現力が最大の特徴です。倍音も「碧」よりも多く発生しているため、とてもきれいなハーモニックスが得られています。「碧」同様に耳に刺さらない高音作りは踏襲し、それでいてより高い解像度と臨場感を実現しています。

樹脂筐体とステンレス筐体のマッチング

一般的に樹脂筐体では音速が落ちる為、ぼやけた音になりがちです。良い意味で落ち着いた音になるのですが、軽量化の観点から今回はリアサイドに樹脂筐体、フロントサイドにステンレス筐体を用いました。前後の空間の大きさを最適化すると同時に、ステンレス筐体の表面に特殊加工を施しその硬度を上げ音速を上げました。その結果樹脂筐体を用いながらも、速度感とまろやかな音を併せ持つ耳障りの良い音の実現に成功しました。

MMCXプラグにもこだわりました

リケーブルイヤホンに求められる脱着機能には高い信頼性が求められます。「煌」「轟」ではメス側のMMCXプラグに信頼できる日本メーカのものを採用しています。またケーブル側のプラグには世界的にも有名なモレックス製のMMCXプラグを採用しています。

イヤピースにスピンフィットを採用しました。

intimeの特徴は「きれいな音」。その音作りに適したイヤピースを模索した結果、高域再生に優れたスピンフィットが最適であるという判断に至りました。台湾にあるスピンフィットのHQと密にコンタクトを取りながら、最終的にチョイスしたスピンフィットは高域のみならず低域もしっかり再生してくれています。装着方法によってはカナル型でありながらオープン式のような開放感も味わえるのが特徴です。

 

それぞれの機種の特徴を見ていきましょう!

 

intime 煌(KIRA)

 

「碧」ゆずりのボーカルを中心にした音作り!

「煌」では「碧」ゆずりにボーカルを中心にした音作りにこだわりました。特にボーカルの厚みや太さは特筆すべきレベルに仕上がっています。一方でベースの音もバランス良く出ています。ステンレスボディを採用したことで速度感のある低音がボーカルを包み込むように鳴ってくれます。さらにVST2の真骨頂である高域再生能力は、決して耳に刺さること無く音全体の輪郭を感じさせてくれます。特に可聴域外での感度の向上が音の空気感をさらに向上させています。

新規開発のカーボンコート振動板

「煌」では、より透明度の高い中高域を得るために、ウーハーの振動板にダイアモンドを越える硬度を持つカーボンコートを施しました。これにより高周波域でも歪みが少なく奥行きのあるボーカルをしっかりと聞かせてくれます。さらにダイアフラムとウーハーの位置など細かなチューニングを行いバランスの良い音を実現しています。

「煌」をきいてみた

「煌」、「轟」共に形状は同じで、耳に掛けても掛けなくても仕様できる形状となっています。どちらで装着しても快適な装着が可能ですが、筐体のロゴとケーブルのL、Rの表記の向きが上下反転しているのが気になりました。

ボーカルに注力したイヤホンとの事ですが、ボーカル以外の帯域も非常に端正に鳴らしてくれるイヤホンです。低域の量が少ない訳でもなく、バランスの良いサウンドだと思います。轟と比較すると、こちらの方が若干解像度が高く感じます。また、音の響き方、抜け方も「煌」の方が好印象です。

良くできたイヤホンですが、「轟」を聴いてしまうと個性に欠ける様にも感じてしまうのが悩ましいところ。

intime 轟(GO)

intimeらしい重低音への挑戦

「轟」はintimeが挑戦した刺激的な音作りを具現化したモデルです。重低音を出せるイヤホンは多くありますが、やや音像がぼやけて見える傾向にありました。新開発のチタンウーハーとVST2のマッチングを徹底的に行い「重低音なのに切れがある」そんな音に仕上げました。「轟」の名にふさわしく刺激的な音ではあるもののintimeならではの音の美しさは忘れていません。ステンレス筐体の持つ速度感溢れる重低音と、決して低音に埋もれることの無いボーカルや、他の楽器達とのバランスは特筆出来るレベルです。

新規開発のチタンコートウーハー

「轟」では速度感のある低域をしっかり得るために、チタンコートを施した振動板を採用しています。チタンの持つ軽さと音の伝達の速さが、豊かにかつ切れのある低域を再生してくれます。低域重視のイヤホンは得てして、中高域の透明度が低くなりがちです。しかしながら「轟」ではVST2とのベストチューニングを行い、太いのに切れがある類い希な刺激的な音をお楽しみ頂けます。

「轟」をきいてみた

謳い文句でもある低域再生については、レスポンス良く歯切れの良いサウンドに仕上がっています。重低音までしっかり描写しきる再生能力の高さは特筆すべき点です。厚みも十分にありながら潰れない低域が最大の美点と言えるイヤホンです。高域側もVST2の恩恵か、輪郭がくっきりとした硬質な音で、低域に引っ張られずに存在感があります。

主張の強い低域や高域に比べると、やや存在感が弱い中域といったバランスですが、埋もれている訳ではありません。全域に渡り前に前に出てくる主張の強いサウンドです。

ナチュラルなサウンドではありませんが、非常に個性的なイヤホンで、目が覚める様な刺激的なサウンドをぜひご体感いただければと思います。

 

という事で、intimeの新製品「煌(KIRA)」と「轟(GO)」を聴いてみました!バランスよく纏められている「煌」と、圧倒的個性を持つ「轟」ぜひ2機種を比較試聴してみてください!

 

12月29日(金)発売予定!ご購入はこちらから↓

 

以上、たっくんでした!

PS.1万円台のイヤホンというと、A10000イヤホン1位の「RHA MA750」や、年間販売数量王者の「SHURE SE215SPE-A」など、群雄割拠の中で、Intimeのこの2機種がどこまで食い込めるのか、非常に楽しみですね!